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Incubate Camp連載企画 #5 ANRI 河野純一郎氏へキャピタリストインタビュー!

こんにちは、Incubate Camp事務局です👍

気づいたらなんと…Incubate Camp12thエントリー締切まで、今日であと1週間となりましたーーー!例年通りだと、ここから怒涛の駆け込みエントリーが予想されます。まだ、間に合います!急げーーー🏃‍♂️💨

pre-seedからシリーズAの起業家の皆さまにとっては、1日で資金調達&事業のブラッシュアップもできる絶好の機会となっております。1日で人生が変わる、年に一度の機会をぜひご活用くださいね。(IC12th詳細&エントリーはこちら

そんなIC12thにご参加いただく素敵なキャピタリストの皆さまへのインタビューシリーズ、第5弾でございます。今回は外苑前もとい、表参道の黒豹ことANRIの河野さんです😼

男気と親しみやすさの溢れるインタビューを、是非お楽しみください😘💕

過去記事もおすすめです👉第1弾はグロービス今野氏第2弾はDNX倉林氏第3弾はジェネシア・ベンチャーズ田島氏第4弾はiSGSインベストメントワークス五嶋氏のインタビューを公開ずみ。

編集部注)
・インタビューは2018年春に行われたものです。
・インタビュー時点では河野氏は伊藤忠テクノロジーベンチャーズに在籍しておりましたが、その後、2019年6月にANRIに参画。

【プロフィール】

2002年株式会社ジャフコ入社。日本国内の未上場ベンチャー企業への投資業務、ファンド募集業務に従事。
2008年伊藤忠テクノロジーベンチャーズ株式会社入社。在籍期間中、累計28社、50億円超の投資を実行。数々のIPO、M&Aを支援し、Forbes投資家ランキングに幾度もランクイン。

きっかけはジャフコからの「挑戦状」

事務局:ゲストキャピタリストインタビュー、本日は、河野氏は伊藤忠テクノロジーベンチャーズ(※インタビュー当時。2019年6月にANRIに参画)から河野さんにお越しいただきました。河野さん、どうぞよろしくお願いします。

河野:よろしくお願いします。

事務局:早速ですが、まずは簡単に、ご経歴を含めた自己紹介をお願いいたします。

河野:伊藤忠テクノロジーベンチャーズ(以下ITV)の河野と申します。2008年入社なんで、ちょうど10年目になります。その前は、新卒でジャフコに入社をいたしまして、丸16年、このベンチャーキャピタルという仕事をやらさせていただいていると。ITVに入ってからは、主にIT系のスタートアップを中心に、メインではシリーズA、Bのグロースフェーズにおける投資を中心にやってきていまして、リードを仰せつかる場合もあれば、フォローで投資していただくということで、比較的柔軟に投資をさせていただいていると。
そもそも、ベンチャーキャピタルを志したきっかけなんですけど、私、見たとおり不真面目な学生生活を送っていたんですけど。

事務局:そうでしょうか、「見たとおり」(笑)?

河野:やりたいことが明確に無くて、流されるように就職活動を始めました。そのような中で、商社や保険会社など、自分で職業選択をしなければいけないということに、すごく違和感を感じまして。自分の持てる可能性を狭めてしまうんじゃないかと。それで悶々としているときに、ジャフコさんから、当時は封筒だったのですが、セミナーの案内が来まして「挑戦状」って書いてありまして。「挑戦状ってなんだ」「売られた喧嘩は買うぞ」と。開いてみたところ、ベンチャーキャピタルって書いてあって、こんな職業があるんだなと興味を持ちました。これが一番最初のきっかけですね。
その後、ベンチャーキャピタルについて自分なりに理解を深めていく中で、これは面白そうだなと興味を持ち、また、自分の性格を考えた時に、相性という意味では向いてるのではないかと思って、ジャフコさんに入社をしました。

事務局:そこから16年(※取材当時)VC業界に居続けらっしゃる原動力や、この仕事の醍醐味はどういったところになりますか。

河野:自分以外の人の成長や、目標を実現するところに立ち会えるということに、自分としては非常に喜びに感じます。「こういうことをやりたいんだ」「こういうことを成したいんだ」という起業家の夢を身近でサポートしながら、そういった日々起業家に求められたり、自分が何かしたことに喜びを感じていただいたり、それが価値に繋がったり。あと、若い社員が入って、事業と共に成長していく様を見たり、そういったところで非常にやりがいのある仕事だなということで、今まで続けて来れてるというところですね。

事務局:なるほど。ありがとうございます。

「男気投資」と言われる所以は?

