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負け癖と勝ち癖どっちがいい?

負け癖があれば勝ち癖もあります。

負け癖は悪くて、勝ち癖は良いかと言うと、そう言い切れないと思っています。特に低年齢のうち、競技歴が浅いうちは。なぜかと言うと、勝ち癖は、

プレイが固定化しやすいから

です。低年齢の頃ほど、自分の得意なことに気づき、勝ち方を知っていることは大きなアドバンテージになります。そして一度勝ち方を知ってしまうと、なかなか負けなくなります。それを見ている保護者の皆様から、「うちの子は勝ち方がわかっていないから」と言う質問を受けます。

ただ、この勝ち方を知ると言うのは、表裏一体で、その勝ち方に頼ってしまい、プレイの多彩さを育み、チャレンジしながらポイントを奪いにいくプレイを避けることになってしまうデメリットもあります。

そもそも、低年齢のうちから、自分がプレイしていても、側から見ていても面白い勝ち方ができる選手はほとんどいないと思っています。低年齢のうちに会得できる「勝ち方」は苦しいものが多く、イマジネーションを刺激するものではありません。

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速いボールを打てる選手は、そんなことはないだろうと思われがちですが、上には必ず上がいるので、同じです。勝ち方は、そもそも自分のテニスがしっかりとわかってから固めるべきもので、まだ未熟で未完の時期に追い求めるものではありません。

多くのジュニアは、試合を台無しにしてしまうような崩れ方をしなくなるだけで十分です。

試合を台無しにするような負け癖は良くないですが、大学生になればほぼ全員ができるようになる、安定性を高めた「勝ち方」に裏打ちされた勝ち癖もそれほど良いとは言えません。


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