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ある日子ひつじが学校でADHDであることをイジられた①ははひつじのバトル前編

中学に入学して、特別支援学級に所属となった子ひつじ。
小学校時代からちょっとしたきっかけで子ひつじを軽くこづいたり、冷やかしたりと相性の良くない輩が交流級に所属しており、ちょっと心配していたははひつじ。

案の定、ある日子ひつじから

「図書館で読書する日に輩(仮名)がいきなりADHDの本持ってきて「お前ADHDなんだろ?この本読んで勉強すれば?」って言われた」

と報告がありました。

「なんでそんなこと言ってきたんだろうね?」

その上で、言われたことに対してなんかよく分かっていない子ひつじ。ADHDであることは幼少期よりオープンにしてるので、子ひつじにとっては今さらという感覚だった様子。

あまつさえ、親切にしてもらったと思い「ありがとうね」とお礼を言ってしまった子ひつじ。そう、まさにADHDのテンプレ行動をしてしまうのです。

それでもちょっとモヤっとしたみたいで、ははひつじに一連の報告をした子ひつじ。
冒頭2コマ目で悪意を読み取ったははひつじは子ひつじにこう言いました。

そう。完全にOUTです。ははひつじに怒りのスイッチが入りました。

とはいえ、すぐに学校にカチこむのはよろしくない。
まずは輩の行動の何がNGだったのかを子ひつじに説明。
そして、これを学校に申し上げることに関しての了解をいただく。

その上で、どうやって学校にアプローチするのかを説明。
まずは学校へ事例を伝え、一応相手への聞き取りを含めた事実確認をしてもらう。事実だったら例え軽いノリだったとしても「病名をイジること」は学校的にアリなのか、ナシなのか、学校側の考えに関してジャッジを問う。

今回のイジりについて、学校側が「この程度のことで」と取るに足らないことと判断したら、この件について学校は味方になってはくれないので、アプローチを変え外部の有識者に相談してみる。
学校側が同意してくれたら輩に対してのデュエルスタンバイとなる。
という旨を説明し、子ひつじから了解を得ました。

この時点でははひつじの勝算は7割ほど。
さて、この勝負どうなったか。続きは後編にて。

補足:なぜ病名イジりがNGなのか

なぜ病名イジりがNGなのか、あくまで私見ではありますがまとめました。

一番心配だったのが④
輩は影響力の強いタイプなので、あっという間にイジりが伝染してしまう懸念がありました。

そして、もう一つは輩について。

将来輩の周囲にADHDの人が現れた時、同じように軽い気持ちで同じような態度をとってしまった時、双方にとってあまりいい結果にはならない気がしました。
配慮しろ、理解しろ、と押し付けたいのではなく、ADHDという特性を正しく知って、近寄りたくないのであれば距離を置き、理解したいのであれば歩み寄る、そんなディスタンスを保てる関係性を築けた方が少なくとも現状より良くなるんじゃないかな、と考えられます。

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