▲IC11thドラフトにて、IMCF吉武さんとペアになった瞬間

事務局:もう少し、河野さんの起業家との向き合い方についてお話お伺いさせてください。河野さんと言えば、象徴するキーワードとして、よく「男気」とか「黒豹」って業界から言われていたりしますよね。そのあたりの、VCとしてのスタンスや起業家の方を応援する姿勢についてお伺い出来ればと。

河野:そうですね…、男気投資みたいに言われることも多いですけど、私自身、男気を売りにしてるわけではないんですけとね。男気だけで勝てるかというと、そんなことは無いとは思ってまして。
ただ、世の中に無い価値を創造しようとする起業家のビジョンって、現時点においては非現実的であったりとか、不可能に見えることって多いと思うんですよね。だから批判や批評のようなご意見をいただくことも多いですが、最後は「キャピタリストとして、この会社、この事業、この起業家に投資をしたい」と。「投資をさせろ」と。社内で合意形成していく中で、「何としてもやりたいんだ」と押して通していく局面だったり、投資した後のファイナンスで他の投資家さんを説得するときに「この会社は俺が応援してるから絶対大丈夫」ということでお金を集めるとか。そういった論理的でない部分で必要に駆られて、そういう風にやってく。それが「男気」と言われることが多いと。黒豹っていう風に。外苑前の黒豹(※編集部注:取材当時。現在河野氏は渋谷を拠点としている)って言われて、親しまれてるんですけど。

事務局:よくお聞きします。

河野:黒豹と言われてるんですけど、単純に色が黒いっていうだけなんですけどね。

(▲事務局は気づきませんでした…ッ!)

事務局:いやいや。豹って強さの象徴じゃないですか。

河野:そうかもしれないですね…。黒豹って、黒豹っていう種がいるというよりは、普通に突然変異らしいんですね。

事務局:そうなんですね。

河野:突然黒くなっちゃったようで。僕も地黒だったってわけじゃなくて、突然黒くなっちゃったっていうところが似ているのかなと。あと、黒豹って結構、単独行動なんですよね。

事務局:黒豹、そうなんですか?なるほど。

河野:調べたんですよ。単独行動なんですよ。縄張り意識が強い。そういう意味では、僕も単独行動が多いですし、縄張り意識が強いし、自分よりも強い動物、例えばライオンとか虎が近づいてくると、木の上に逃げる。

事務局:おお、そうなんですね。

河野:そういう意味では臆病で、人見知りな動物なんです。そういうところは似てるなということで、黒豹と言われても、自分としてはおいしいなと思って、周りには積極的に使っていただき、自分でも言ってるという感じですね。

事務局:非常に、河野さんの男気と親しみやすさが伝わりました。

河野:そうですね。こう見えて、非常に親しみやすい。

「世の中が敵に回っても、俺だけは味方だから」と起業家の背中を押す

事務局:そういう「男気」を見せる場面もスタートアップには大事なんじゃないかということですね。これまでにご一緒された起業家の方で、印象的な会社さんはございますか?ご一緒してる中で、すごい男気あるなって風に思った起業家だったりですとか。

