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【インド就職】現地採用・福利厚生の確認ポイント

私は2024年2月に、日本で働きながらインドの現地採用として転職する運びとなりました。

そのとき、数々の募集要項(求人案内)をみることになったのですが、やはり企業や役職などによって、業務内容だけでなく福利厚生や条件も異なっていました。

私が2018年にインドでインターンを行っていた時から、求人全体における手当などの大きな変化はなさそうだったこともあり、改めてインド現地採用における募集要項(Job Description, JD)の福利厚生・手当の確認ポイントをまとめておきます。


渡航費のサポート

【インド就職】現地採用・福利厚生の確認ポイント 渡航

渡航費補助とは、英語で「Employee Relocation Package」と呼ばれ、赴任にあたり必要な航空券の手配・交通費・引越し屋さんにかかる費用の返金などがあたります。

ホテルへ滞在する場合は、「Accommodation Fee」として、インド到着から最初の何日間〜数十日間分の滞在費用を出してくれることもあります。

私の場合、募集要項には「渡航費用のサポート」というような文言だけ記載がありました。
渡航費全体でかかる費用でサポートしていただける最大金額が設定されている、具体的にどんな費用が補助されるのかなどの詳細は、内定後に初めて知るようになりました。

私は日本からインドへの引っ越しだったので、スーツケース+バックパックだけだったので、インドの引っ越し屋さんは使わず、航空券+ホテル滞在費だけRelocation Packageを使わせていただきました。
私単独での赴任でしたが、家族同伴の場合は、家族分も合わせて申請できるようです。

補助の最大金額の決め方や補助の内容は、企業や役職によってまちまちですが、もし募集要項の福利厚生に赴任時の渡航費サポートが書かれていない場合は、エージェントか企業担当者に確認してみるのもいいかもしれません。
詳細は面接段階では決まっていないこともありますし、渡航費の補助が面接内容のメインになっても本末転倒なので、一般の日系企業・先進国の外資系企業であれば、詳細が分からなくても補助の有無だけ確認できればいいのかなとも思います。

住居の紹介

【インド就職】現地採用・福利厚生の確認ポイント 住むところ

インドに渡るとき、住むところを自分で一から探さなければならないのか、会社で提携している不動産屋さんから日本人に合うような部屋の候補をいくつか紹介してもらえるのか、企業や役職によって手当が変わります。

私の場合は自分で一から探さなければならず、赴任のためのインド渡航後2週間ほどは、ホテルに滞在しながら住むところを決める予定です。
私が行く支社には日本人含め外国人採用が少ないことから、まだそこまで手が入っていないのかなと勝手に思いました。

医療保険

【インド就職】現地採用・福利厚生の確認ポイント 保険

医療保険は、英語で「Medical Insurance」と呼ばれ、現地採用か駐在なのかというよりも、役職によって費用や保障金額が分かれている印象です。

医療保険が会社から入れない場合は、現地で賃貸など住所を見つけてから個人で保険に入ればよいです。
特にインド人が個人経営しているような会社への現地採用だと、医療保険はないことが多いようにみられたので、渡航してから気づくということのないように注意です。

医療保険の有無だけで就職先を決める人はいないと思いますが、現地採用の場合、日本のような雇用保険が当たり前ではないと心得ておきます。

私の場合は、現地のインド人従業員と同等の医療保険と死亡保険に加入することができましたが、医療保険については何がカバーされているのかは雇用契約書段階では分からなかったので、現地到着後、個人でも医療保険や健康保険に加入するか検討しようと考えています。

日本への航空券補助

【インド就職】現地採用・福利厚生の確認ポイント 一時帰国

年に何回か、日本に一時帰国する航空券の取得を補助してくれる場合もあります。
日本人なので、年に1度は日本に帰っていいですよという粋な手当です。

私の場合、年に1回日本に一時帰国する際の航空券がついていました。
就業時の航空券手配と同様に、会社に航空券予約をお願いするパターンです。

医療保険同様、インド人が個人経営しているような会社への現地採用だと、年何回かの航空券取得の取得はないことが多いです。

運転手

【インド就職】現地採用・福利厚生の確認ポイント ドライバー

日本人としてインドで働く場合、顧客はメーカーなど工場の立地にあることも稀ではありません。
また、一応インドは外務省が公表する「海外安全情報」における4段階の危険レベルで国土のほとんどが「レベル1:十分注意してください。」と指定されています(レベル4が最も危険)。
レベル1は、その国・地域への渡航,滞在に当たって危険を避けていただくため特別な注意が必要とされています。

このため、駐在員にはドライバー付きの通勤車が福利厚生として付いてくることが一般的で、現地採用でも、営業などで顧客訪問が多く役職があるようなポジションだと、同様の手当がある場合があります。

ただ現地採用は、駐在員のように会社の都合でインドに来ているわけではなく、自身の意志でインドに滞在しているため、運転手付きの通勤車が手当とされるかどうかは、会社によります。

就労ビザ・FRRO取得補助

就労ビザをインド大使館に申請するときに、会社から準備してもらわなければならない書類や、会社の担当者に直筆サインをもらわなければならない書類がいくつかあります。

このため、会社から適切な書類の準備や案内があるかどうかは、雇用契約書締結後のスムーズな渡印に不可欠です。

就労ビザやFRROにかかる費用は実費だとしても数千円で済むので、金額的な補助よりもこうした書類や手続き全体におけるサポート(レールを敷いてくれるかどうか)という点が重要かなと感じています。

私の場合、雇用契約書締結後、企業のリロケーション担当者から案内のメールが来て、それに従って就労ビザをスムーズに取得することができました。


福利厚生が整ってるかどうかで就職先を決める必要はないと思いますが、やはり異国の地ですので、会社がサポートしてくれるかどうかは生活のしやすさに直結するのではないかと思います。



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