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REAL VOICE #08「風通しが良く事業推進力の高い職場環境を目指して」

皆さんこんにちは!
「REAL VOICE」も早いもので第8回目になりました。今回は、西塚さん、宮城さんのお二人にインタビューしました!今回のテーマは、「風通しが良く事業推進力が高い職場環境の構築について」です!
 当事務所の2023年の経営戦略の大きな柱の二つ目として、「事務所の組織体制を強固なものにする」という、いわゆる「守りの戦略」を掲げています。
お二人は、この戦略推進のメイン担当者でもありますので、今回はその意気込みを、お酒を飲みながら、ゆったりと語っていただきました!

1.2023年の経営戦略

(井上)今年の事務所の戦略の大きな柱の2つ目として、「事務所の組織体制を強固なものとし、風通しが良く事業推進力の高い職場環境を構築する」という目標を、昨年末に皆で話合って決めましたね。内容について振り返ってみましょう。

(西塚)昨年を振り返ってみると、ここ数年の事務所規模の急激な拡大に対して、組織体制が追い付かない状況が生じていたと思います。事務所の職員全員で、組織力診断のアンケートを実施しましたが、当事務所の組織の大きな問題として、3つが浮かび上がってきました。

(井上)はい、そうでしたね。昨年は、中堅スタッフの退職などもありましたし、皆さんにも大きなご負担をお掛けしたと思います。具体的に、3つの問題点とはどういったものだったか、改めて教えて下さい。

(西塚)当事務所の組織体制としてまだまだ未熟であると診断されたのは、①業務の標準化が不十分、②部門間のコミュニケーションの不足、③職員の教育体制・キャリアプランの未整備、という3点でした。

(井上)いずれも非常に大きな課題ですね。これまでは少人数で属人的になされていた業務や、ツーカーで成り立っていたコミュニケーションも、事務所の規模が拡大してくると、なかなか難しくなってきている、ということだと思います。

(宮城)事務所の職員の数が増えるごとに、コミュニケーションがどうしても少なくなってきているという点は実感しています。同じチーム内だけのやりとりで、他部門にそれが共有されていなかったりすることで、無駄な作業が発生したりもしていたと思います。あとは事務所に求められる業務もレベルの高いものが増えてきたというのもありますね。

(井上)そうですね、これからはコミュニケーションの頻度を、意図的に増やしていきたいと感じています。

(宮城)はい、そして職員の教育体制の充実、という問題も大きいですね。属人的な作業が多かったので、教育体制も、どうしてもOJT中心だったと思いますが、体系的な整備が必要だと思います。

(井上)ありがとうございます。この3つの課題、いずれもとても重いテーマですね。ただ、今後も事務所の規模を拡大していく上では、この課題をしっかりクリアしていかないといけないと思います。この1年で、すべて対応しきれるものでもないですが、少しづつでも改善に向けて歩みを進めていきたいと思います。

2.業務の標準化について

(井上)それでは、3つの課題について見ていきましょう。まずは「業務の標準化」についてです。多くの会計事務所でも大きな課題にしているところですが、どうしても業務が属人化してしまって、ノウハウが共有されにくいというのが実情ですね。

(西塚)例えば、当事務所で現在メインで使用している「マネーフォワードクラウド会計」でも、機能を使いこなしている人と、そこまで至っていない人がいると思います。ノウハウを共有する機会というものが、これまではあまり提供されて来なかったことも原因なのでは、と思います。

(井上)確かに、各担当者が、各業務にあたりながら、必要に迫られて試行錯誤で各ツールを学習しているというのが実情なのかもしれません。その担当者が、せっかく新しいツールをマスターしたのに、そのノウハウが事務所全体で共有されにくい、ということですよね。

(宮城)入社した年次によっても経験の差はありますが、経験者のAさんに聞けばすぐにわかる問題を、Bさんがまた同じように悩んでしまっている。組織としてはとても勿体ないと思います。

