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鈴木貴男選手インタビュー④ 勝つことにこだわることの難しさ。「鈴木貴男が伝承したいこと」

この記事は鈴木貴男選手へのロングインタビューの第4弾です。

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稲本 先ほど、勝つ事と自分のスタイルを貫くことで、もうちょっと勝つ事にこだわっても良かったなっていうことをちょっとおっしゃってたんですけど、そこのところをもうちょっと深掘りして聞きたいかなって思います。これって誰もが自分のテニスにおいて考えてることだとは思うんですよ。僕なんて草トーの決勝行ったぐらいで勝つ事を優先してましたから。サーブ&ボレーやめてスライスで粘って優勝したりしてたので。世界のトップの所まで行っても、自分のスタイル貫くっていうところをもうちょっと聞かせてもらいたいなっていう。

鈴木プロ 勝ちたいイコール勝つためにはどうしたらいいか。じゃあ勝つためのことを考えると、自分が一番得意としているものを貫き通すっていうことがやっぱり優先される。ゲームの中でのプレースタイルどうのこうのっていうことじゃなくて、もっと勝ちにこだわったほうが良かったなっていうのは、ニュアンスでいうと、試合以外の振る舞いみたいなものです。 試合に入っちゃうとゲームなのでそんなに勝ちたいから勝てるっていうわけじゃなくて、僕の中では一線があってそこでもうちょっと勝ちにこだわれたらとも思っています。もちろんそれは今だから多分思うのであって、当時の鈴木貴男にそんなこと言ったら、いやいや十分こだわってるよって言われるかもしれないし(笑)

稲本 もう少し詳しく教えてください。

鈴木プロ 両方が(貫く気持ちと勝ちにこだわる気持ち)すごく良い時っていうのは、僕の場合はいいプレーをしようと、自分のテニスにこだわってた方が変なプレッシャーがなくなるからそうしてたんだと思います。変なプレッシャーっていうのは、勝ちたいっていうことによってネットプレーはするんだけど、なんか堅実な、さっきのサーブの話じゃないですけど、確率の高いことしかやらなくなっちゃう。でもそれをやり続けちゃうと確率は高いかもしれないけど、結果的に相手との駆け引きという部分ではうまくいかなくなることが多いんです。

稲本 なるほど。

鈴木プロ 本来は確率でいえば、センターに行ったほうがポイント確率が七、八割取れるんだけどと思って普通に素直に従っちゃうと、そうとは限らなくなって。ほらやっぱり僕なんかネットプレーでやってると、とっさに、ふとアイデアが浮かぶときがあるんですよ。ここ数ポイントは、リターンダッシュが続いているるから、ここはちょっと1回リターンダッシュのフリしてドロップショットしてみようとかっていうような、ふといい考えが出てきて、それも最初からよしっドロップショットやってやろうっていう思いでドロップショットやるよりも、リターン構えてて相手がモーションに入った瞬間に、あっドロップいいかもって思ってやった瞬間に相手も予測してないから決まりやすいんです。

よくない状態の時は、そう思ってひらめいたのに、やれなかったりします。もうパッと浮かんできたのにやっぱりやめとこうっていって自分のいいひらめきを消しちゃってた。だからそういうのも踏まえて、コーチなんかにもよくポイントがどうこうとかあんまり考えるなと。何点何点取ったらどこがどこに行けるとか、そういうのよりももっともっと自分のテニス、自分の実力を上げることに専念したほうがいい。数字がどうのこうのはもちろん大事だけど。

目標っていうのをあんまり言わなかったかな、僕は。だからそれも言っちゃったほうが良かったんじゃないかなって今はちょっと思いますね。100位、100位って言ってたけど、もう50位とかちょっとぐらい無理だろうと思ってても言っちゃえば良かったんじゃないかなって。言っちゃったらもうやらざるを得ないだろうし。そういうのは錦織とか西岡とかあの辺を見てるとすごい、本人たちが本性のところではどう思ってるか分からないけど、やっぱり強気の発言をしますよね。周りよりも、えっ!ってちょっと思うようなことを言い切ってしまうので。

稲本 僕らの世代ってどっちかっていうと謙虚な発言みたいなものが教育されてるところがありますもんね。サッカーの本田選手みたいにあの年代ぐらいから言っていきますよね、みんなね。

