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経理コラム(2023.06.20)投資って何ですか(iDeCoとNISA)

皆さんこんにちは!スタッフの高橋です。
お金は持ってますか?
持ってる量はほどほどで良いと思うのですが、お金は無いのがいちばん困りますよね。
お金が無ければ収入を増やせばいいじゃない、とは言いますけど、よほど能力のない人でない限り、そんな簡単に収入は増えません。
であるなら、もっと別な、定期預金とか、宝くじとか、他の手段で何とかするしかないのが庶民の現実です。
今回はその辺のお話です。

1.なぜ株式投資がいいの?

宝くじは余りに確立が低いのでナシにして、銀行預金、金、債券、株式、保険、等々、色んな手段が世の中にはあふれています。
銀行利率は0.001%(良くて0.1%)で消費税上がったら吹っ飛ぶレベル。だと、どれやったらいいんだかわかんないよ先生!、って話になると思うのですが、実は、株式がイチバン増える確率が高い様です。

出所:『株式投資第4版』(ジェレミー・シーゲル/日経BP出版)株式がめっちゃ増えてる…!
1ドルが60万ドルになったらしいです

こちら、けっこう有名なグラフなのですが、約200年前の1801年に当時の1ドルを株式、債券、金、現金にそれぞれ投資をしたら、200年後にいくらになっているかというグラフで、結果、株式がめちゃくちゃに増加しております。
今後もこうなる保証はありませんが、世界が劇的に変わる事もないですよね≒まあ、継続して世界は発展するんじゃね?少なくとも自分が生きている時代、これから先50年ぐらいでこれまでの資本主義が揺らぐような、そんな劇的に世界の基本部分は変わらないでしょ、ってのが普通の考えです。

2.どう買うの?

なるほどわかった。株式を買えばいいのか。じゃあ買うわ。
でもどうやって?何買えば良いの?

買い方は、ネット証券会社に口座作ってNISA選べば買えちゃいます。
審査とかでちょっと時間はかかりますが、実に簡単です。ちょちょいです。
証券会社だと対面でいろいろ教えて貰えそうだし、安心じゃね?とか思いがちですが、手数料かかるし証券会社に対して有利な商品を勧められるので✕

何を買うのか?
①世界に名だたる企業の株を買って配当金で儲ける?
②まだ世の中に出ていないベンチャー企業株の爆あがりで大儲け?
③しかも税金とかかかるんじゃないの?

①日本の株式は原則100株単位でしか買えないので、例えば任天堂だと1株当たり¥6,000、バチンと60万円お金がないと買えません。
ちなみに配当は2.4%くらいなので¥14,500/年でしょうか。
普通預金利息の2,400倍。スゲエ。でもそもそも60万円も全集中で一気に突っ込む度胸も資金もありませんし、大体株価下がったらどうすんじゃ。
②聞いた事もない会社を、どう判断して、どれだけ買うのでしょうか。
まさにギャンブル。投機です。
こんなの買ってしまったら毎日気になっちゃって仕方がありません。
仕事なんか家庭なんかそっちのけです。
そもそも、低く買って高く売るのが儲ける基本なのですが、今日コレ低いとか今ココ高いとか、どう判断付けるのでしょうか。
下がってこりゃやべえと売った瞬間上がったり、上がったからラッキーと売ったらまだまだ上がっていったり、まず素人には判断できません。
東大卒の、ずっとそれ専門でやってる人間でも負ける世界。
まず無理ゲーです。
③株の儲けには2割の税金がかかります。10万で買って上がって30万で売った。20万儲かった。そこから4万円引かれ、16万円の儲け。
100万勝ったら20万税金。何かけっこう持ってかれますよね…。

3.iDeCoとNISA

最近、国が制度を用意しました。
A.積立NISA(少額投資非課税制度)
B.iDeCo(個人型確定拠出年金)
聞いた事ある方もいるんじゃないかと思うのですが、配当とか売却益とかの儲かった部分が非課税になる制度です。
毎月ちょっとずつ積んでいって、でも株式の上昇に併せて複利で資産が増えていく。
15年以上積む必要はありますが(15年継続すれば確率的に負けない)、①②③の心配を無くしてくれる制度です。
株にゼッタイはありませんが、利用しない手はありません。

Q:ヤダ!だって株ってギャンブルでしょ!借金して家売ったって聞くもん!絶対イヤ!