河野:難しいですね。象徴的な起業家で言うと、私がアーリーで投資をして、その後社外取締役として経営に参加し、上場まで併走させていただいた会社なんですが、クラウドワークスの吉田浩一郎社長かな。彼も、至る所でこういったエピソードを語って下さってるんで、それが私のレピュテーションにもなってるんですけど。
当時、私は一介のアソシエイトみたいなもので、ジャフコからITVに入って、自分に決裁権が無いという立場でした。そんな中で吉田さんのああいう粘り強い部分に触れて、彼の熱いビジョン、行動力、巻き込み力に惹かれて、「これは絶対に俺が投資しなければいかん」と思いまして。クラウドソーシングという新しい働き方や受発注の形態を一般化していくためには、スタートアップだけがサービスを使うというよりは、伝統的な大企業が過去のしがらみや発注業者を断ち切ってクラウドソーシングに発注するというイベントがすごく大事だなという風に、勝手ながらに思いました。伊藤忠グループの会社を駆けずり回って、とにかくクラウドワークス使ってくれと、社内を大きく動かしました。そうすると、伊藤忠っていうロゴマークを取引先に載せられますので。そういったことを必死にやりましたね。私としても、何としても自分のトラックレコードにもしたいですし、吉田さんの描くビジョンを実現したいなと思いましたし、とにかく必死でやりましたね。

事務局:素晴らしいサポートですね・・・!スタートアップからしたら、最高の味方ですね。クラウドワークスさんのお話も然りですが、他の会社さんに関しても、投資をされた後の支援の得意技とか必殺技みたいなものは、どういうものがおありですか?

河野:そうですね。自分としては、人の機微を読むのが得意かなと思っていて。支援が必要とされてるなというときには、ガッと自分の工数を寄せていって支援をするときもあれば、自ら壁を乗り越えて貰った方がその起業家自身の力になるなというときは、あえて何もしなかったりであったりとか。そういった、その起業家が今どういう風に思っているのかというところに合わせて支援内容を変えるという柔軟性は結構あるかなと思っています。ですので、お客さまを紹介する必要があれば、さきほどのクラウドワークスの事例のように、ガーっていろんな企業を紹介することもあるし、ファイナンスっていうところであれば、自分のネットワークを使ってお金集めてくる。採用も然りです。
自分自身ずっとベンチャーキャピタル畑なので、自分に事業経験が無いという部分を昔はよくコンプレックスに思っていましたが、事業については起業家が365日24時間考えているので、細かいことに口を出すよりも、それに必要とする人とカネというリソースを集めてくるというところに自分の時間と労力を使うようにしてます。

事務局:なるほど、素敵ですね。ありがとうございます。

河野:さっきの「男気」みたいなところで言うと、最後俺がついてるから、安心してやれよと。

事務局:前のめりにいけよと。

河野:そうですね。世の中の多くの人が敵に回っても、俺だけは味方に居てやるから、自分の信じる道をやって良いんだよという。体がでかいということもあって、安心感を与えて、背中押してあげるっていうところが、結果的には必殺技かなと。

事務局:必殺技ですね。やっぱり男気というのは。

河野:具体的にキレキレのアドバイスができるとか、そういうことは僕はあまり得意ではないのですが。「大丈夫だ」と。「最後は俺がついてる。俺が信じてるから、おまえは成功するんだ。」というところは、結構あるんじゃないかな。

事務局:ありがとうございます。

河野:あとね、話すとすごい元気になりますって言われますね。

事務局:なります。

河野:ちょっとエネルギーが出ちゃってる。

事務局:出ちゃってる。ついつい黒豹のエネルギーが出てしまっている。

河野:野生がね。

事務局:野生が。男気が溢れてて隠しきれないみたいな、そんな感じになってる。

河野:そうですね。

一見、「不可能」と思えるくらい難易度の高い挑戦を

▲IC11thの一コマ。ペアになった吉武さんと事業ブラッシュアップ

事務局:お話を投資に戻させていただいて。Incubate Campでこんな起業家と出会いたい、というのはございますか?事業の領域でも結構ですし、バックグラウンド的な意味合いでも結構ですが。

河野:僕、最近すごい不感症なんですよ。

事務局:不感症?感じづらいということですか?

