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ヘナの産地と生産環境を考察する

色々な国を旅しながら、ヘナやインディゴを始め様々な農作物と出会ってきました。
何故インド原産では無いヘナがインドで生産されているのか?
ヘナの収穫時期が各地域によって異なる理由は何か?
現地を訪ねたことで理解出来た、何故この場所なのか。
今回の記事では、こういった産地と生産環境について掘り下げていきたいと思います。

気付きのきっかけ

Graciasのスタッフ達と、南インドのインディゴ農場視察の旅をしました。
その時に立ち寄った寺院群、マハーバルプラム。
この寺院群を訪れた時に興味深い話を聞くことになりました。
現地ガイドの人が、どのように寺院群を建設していったのか。
大きな石を接着する為にレモン汁を用いていたとのことです。
そして、全ての作業は夜間に行われたそうです。
非常に暑い南インドでは、日中に作業を行うことは効率的ではありません。
そこで夜間の作業を行うのです。
しかし、夜間は暗く当時は明かりを灯すような機械は存在しません。
彼らは、満月の前後を狙い作業を進めていました。
酷暑の地域では、このように日中の作業を避ける為に、月明かりを利用し夜間の作業を行っていたのです。

ヘナの製造に重要な自然環境

こういった知識を得たことにより、私達がヘナの産地の地質や生育環境にフォーカスする以外にいも、
自然エネルギーを活用した製造環境があることに気付きました。
インドのヘナ産地、モロッコのヘナ産地に共通する条件は、高温低湿の環境です。
どちらの地域も砂漠地帯となり、気温は40度を超えます。
湿度は20%程度のと非常に乾燥した環境です。
こういった場所では、自然エネルギーのみで高度な生産が行えます。
生育環境以外にも、製造環境が整った地域でヘナの生産が栄えるのは当然のことと言えます。

現代の機械的生産

一方で現代では様々な文明の利器が登場し、乾燥機で人工的な乾燥を行うことも可能になりました。
人間は新たな動力やエネルギーを開発し、どのような条件の場所でも製造が可能になりました。
エネルギー消費やコストの観点からすれば、非効率な部分もありますが、それが現代の製造技術です。
古い伝統文化には良さがあり、現代工学にも良さがあります。
どちらの要素も非常に大切な部分ではあります。

私達が目指す製造環境

現代の流れは非常に早く、その勢いは留まることはありません。
しかし、伝統文化にも学ぶべきことや大切な視点が含まれています。
歴史を知り、過去の人々から学ぶことにも意義があります。
お互いの良い部分を活用しながら、ハイブリッド化した生産環境を模索することが出来ます。
自然エネルギーを主体にし、効率よい人口エネルギーの活用。
そこには、人間の身体的エネルギーと知恵が求められます。

AIが人間に代わる時代が訪れ、時代は変化していきます。
それが良いことか悪いことかは別として、そうなります。
人間のリビドーはそのように出来ています。

そんな時代の中でも、大切な部分は守り続けていきたいものです。


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