人生の目的地
目的地とは、これから行こうとするところであり、めざす場所のことで
ある。
自らの仕事において、この目的地が
わからなかったのである。
いったいどこを目指すのか。
これが、はっきりとしなかった
わけである。
だから、ただ目の前のことに集中したのである。
ただ我が身に降りかかってくる
問題の解決に努めたのである。
このような場当たり的な
生き方で良いのだろうか。
目の前の課題に対処しながら、
ひとり思い悩んでいたのである。
心熱く燃やすことができる。
そのような目的地を持ちたいと
切に願っていたわけである。
今あらためて気づいたことは、
自分の目指していたものは、
自らの原点だったということである。
自らの原点というものを探し求め、
そこに向けてひたむきに
歩んできたのである。
世の中に存在するものの中に、
自分の原点を発見できなかった
のである。
それゆえ、自問自答を続けてきた
のである。
自分という人間が、いったい
何を求めているのか。
この世の中で、何を表現したいのか。
自らの原点を目指して
歩んできたのである。
ビジュアライズも、数値化も
できない。
自分の原点というものを目指し
歩んできたのである。
だから、自らの内面世界を
深く潜行する必要があった
わけである。
そして、ようやく自らの原点に
たどり着いたのである。
ここに至り、あらためて気づいたことは、自らの原点が、本当の目的地で
あったということである。
なぜならば、原点に気づいてゆくに
つれ、心が穏やかになり、落ち着いた
心境になってゆくからである。
何も成し遂げていないのにも
かかわらず、心が満たされる
感覚があるからである。
これが、長年追い求めてきた、
自らの目的地が、自分の原点のこと
だった証である。
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