こういう声を良く聞きます。
周りを見てみましょう。
例えば我々から強制的に取られている年金。これは国が委託している機関(年金積立金管理運用独立行政法人)が運用しています。

運用来の成績は+98.1兆円(3.38%/年)

↓↓ちなみに中身はこんな感じです↓↓

年金投資の構成…リスク資産と非リスク資産をバランス良く割り振ってる感じですね

半分が株式。残り半分は波に強い債権を組み込み、固いポートフォリオとなっております。卵を一つのかごに盛るな、を地で行ってる感じです。
年金という固くなければいけないお金でさえ、運用されて原資の増加を図っています。
(こうやって増やさないと払えないってのがそもそもらしいです)
何勝手な事やってんのやって話ですけど、それだけ株式運用は普遍的なもの、であると見れます。

Q:あれ、株式って右肩上がりなんでしょ。だったら一気にドカンと買っちまった方がよくね?

基本的にはそうなんですけど、細かい上がり下がりがその間にはあります。
暴落。例えばコロナショック、リーマンショック、ITバブル崩壊、世界恐慌。誰も読めませんでした。
ドカンと買った瞬間暴落を喰らったらどうなるか。
300万買ったら20万になっちゃった!げげげのげ!
たぶん数年間は生きた心地がしないでしょう。いずれは上がりますが、それまでメンタルがもつかどうか。
じゃあ上がる前に買えばいいじゃん。→それ無理ゲー。読めません。
なら、どうするか→毎日(毎月)同じ金額だけ買ってったら勝ちも負けも大体ならされるんじゃね??(→良さげ≒ドルコスト平均法)
そこで積立投資を使います。時間リスクを回避するのが積立投資。
細かい上がり下がりを含めて右肩上がりを実現できる期間は15年。
15年経てば過去データでは元本割れは0%(!)との事
なので、長期投資でリスクなく、資産を出来る限り確実に増やしましょう、っていうのを国が用意したのが、
A.積立NISA(少額投資非課税制度)
B.iDeCo(個人型確定拠出年金)
です。

世界は暴落あれど右肩上がり…でも狙って暴落は回避できない

実際に積んだらどうなるの
一般に全世界株式はならして年利5%と言われており、例えば
25歳が毎月¥33,333ずつ55歳まで30年間積んでいったらどうなるか。

毎月3.3万円ずつ30年投資したら…!

¥1,200万円の投資に対し、リターン¥1,560万円
毎月¥5,000でも投資180万に対しリターンは236万円
複利計算なので、後半の伸びが半端ないです。
これは少額でもやるしかないんじゃないんでしょうか?

ちなみにiDeCoは
・60歳まで止めれない(金額は最低¥5,000)
・受取時に雑所得扱いとなる場合がある(その時の年収による)
といったデメリットはありますが、かけた金額がそのまま毎年の控除対象になるので、それまでの節税効果が大きいです。

4.結論

機械的に毎月2万ぐらいを全世界株式か米国株に自動で積んでほったらかし→30年後に確認
複利計算は時間が長くないとその効果が受け取れないので、ただちに今すぐ始めるのが最適解。
例え¥1,000でも、¥500でも、ただちに始める。

とにかく複利計算(指数関数)の後半部分に仕事をさせるのが肝です。
複利計算グラフを見ると解るのですが、最初低くて、ある一定期間以降がとんでもなく上がっていくので、1日も早くスタートが必要です。

早く始めないと、後からたくさんお金を積んでも増えません。
アインシュタインは、複利計算を「人類最大の発明」と言いました。
時間を味方につけて、お金に頑張って貰うのが一番です

明るい未来を信じて頑張りましょう!