河野:そうなんですよ。多くの出資先に恵まれて、野心的なビジョンや事業をお持ちの方ばかりで、それなりに結果も出て来ていて。自分でもすごく順風満帆のように見えてしまっていて、ちょっとやそっとのプランとか、ビジョンとかだと、あんまりグッと前のめりになりにくくなっています。

事務局:最近、感じづらくなっているんですね。

河野:そうなんです。「なるほど、良いですね」とはなるんですけど…

事務局:良いとは思っても、深くは刺さらなかったりだとか。

河野:全然良いし、悪くないとは思うんです。でも、リミッターが振り切れるみたいなことが無くなって来ている。本当にぶっ飛んだアイデアとかビジョン、例えば「おまえ、それは難しいと思うよと。やめた方が良いんじゃないか」と、なるくらいのアイデアが欲しい。

事務局:やめた方が良い、と思ってしまうくらい、ぶっ飛んだアイデアが欲しいと。

河野:「一見不可能だ」「でも、ちょっと待てよ」という風に思いを感じさせてくれるような起業家の方に会いたいです。そういう意味では、難易度の高い、高そうな大きなチャレンジを期待しますね。

ただならぬ覚悟で臨んでいる”Incubate Camp”

事務局:引き続き、Incubate Campについてお伺いさせてください。河野さんには過去、複数回に渡ってご協力いただいてますけども、印象深いエピソードはございますか?一晩寝ずに過ごして、お互いガチムチでした、みたいな話も含めて、印象深い思い出話ですとか。

河野:そうですね。私、6回目から通算で6回(※取材当時)連続参加させて貰ってまして。非常に密度の濃いイベントなので、それぞれに思い出があります。共通してるものでいうと、Incubate Campさんの特徴でもある「ドラフト」ですね。ドラフトって、他の投資家さんと一緒に意志を示して、選ばれることもあれば、選ばれないこともあるイベントなんです。多くの投資家の方々、関係者の皆さんの前で、如実に起業家に振られたりするんです。襟を正す良い機会ですし、象徴的で思い出深いですね。
第7回、8回目に連続してスマートキャンプの古橋さんを指名して、彼も僕を選んで下さったんですけど、実際にその後、出資に至ってます。また、第9回目かな?私、リフカムの清水さんを指名して、DNXの倉林さんに負けたんですけど、それがご縁で次のラウンドでリードで出資させていただいてます。Incubate Campで出会った起業家とは、その後何かしらの深いご縁に繋がってるので、すごく思い出に残るイベントですし、大体いつも終わった後、体調崩します。鼻に何かできものできて、高熱がでたりとか。それくらい、ただならぬ緊張感と覚悟、使命感というものを持って臨んでいると。

事務局:いつも本当にありがとうございます・・・!

河野:本当に、キャピタリストとしてご招待いただけるのは名誉なこと、光栄なことで嬉しいんですけど、もう日にちが近づくにつれて、9月か、みたいな。あと3ヶ月か、みたいな。考えながら、どんどん気が重くなると。終わってみると、すがすがしい気持ちなんですけどですね。そういう意味では、部活みたいな感覚です。

事務局:合宿みたいな感じで。

河野:楽しいですね。

事務局:ありがとうございます。

起業家は出会いの機会を活かして、投資家と中長期で関係性を育もう

事務局:先ほど、せっかくお名前も出たので、キャンプでは2度ペアになって、かつ、今では投資先でもあるスマートキャンプの古橋さんについてお伺いさせてください。1回目と2回目で印象が変わった部分がもしあれば。

河野:1回目のプランと2回目のプランが全然違ったんですよね。

事務局:そうでしたね。

河野:1回目は確か、市場作成のクラウドソーシング。2回目は、今の原型となる事業プランだったんですよね。2年連続指名するというのもご法度かなと思いつつも、指名したくなっちゃって指名しちゃいました。
彼、当時からすごく相性が合いまして。頑固だけど柔軟、論理的だけど直感的という、一見相反する二面性が同居している起業家なんですよね。話していてすごく楽しいし、どんどんアイデアが出て来る。良かったものをすぐに採り入れつつ、違ったものは違いますと判断していく人で、議論をしていてすごくすがすがしい。今でもどんどん新しいことに着手して、今もう何の会社か分からなくなってますけど。

