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南インドのヒンドゥー教行事・Varalakshmi Vratam(2024年は8月16日)

先週の金曜に1週間の出張から帰ってきて以来、体調を崩していました。

出張先から帰宅して1週間経った昨日、体調もようやく回復したな〜と思い、お昼過ぎに日光を浴びようと屋上をぶらぶらしていました。

すると、向かいに住む大家さんも屋上に出ていたようで、向こう岸から声が聞こえます。
「今日の夕方あたしん家にいらっしゃい!」

誘い方からもインド節を感じます。

何か用事やイベントがあるのかなと思いましたが、何か無いと来ないフットワークの重い人みたいになっても心象が良くないので、とりあえずオッケーしておきます。

ちなみに、インド人の「夕方」は6~7時を指すことが多いので、6時15分に行くことにしました。

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定刻となり、大家さん宅へ行ってみると、玄関がデコレーションされています。

どんなデコレーションかというと、
玄関のドア前にインドっぽいお花のイラストが描かれていたり、

ドア周りがオレンジと黄色のマリーゴールドで囲われていたりします。

ご自宅に上がってみると、豪華な何かでリビングが飾られています。

ドレスを着た神様に、パイナップルやバナナなどのフルーツやお花、食べ物などが供えられています。

また、お部屋に入った瞬間には、お花のキャンドルのようないい香りがお部屋中に充満していて、視覚的にも嗅覚的にもインパクトがあります。

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本日のメンツは大家さん、大家さん息子(大学生)、私の家も担当してくれているハウスキーパー2人。

お話を伺ってみると、どうやら「Varalakshmi Vratam(バララクシュミ・ブラタム)」という8月16日のヒンドゥー教の行事のようです。

具体的には、「ラクシュミ」という富や繁栄を象徴する神様の化身「バララクシュミ」に崇拝の念を示すことで、家族や身の回りの人の安泰を祈願するそうです。

また、この行事は主に南インドのヒンドゥー教で見られ、
行事の主体は既婚女性、そして主催者の既婚女性は「バララクシュミ」への献身を示すため、その日断食をすることもあるそうです。

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ソファに座っていると、大家さんが祭器に入ったターメリック水とターメリックで色付けされた生米を持ってきました。

女性に行う儀式のようで、ターメリック水を両頬とくるぶしから下に塗り、頭の上からターメリック色のお米を振りかけてくれました。
私もヒンドゥー教であれば、同様の流れを大家さんに行うそうです。

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そして、極め付けにはなんと新品サリーのプレゼントをいただきました。

かわいいやん!
青とグレーの混じったような色合いの生地をベースに、落ち着いた印象の花柄が描かれているサリー。

サリーの生地や見た目的にも、結婚式などよそ行きのサリーではないそうですが、人生初サリーだったのでうれしかったです。

サリーをいただいて喜んでいると、お次はベジタリアンプレート!
予想外に早めの晩ごはん!

行事ごとの日はベジタリアン食であることが多い
  • 12時の位置にあるぐるぐる:「ムルック」と呼ばれる、行事や人が集まる時によく出されるスナック。プリッツくらい固いカルビーのサッポロポテトみたいな味がします。

  • ムルックの右隣:羊羹のような食感で、牛乳を日干しした味。何かは分からなかったです。

  • 中央〜右にある米:「タマリンドライス」と呼ばれる炒め飯。日本人からしたらビリヤニの族種みたいな味がします。

  • 6時の位置にあるドーナツ:「ワダ」と呼ばれる揚げ物。

  • ワダの左隣:「スイートボンダ」と呼ばれる揚げスイーツ。外殻がサーターアンダギーみたいな生地で、中には練乳とナッツの味の生地が練ってあります。

  • 10時の位置にある茶色い粒々:ふかしたひよこ豆のスパイス炒め

  • ひよこ豆と米の間にある白いもの:練乳みたいな味のスイーツ

これに加えて、「パヤサム」というこれまた練乳スープの中にナッツやミニタピオカなどが入っているスイーツもいただきました。
甘さが全く控えめではないスイーツが立て続いたため、途中で残してしまいました。

ごはんをいただいて、少し談笑をしてお暇してきました。

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私はあまりヒンドゥー教の信条や慣習には詳しくないのですが、こうして体験を重ねていくといろんな一面が見られて学びになるという意味でおもしろいです。

外国人である私を招き入れてくれた大家さんにも感謝です🙏

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