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ヘナ美容室に「経営」を

1. ヘナ美容業界の変遷

2008年に私達がスタートアップ当時には、ヘナを扱う美容室は殆ど存在していませんでした。
あれから15年が過ぎ、ネットで検索するとヘナを扱う美容室は徐々に増加しています。
私達の肌感覚では、ヘナを扱う美容室の多くは零細規模です。
当然私達も零細企業ですが、その中でも”調子の良い美容室”と”調子の良くない美容室”があります。
その大きな理由に、「経営」の考え方の問題があります。

2. 経営とは何か?

経営とは金儲け?「経営」というキーワードを見ると嫌気が差すという方もおられるでしょう。
そこには「お金儲け=悪」のような感覚が内在している場合もあります。
しかし「お金儲け」は経営の一部であり、歯車の潤滑油のような存在でもあります。
何を社会に表現したいのか?どんな価値や物や事を社会に提供したいのか?
こういった歯車を円滑に動かす為には、お金という潤滑油が必要です。

3. 美容室が提供する価値

美容室は何を売っているのでしょうか?デザイン?サービス?技術?ホスピタリティ?それぞれに答えがあるかと思います。
しかし、美容室の広告などを見ていると、「今流行りの〇〇カラー始めました」、「〇〇パーマをしています」などの、消費者が理解することが難しい打ち出しを見かけます。
消費者は、美容室に行く際に、使用している薬剤などの銘柄に拘る人はごく一部です。
例えば、「当店ではインディーハーブスを使用しています」と広告したところで、殆どの消費者はインディーハーブスを知っている訳がありません。
正直、どんな銘柄のヘナを使おうが消費者の方には届かないと考えるとこが自然です。
それよりも、美容師の方の魅力やサロンでのサービス内容に重点を置く消費者が大多数です。

4. 事業の目的とは何か?

私達美容師が、サロン運営をするにあたり、何を目指しているのか?
こういった単純な目的意識が曖昧になっていることがあります。
例えば、
インディーハーブスは、ヘナを通じてサロンの繁栄をサポートし、関連する人々の幸福度を高めたいと考えています。
その為には、持続可能なサロン運営方法の分析・使いやすい商材作りを行っています。
ヘナ美容室が反映し、美容師の方々の幸福度が高まるほどに、私達の収益は向上し循環していきます。
更に、Graciasヘナ専門店は、自然思考の顧客に向けてサービスを展開し、美容室における環境問題の抜本的な改革を行うことです。
その為には、従業員満足を高め、ホスピタリティあるサービスを展開することです。
そして顧客にヘナを選択して貰うことで、環境に優しい美容が提供出来ます。
それぞれに、目的意識(インディーハーブス=美容師の幸福度、Gracias=環境問題の改革)そして、どのような方法で達成するかという方法論があります。
その結果を分析し、目的に如何に近づいて行くかを検証します。

5. 経営の無い美容室の未来

最近話題になることが多いインボイス制度の導入により消費税の免税処置がなくなります。
適格事業者になる必要は無いと考える方もおられると思いますが、そこは非常に難しい未来が予想されます。
(国は抜け道やグレーゾーンなどを塞いで来ることは、これまでの歴史から常識といえます)
納税が増えても対応できる資金力を身に付けておかなくてはいけません。
実際に消費税の滞納者は非常に多く、如何に大きな負担になるかが伺えます。
また雇用をした場合に、昔のように社会保険を飛ばすことも難しい時代です。
また、国は中小企業の割合を減らすことを念頭に置いています。
今回のインボイス制度の導入は、そういったフィルタリングの第一歩と考えておいて損はありません。
経営の無い美容室は、どれだけ素晴らしいテクニックがあろうと、フィルターされてしまいます。

6. 経営を始めるチャンス

経営には大きな労力が必要であった時代は終わりました。DX化(デジタル化)するコストも大きく引き下がっています。
目的意識さえ明確にできれば、それらをカバーするAIなどのツールは多く存在ます。
今ではホームページ制作などは非常に安価で製作できるようになりました。これまでのどんぶり勘定から、より精度の高い勘定が容易になっています。
しかし、結局は”やるか?やらないか?”ではあります。

7. 総括

この記事を通じて、ヘナ美容業界の変遷、経営の重要性、美容室が提供する価値、事業の目的、経営の無い美容室の未来、そして経営を始めるチャンスについて考察しました。
経営とはただの金儲けではなく、社会に価値を提供するための手段であり、そのためには明確な目的意識が必要です。
また、美容室が提供する価値は、単に商品やサービスだけではなく、美容師自身の魅力やサロンでの体験にも関わっています。
しかし、経営が無い美容室は、どんなに素晴らしい技術を持っていても、厳しい現実に直面することになります。
その一方で、今は経営を始める絶好のチャンスでもあります。
DX化のコストは大きく下がり、目的意識さえ明確にすれば、多くのツールがその実現をサポートしてくれます。

最後に、”経営”を行うかどうかの選択は、最終的には自分自身で決めることです。
しかし、その選択をするためには、しっかりとした理解と準備が必要です。この記事が、その一助となれば幸いです。


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