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ヘナ製造における粉体工学

ヘナ製品を取り扱う上で、私達が製造者として学ぶべき学問があります。
粉体工学です。
ヘナパウダーの充填などを行っていると、粉体は様々な動きをします。
特に新鮮で品質の高いヘナパウダーは、ブリッジという現象を起こします。
ブリッジとは粉体が流動せずに、空洞が出来ることを意味しています。
充填作業の際に悩ましい現象なのですが、高品質なヘナパウダーを扱う上で避けることが出来ません。
一方で酸化し乾燥しすぎたパウダーはブリッジ現象起こさず、充填もスムーズに行えますが、品質は劣化しています。
こういったヘナパウダーを扱う上で起こる物理現象から、そのヘナの品質を知ることが出来ます。

更に、粉体には安息角という基準があります。
無造作に排出した粉体は山の形状を作ります。
その山の傾斜角度によって、粉体の摩擦の度合いを知ることが出来ます。
山の角度が急なほどヘナパウダーは新鮮です。
一方山の角度が穏やかなほど、ヘナパウダーは劣化しています。(粉体の比重や水分量によって粉体流動は変化することを留意する)

私達美容師は、日常的に物理・化学に触れています。
ヘナの塗布作業・パウダーをミックスする作業・洗髪時の作業など様々なシーンで物理現象に触れています。
しかし物理を深める学びが、美容師の世界では非常に少ないと感じています。

私達はヘナの製造に関わることで、粉体工学や物理に対して学びを深めることが出来ました。
サロンでの仕事にも、その経験は大きく活かされています。
是非皆様も美容の物理学を学んでみてください。
毎日同じことの繰り替えしの日々にも、改めて多くの発見があることと思います。


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