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2年目で新領域事業の立ち上げ。衛星データで地域課題の解決へ【新卒社員#2】

今回は、史上最速でグループ子会社の取締役に抜擢されたEさんに、新規事業立ち上げまでの経緯を話していただきました!


紹介する社員
T. E. 
北海道大学大学院卒。2020年にINCLUSIVEに新卒で入社し、広告表示の最適化によりウェブメディアの収益化を支援する部署(アドネットワーク)に配属。2年目の下半期よりユニットマネージャーとなり、2名のメンバーをマネジメント。 また、同時期から新規事業である宇宙関連事業(LAND INSIGHT株式会社)へジョインし、現在は同社の取締役を務める。

「事業づくり」を学びたくてINCLUSIVEへ

ー 学生時代は、どんなことをしていたんですか?
まず、工学部時代は途上国向けトイレ開発のための研究をしていました。実験を続ける中で、行ったことがない国の課題解決に本当につながるのか少し疑問に思うところがあったので、大学院はグローバルな視点で食糧資源や水資源などの問題について学ぶことができ、かつ実際に海外に行くことができる国際食資源学院へ進学しました。院の卒業後の進路としてJICAでの途上国支援や農林水産省への入省も考えていましたね。
でも、大学院で学びながら進路を考える過程でビジネスサイドに行こうと考えるようになりました。社会課題の解決は、その場その時限りではなく持続性を持たせていく必要があり、ビジネスとして収益を生み続けることができる持続可能な事業づくりこそが真の課題解決だと思ったんです。8年後ぐらいを目途に自分で事業の立ち上げができる力をつけたいと考え、それをINCLUSIVEの最終選考で社長に伝えたところ「半分の4年でやろうよ!」と言われて(笑)。
事業づくりをさせてもらえる会社なんだと思って、就職活動はINCLUSIVE1社で終わりにしました。

ー 入社後はどんな仕事を?
研修の後、ウェブメディアの収益化を支援する部署に配属されました。具体的には、ページに設置するディスプレイ広告枠の位置や配信する事業者などの調整を行い、その配信実績を顧客に報告する、という業務です。
ありがたいことに、担当媒体において前任のタスクを巻き取りつつ一定の成果を出すことができ、クライアントからの信頼が獲得できていたと評価いただいたこともあり、2年目の10月からはユニットマネージャーとなりました。2名のメンバーをマネジメントしています。

新規の宇宙関連事業にチャレンジ。
北海道を盛り上げていきたい

ー 2年目で宇宙関連事業にもアサインされることになったのは、どんなきっかけだったんですか?
2年目のある日突然、社長にご飯に誘われて。「宇宙に興味あるか?」と聞かれ「あります」と即答しました(笑)。声をかけてもらえたのは、僕が宇宙事業の中心となる北海道で学生生活を送っていた理系学生だったからだと思います。
僕にとってはほとんど未知の領域なのですが、飛び込んでみたいと思ったのは純粋におもしろそうだと思ったからです。僕は元々慎重なタイプで、学生時代は北大の寮で生活していたのですが、赤ふんどしの伝統など、入る前は“バンカラ”な気風が泣くほど嫌でした(笑)。でも住めば都で、寮の運営など、やってみることでみえるおもしろさがありました。そこでの経験があったからこそ、面白いと思ったことにまずは飛び込んでみることができたと思っています。
2年目の10月から宇宙関連事業に関わるようになり、直近は衛星データ利活用による産業・行政課題の解決へ向けた提案書作成、ホームページの更新、宇宙関連のプロジェクトや課題の調査・資料作成などを行っています。
ミッションは、協業パートナーのインターステラテクノロジズ社(以下「IST社」)が2023年に「ZERO」というロケットを打ち上げる目標で、小型衛星を宇宙に送り出せるようになるので、それに向けてビジネスを構築することです。通信環境などのプラットフォームや衛星から得られるデータを活用した運用コンサルティングなどを考えています。事例や構想を経産省や地方自治体に提出して提案し、どんどん事業化していきたいです。

ー あまりイメージが湧かないのですが、例えばどんな取り組みを考えていますか?
衛星データを一次産業に活かす事業では、衛星から捉えた米の稲穂の色から生育状況を推測し、さらに気温のデータを合わせることで、適切な収穫時期を予測して米の品質を高める事例がすでに報告されています。
また、海の表面の色からクロロフィル濃度を推定することで魚などにとって餌が豊富な水域が分かるため、漁場の選定や特産品となる美味しい水産物の開発に生かせるかもしれません。
現在は出身の北大の研究室や北海道の企業、自治体などとともに衛星データを利用した事業を作れないかと画策しています。事業を0から1にする過程を社長に近いところで経験できているのは非常によい経験だと感じています。北海道は個人的に思い入れのある土地でもあるので、盛り上げていきたいですね。

ー とはいえ会社の中ではかなり新しい領域ですし、大変なこともありますよね。
これまでの事業で培われた素養が生かせる部分はあるものの、どうしても知見は少ないですね。専門メディア、論文、有識者との打ち合わせなどを通してひたすらインプットを続けています。
衛星データ活用事例の提案の際、解決したい課題は明確なものの、その課題はどういうメカニズムで発生するのか、発生メカニズムの中でどこを改善すべきなのか、そのためにはどういったデータが必要なのか、ひとつひとつ調べたり聞いたりして提案としてまとめ上げる過程は大変でしたが、やりがいがありました。
宇宙関連事業はこれからに伸びしろしかないところ、そして衛星データを活用した一次産業の効率化など、意図せず自分の学生時代の研究領域であった食糧問題などの課題解決に直結するプロジェクトに関わっているところは、非常におもしろいと思っています。

実力をつけ、将来は地元の福島へ

ー これから、Eさん自身はどうなっていきたいですか?
僕は福島出身なんですが、将来的には地元に帰りたいと思っています。やりたいことは、新しい研究や技術の社会実装、事業化を推進することによる課題解決です。今取り組んでいる宇宙事業においてもそうですが、新しい技術によって解決できる課題はあるものの社会実装がなかなか進まないことはよくあると思います。僕はそうした技術と課題を繋いで事業を作っていく、そういう存在になれたらいいなと思っています。

ー INCLUSIVEの中ではどんなキャリアプランを描いていますか?
まずは宇宙事業の立ち上げをしっかりやり切りたいです。自分が関わりたかった食糧資源や水資源の問題への解決策になりうる衛星データ利活用の部分で、まさに持続的な事業づくりへのチャレンジだからです。特に一次産業の課題は現場にあると思うので、実際に農家さんなど現場の当事者のもとにも足を運びつつ、いろいろな地域に展開できる先行事例を作っていきたいと考えています。

▼INCLUSIVEではともに働く仲間を募集しています!


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