見出し画像

【緊急ニュース!】シリコンバレー銀行破綻。ニュースレターシリーズ#7

とても暖かくなってきましたが、みなさん春を楽しんでいますか?
花粉症にやられて春を楽しむ余裕などなく、戦闘力が80%落ちているINDEE Japanの岡本です。

毎日、花粉症の飛散状況をニュースチェックしているのですが、そんな時「えーーーーーー!!!」というニュースが飛び込んできました。

そう!

シリコンバレー銀行破綻

です。

今日は、緊急ニュースとしてシリコンバレー銀行破綻についての話題をお届けします。

▶シリコンバレー銀行とは

シリコンバレー銀行(SVB)は、シリコンバレーの中心地であるカリフォルニア州サンタクララに拠点を置く銀行で、上場しています。10日の金曜日に政府が閉鎖を発表しましたが、預金者のお金は25万ドルまで連邦保険制度によって保証されています。

SVBは米国のスタートアップの約半数が口座を開いていると言われており、上場したスタートアップの44%の企業がSVBに口座を持っているとされています。

2022年12月末時点で、SVBは総資産約2090億ドルを保有しており、米国連邦保険制度が保証する銀行の中で、2008年の金融危機時に破綻したワシントン・ミューチュアルに次いで2番目に大きな破綻となりました。

▶なぜ破綻したのか?ベンチャーキャピタルとの関係

シリコンバレーのスタートアップは資金調達バブルにあったと言われていますが、VCから調達した資本は一旦SVBの口座に預金されます。
アメリカでは起業したら、VCは「デラウェアで登記し、SVBで口座開設しなさい」というおまじないがあるそうですが、預金額が膨れ上がったSVBは運用先として債権を選びます。

その債権が、政府の利上げで値下がり。さらにスタートアップの調達も厳しくなったため、預金も順調に減ります。SVBが債権を現金化するために、損をしてでも債権を売る必要が出てきます。
上場しているSVBはさらに資金調達のために10日に増資や債券発行をアナウンスすると、VC達はパニック。ファンドのお金を引き出したり、投資先のスタートアップに資金を引き出すことを指示しまくり取り付け騒ぎになりました。

▶今後の展開は?

取り付けというのは連鎖します。
米銀29位のシグネチャー銀行も破綻を発表しました。ファーストリパブリックや、ウェスタンアライアンス銀行なども株価が大きく下がりました。

一方で、連鎖を防ぐためアメリカのイエレン財務長官は、預金の「全額」を保証し、急に引き出さないよう、預金者の落ち着きを呼びかけています。
この先のことはわかりませんが、信用をレバレッジしすぎると怖いですね。

今日は、ここまで。
 “hype (ハイプ)” に気をつけて、イノベーション活動を頑張りましょう!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?