(井上)業務が属人化されすぎている会計事務所業界によくある問題ですね・・・。このあたりの対応が、一つのポイントになりそうですね。

(宮城)はい、ノウハウの共有という観点から、各ツールの情報共有会を定期的に実施していきたいと思います。マネーフォワードクラウド会計に関していえば、「クラウド給与」や「クラウド経費」など、それぞれに便利な機能がたくさんあります。それぞれに社内専門家を作って、月に1回の全体会議の場などで、共有する機会を意識的に作っていきたいと思います。

(井上)とても良い試みだと思います。この時に特に重要になってくるのは、「あなた、そんなことも知らないの?」といった雰囲気にならないようにすることですね。知らないことは間違いではないし、単に触れる機会がなかっただけなので。・・・このあたりは、社内の雰囲気作りの問題なので、経営者側の仕事なのかもしれません。

(西塚)新しいツールの学習などは、特に年次の浅いスタッフに中心になって取り組んでもらいたいと思っています。積極的に新しい知識を吸収していただき、上司や同僚に教えられるようになってもらいたいと思います。

3.コミュニケーション

(井上)続いて2つ目の課題についてです。事務所の規模が拡大してくると、部門間や上下間のコミュニケーションが難しくなってきますね。このあたりの対策についてはいかがでしょう?

(西塚)会計事務所の規模が大きくなってきて、20名近い人員になると、業務で全く関わりのない人というのも出てきます。しかし、同じ組織のメンバーとしてしっかりつながっている必要がありますので、関係性が希薄にならないような対策は必要になると思います。

(宮城)飲み会とか、レクリエーション的な行事は、コミュニケーションを図る上で、大事ですよね。

(西塚)はい、これまではコロナ禍もあり、飲み会などを行う機会も少なかったのですが、今後は機会を増やしていきたいです。飲み会以外でも、簡単なレクリエーションとか、2か月に1回くらいはあっても良いかな、と思います。

(井上)そうですね、毎月イベントとなると難しいと思いますが、2か月に1回くらい、何か楽しいイベントがあるというくらいが丁度良いような気がしますね。今年は福利厚生費の予算も多めにとっておりますので、どんどんコミュニケーションを図っていただければと思います。

4.職員の教育プログラムの充実

(井上)最後に、職員の教育体制について触れたいと思います。お二人が入社されたころは、もちろん体制が整備されていなくて、とても苦労されたかと思います、このあたりについて、今後どのようにしていきたいでしょうか?

(西塚)私が入社したばかりの頃は、教育プログラムというのはもちろんなかったのですが、次第に職員が増えてきている現在では、しっかりした教育プログラムのようなものがないと、教える側にとっても不安があると思います。

(井上)これまでは、OJTという名の、現場で悩みながら覚えなさい、というやり方が中心でしたね。

(宮城)経験が一番身につくという点はあると思うので、OJTの重要性は、もちろん変わらないと思います。導入が進んでいないツールなどをどんどん積極的に試してもらいたいです。これに加えて、カリキュラムの充実が必要ですね。

(西塚)昨年後半から取り組んでいる、職員向けのロールプレイングを、今後特に力を入れていきたいと思います。また、新入職員の教育カリキュラムの整備を進めていきたいと思っています。他の会計事務所さんからいろいろアドバイスをもらったりもしながら、少しづつ形を作っている、という段階ですが、今年中に、ある程度の形にはできるかな、と思います。

(井上)そうですね、新人教育に関する標準カリキュラムの作成は、私も期待しています!
絵にかいた餅ではなく、しっかり血の通ったものにしていきたいですね。

(宮城)教育プログラムに関しては、教科書的になることなく、しっかり実務を意識したつくりにしておくということも大事だと思います。

(井上)お二人とも、積極的なご意見、ありがとうございました。飲みながらですが、中々深いお話ができたと思います。「守りの戦略」は、「攻めの戦略」に比べると少し地味に見えてしまいますが、事務所経営にとって根幹となる、とっても重要なものですよね。お二人の活躍に期待しています!本日はどうもありがとうございました。

(西塚、宮城)ありがとうございました!

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
次回の更新もお楽しみに!

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