事務局:最近、ひげが生えたりとか、そういうイベントがあったりして。(※取材当時)

河野:そうそう。ひげが生えて、髪の毛がチャラくなったりとか。急にブロックチェーンって言い出したりとか。あいつ、フルハシサトシって言うんで、「サトシ、ブロックチェーン作って、ビットコイン作ったのおまえだったのか」と。みたいなくだらない掛け合いをしながら。

事務局:そういうやりとりなんですね。

河野:それを、やりとりをTwitterで晒したら、仮想通貨アカウントからものすごいフォローされたり。

事務局:謎の人徳がありますね。

河野:謎の引き寄せがあったりとか。今でも、役員会はものすごく楽しい。彼が第8回目に出たときに、ドラフトでコンペになったんですよね。GREEベンチャーズ(※現:STRIVE)の堤さんと、アーキタイプの中嶋さん、B Dash Venturesの西田さんと、私と。

事務局:4人から同時に指名が。

河野:はい、その中から選んでいただいて。すごいなと思ったのが、実はキャンプ後に、堤さんと中嶋さんから出資をしていただいているんですよね。

事務局:キャンプでペアにならなかったキャピタリストともちゃんと縁を繋げている。

河野:そうなんです。しかも、私もその次のラウンドで出資させていただいておりまして。ドラフトで4人のキャピタリストから選ばれ、ペアにならなかったキャピタリストともその後しっかりコミュニケーションを取り、仲間にしている
古橋さんはキャラクター的に非常にチャーミングで、かつ、しっかりとした崇高なビジョンを持って、それを愚直にやってくる行動力もある起業家。僕も、「次、これ断ったら絶対後悔するぞ」と思って出資させていただきました。

事務局:振り返ってみれば、本当にすごいですね。

河野:そうなんですよ。

事務局:公衆の面前で振られたけど、投資コミットしたいと思ったキャピタリストがたくさん居た、と。Incubate Campで出会ったキャピタリストと、長い時間をかけて信頼関係も作った上で、自分の株主として「Incubate Campキャピタリスト連合」を迎え入れた。

河野:そうそう。まさにそうすね。だから、常々彼も、Incubate Campに出て、自分の人生変わったって言ってますし。

事務局:Incubate Campの機会を存分に活用いただいている。

河野:でも最近、増えて来てますね。複数回参加者。

事務局:ウィンクルの武智さん、マンションマーケットの吉田さん、HADOの福田さんなどは、まさにそうですね。2日間の合宿で関係性を作って、そこをきっかけに長い目で自分の応援団を形成している。

河野:そうですね。

事務局:運営として、我々もそういう風にキャンプを活用いただけると嬉しいなと思いますし、起業家の皆さんにとっても良い機会になっているのではないかと思います。

ペアになった起業家の人生が、大きく変わるきっかけを与えられたら

▲IC11thでは…なんと、優勝ペアに。思わず熱い抱擁

事務局:インキュベイトキャンプに向けて、河野さんとして新しくこんなチャレンジしてみたいことや、意気込みを教えてください。

河野:そうですね。これまで複数回参加させていただいていますが「起業家にランキングをつけるイベント」という側面もあれば、逆に「ベンチャーキャピタリストのランキング」みたいな側面もありますよね。そういう意味では、ベンチャーキャピリストの天下一武闘会みたいな様相も呈しているわけです。そういったこともあって、これまでは「自分が勝ちたい」「自分が担当した会社が勝つことによって、自分にスポットライトが浴びたい」のように、どちらかというと主語が自分に向いてた節があるんですよね。
でも、Incubate Camp 10thで、ドラフトに選ばれず、自分が指名していた訳ではない起業家とタッグを組みまして、組んだ瞬間は「わー、これは大変だな」と思いつつも、結果的にすごい良かった回だったんですよ。勝たせてあげることもできなかったんですけど、起業家自身も「参加して良かった。河野さんと組んで良かった」と、お世辞かもしれないけど言ってくださいまして。
当然コンテストであったりするので勝ちたいとは思うのですが、Incubate Campに参加をし、私と組んだことによって、その後のビジョンがクリアになったり、やることが整理されたり、やる気が出たり、そういうことを勝ち以上に意識していきたいなと。自分が組むべき起業家と組み、その方がIncubate Campを基点に、そのとき優勝するという近視眼的な目標のみならずそこから大きく人生が変わっていくようなきっかけになるように意識したいなと思います。10thまでは、勝てる起業家・勝てる事業をどう指名しドラフトに勝つか、といった「勝ち」に価値軸が寄りすぎてたかなと。

