The Cheserasera「I Hate Love Song」で歌われた愛

新年あけましておめでとうございます。共催企画も終わりちょっとした発表もありましたがようやくひと段落しました。2019年。はじめての記事。書きたいことはたくさんあるんですけどThe Cheserasera「I Hate Love Song」。今回はこの曲について少しだけ書きたいと思います。と言っても曲を聴かないことには僕がどんな文章を書いても伝わらないと思うのでひとまず聴いてみてください。

最近のラブソングってどれもこれも薄っぺらく聴こえてしまうというか…。それもある意味リアルだとは思うんですけどね。あの人かっこいい。可愛い。優しい。大人っぽい。好き。嫌い。なんというか一言で終わってしまうような恋愛。

I Hate Love Song。ラブソングなんて嫌いだ。

「不細工な身体とか頭の先まで残さず君に愛されたならば ふざけたラブソングが胸を打つこともなかった なかっただろうな」

この曲はなんというか物語がとても壮大なんですよ。命懸けの恋愛というか。
これ以上ないくらいの愛。その愛に敗れたくせして今でもラブソングに救われて何も変わらず生きていられるという現実。もっと言ってしまえばこの曲「I Hate Love Song」さえもvo.宍戸さんの歌うふざけたラブソングなんですよ。それを分かっていてなお歌ってしまうこの歌。

きっと今この文章を書いている僕もふざけたラブソングに救われてきたんだと思います。でも、せっかく聴くなら愛の意味も恋の意味も分からないで適当に、綺麗にまとめられた上辺だけのラブソングじゃなくて泥臭くボロボロになって書き殴られた曲がいいと思いませんか? 確かに自分の命を削り紡がれたグチャグチャで無骨なラブソング。

この歌が今この記事を読んでいるあなたの耳にどう聴こえたのか僕には皆目検討もつきません。でも、どうせ聴くなら綺麗な歌なんかよりズタボロな心の1番繊細な部分まで余すことなく曝け出した正直な歌を聴いてほしいです。