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RacingThePlanet: Georgia 2020参戦にむけて

趣味としてランニング・トレイルランニングを楽しんできた。
ひょんなことから今年2020年、「RacingThePlanet: Georgia 2020」に参加をすることに決めた。

7日間かけて250km、ジョージアの山道を走るレースである。(トレイルレースというよりもウルトラマラソンのジャンルらしい。)
ステージレースといって、ずっと250kmを走るわけではなく、毎日決められた距離を走るレースだ。

決めるまでには時間がかかった。もう少し正しくいうと、いろんなものが交差するのに時間がかかって、ぱっと点になったその瞬間、このレースにたどり着いたその瞬間、に決めたので、決めたのは一瞬だった。

ジョージアという国に惹かれたのは、2018年の10月だ。世界一周の旅中の大学の後輩に「どの国が一番よかった?」と聞いたら「ジョージア!」という答えがかえってきた。正直どんな国か全く知らなかった。調べると東ヨーロッパと西アジアの間。文化が混ざりあい、豊かな自然に囲まれる国。食事もかなり美味しいらしい。一人旅好きの私は次に行くならこの国、とすぐに決めた。あの険しい山に湿った緑。この目で見たくなった。

「ジョージアでステージレースがあるらしい」と聞いたのは2019年の春ごろだったと思う。初めて会ったトレラン仲間が、前回RacingThePlanetニュージーランドに参戦していた。ニュージーランドの体験談にわくわくした。次回はジョージアなのか、時期があえば出てみたいとその時は思っていた。

その後、ジョージアのレースを探していたが、見失ってしまった。(「RacingThePlanet」を聞けばよかったと今では思うのだが...。)更に気持ちがモンブランのUTMB(100mile)参戦へ向いてしまっていた。信越110kを完走したがFormosa104kは貧血でDNFしてしまったので、MBに応募する資格はなく、CCC(101km)に応募することになる。2019年にCCCは落選したので、2020年は受かる気でいた。

去年の年末、正しくいうならクリスマスの日に、RacingThePlanet: Georgia 2020の話を聞く。「ああ!それです!」勝手な再会に私は心が躍り、CCCが落選したらエントリーしようと決めた。そして、見事にCCCは落選した。出張先のラスベガスで、私はRacingThePlanetのエントリーボタンを押した。

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あと先考えずに勢いで決めてしまうのは私の悪い癖だ。

初めての一人海外旅行は真冬のアラスカだった。疲れ果てた大学の研究生活の日々、下を見て歩く毎日だった。ふらりと入った宇宙飛行士の講演で見せられた宇宙から見るオーロラの写真。雷が走った。「オーロラを見に行く!」それだけで真冬のアラスカに行った。到着して早々、あまりの寒さにアウトドアショップでスキーウェアを購入することに。周りからは「なんで冬にきたの?」と言われるはめになる。

アイルランドに星空特区があるらしい、旅好きの友人からきいたときも、そのエリアのAirbnbを勢いで予約。最寄りのバス停からは信じられないほど遠く、暗い夜道で老夫婦の車をヒッチハイクをするはめになる。

今回も勢いである。ジョージアの美しい景色を走ることで頭がいっぱいだ。

そして、運営から来た案内メールに驚愕することになる。

「7日間全荷物を担いで走るのか...」

ロングレースの場合、ドロップバック(レ―スの途中でゲットできるバック。食べ物を追加したり、衣類を交換したり、いらないものをいれられる。あらかじめ預けておくものだ。)OKの場合があるが、
そんな記載は今のところ見つからない。
重い荷物を持って走るのは想像以上の負荷がかかる。TJAR2018の本で、絶対王者望月さんの苦しい戦いを読んだばかりだった。

「...これは結構大変じゃないか?」

焦って日本語で体験記を探すが、ほとんどヒットしない。
旅なら現地でなんとかなるかもしれないが、今回はハードなレースである。プロシングルな私はもちろん一人で参加する。これはちゃんと調査と準備と計画が必要だ。そしてそれらは私が一番苦手なものだ。

せっかくなので奮闘の日々を残すことにした。ダイアルアップのときからインターネットをしてきたが、ブログなぞしたことない。レース当日だけが挑戦の日ではないはず、今日から挑戦の日々をはじめようと思う。


※最後に、大変な時期なのにレースのために長期で休暇をとることを許可してくれた職場の皆様には感謝しかありません。ありがとうございます。ちゃんと走りきります。

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