事務局:なるほど。

河野:勝ちに価値軸、だじゃれじゃないよ。

事務局:高度な情報戦とか繰り広げられてますもんね。

河野:そうそう。試合放棄するつもりはないのですが、「この起業家は自分と組んだら化学反応起きそうだな」を中心に考えつつ、その上でランキングでいい順位に入っていけるように事業プランなどをブラッシュアップしていければ良いかなというのを、10thが終わった後に思いました。

事務局:ニュー河野さんですね。新しい男気がまたそこに展開される。

河野:新しい黒豹。

事務局:新しい黒豹ですね。ありがとうございます。

プロテインと筋トレは事業にも通じる

事務局:ところで、河野さんといえばプロテイン、というところがありますよね。好きなプロテインとかっておありになりますか?

河野:プロテインは、もうとにかく3時間置きに必要量を摂取するっていうことが大事であって。

事務局:なるほど。

河野:銘柄とかは関係無いですかね。最近、コスパを重視してますね。

事務局:コスパを?飲み続けられるかどうか、ということでしょうか。

河野:そうですね。プロテインを3時間置きに飲むために、その日のスケジュールを考えるという逆算思考をしています。

事務局:なるほど。すごい。定期的なプロテインのスケジュールが入ると。

河野:そうですね。「やべえ」みたいな。「3時間経っちゃう」みたいな。

事務局:ちなみに、愛用されてらっしゃるプロテインは、今、この瞬間で言うと?

河野:マイプロテインっていう、ヨーロッパのサプリメントメーカがあるんですけど、そこのプロテインを使っていますね。

事務局:なるほど。

河野:とにかく安いんですよ。とにかく常にセールをやってるんですよ。これ大丈夫なのかと。こんな値引きしてと。発送から到着まで2週間かかるっていう、そこだけがネックなんですけど。そういう意味では、そればっかり飲んでますね。

事務局:そういうことをやりながら、プロテインのインフルエンサーとしての活動を日々していらっしゃると。

河野:そうですね。まだ自分の中では、インフルエンスできる程の肉体が作れてないんで。

事務局:そうでしょうか・・・?

河野:そうです。もう、恥ずかしくて。でも、事業に通じるなと思うところは結構ありますね。

事務局:プロテインが?

河野:プロテインが。筋トレもです。自分がハマった理由も、そこにあるのかなという風に思いますね。

事務局:なるほど。それでは、その話の延長線上で、最後に起業家のみなさんにメッセージいただければと思うのですが。

河野:参加を決められてる方も、迷われてる方もいらっしゃると思うんですけど、本当に運命が変わる2日間になると思いますし、参加して良かったなと思える投資家とのメンタリングを経て、得られるるきっかけや知見であったりがあると思います。なにより、そこに参加する起業家同士が仲間として同期のような形にも発展していくと思いますので、ぜひ、熱い2日間を過ごせればと思っております。会場でお待ちしております!よろしくお願いします。

事務局:ありがとうございます。河野さんでした!

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最後までご覧になっていただきましてありがとうございました🤤🍧勉強会やイベント、メンタリングなどで皆さんとお会いできることを楽しみにしています。他にも、こちらのnoteでは様々な取り組みを発信していきますので、是非フォロー&「スキ」していただけると嬉しいです!

それでは、またお会いしましょう🧚‍♂️✨