鈴木プロ そうですね。だからほんとに言ってもやれないことももちろんあったかもしれないし。でもなんか自分の能力とか自分の持ってた思いとかを、もっといい自分が信じれたほうが良かったんじゃないかなと思います。信じてなかったわけじゃないけど、なんか今この年齢になってから当時のことを話したりすると、増田健太郎さんなんかも貴男のサーブはとんでもないよって言ってくれるし、もっと自信を持って良かったのかなと思います。他の選手同士の比較はできるけど、自分のポテンシャルをちょっと過小評価してたというか。そんなになんか、いいものは持ってるけど、周りが思ってるほどもしかしたら自分では信じ切れてなかったような気がします。そういう意味でももっと勝ちにこだわるというか、自分の力をもっともっと信じてやっていけば良かったなと思います。やっぱり年齢とともにだんだん確実なテニスになってきて堅実なプレーになってきて、言うことも身の丈に合ったようなことを言うようになってきました。逆にプロになったかプロになる前ぐらいの自分がずっといても良かったなと思って。先輩たちにはよく生意気だったって言われるけど、その生意気さがもっといい意味で30とか30超えてもやってても良かったのかな。やってたらおもしろかったのかなとはちょっと思ってますね、今は。

稲本 先ほどのドロップしようってひらめいたのにやれなかったっていうのは、貫くことよりもどこかで勝つ事を優先してしまってうまくいかなかったときみたいな感じですか? 

鈴木プロ うーんとね……。どっちみちネットに行くとか、いわゆる球数を稼ぐというか、単なる時間稼ぎですね。自分がミスをしたくないがために1回返球して次のボール待とうとか。でもそういうときほど先に仕掛けてしまえばいいんです。仕掛けたいって思ったときに仕掛けないっていうのが結局ゲームの中で後々響いてくるんですよね。

稲本 なるほど。

鈴木プロ もうひらめいたときにそれをやらないと機を逃すというか。もう一回そんな場面来ないし、もう一回来るときはひらめきじゃなくて、「ああ、あの時やっときゃ良かった。次やらなきゃ」と思ってやるから。自分の中でとっさの時のフィーリングしか、いいフィーリングは出ないんですよ。

稲本 なるほど。その辺が自分を貫いてプレーしていて見えてきたっていう感じなんですよね。

鈴木プロ そうですね。

稲本 だからそこのところのひらめきを信じたかったみたいな。

鈴木プロ うん、そう。そういうのをもっともっと多く出しても良かったなと思います。多くというか、そういうのに頼るじゃないですけど、うーん……ほんとに難しいバランスですね。もちろんプロである以上はやっぱり勝つ事っていうのはすごく重要なので。でも勝つ事に対して堅実なことをするから勝てるわけではないんです。勝つ事ばっかりを考えちゃうと、テニスそのものを楽しめないというか。たまには無謀なこともやっていんじゃないの?みたいな(笑) やりたいんだからやれば?みたいな。

稲本 ずばり自分のどんなところに、才能みたいなものがあると思ってやってましたか? 人よりここは秀でてるなみたいな。例えば、反応は早いとか。

鈴木プロ 僕はネットプレーヤーなんですけど、ネットを多く使うんですけど、反応は僕は正直言って良くないと思います。反応そのものは。

稲本 へえ!

鈴木プロ やはりそのリアクションとか、いわゆる動く最初のスピードとかっていうのは僕より足速い選手、本村さんなんかも岩渕さんなんかもそうだし、僕より体力ある選手は日本の中でも多かったと僕は思ってます。だからそれがさっき言った自分の能力を信じれてないっていうことにもなるのかもしれないけど、でもトレーニングとかをすると明らかに俺って何が秀でてるもの一つでもある?みたいな。持久?短距離?それとも何、筋量?とかっていう。どれかが誰にも負けないとかっていうものは、身体能力の中では僕はあまり感じなかったんですよ。それを考えると、自分の持っている能力、スピードだとかパワーだとかいろんなテクニックだとかっていうことを、総合してどうやって戦うかっていうことはかなり長けてたと思います。自分の持ってるものでこの相手と勝負するにはどうしたらいいっていうのでプレースタイルも踏まえて、このサーフェスだったらどういうところを生かしたらいいかとかっていうことはよく考えていました。僕はすごくゲームメイクというかトータルでどうやって勝つかっていうことは結構長けてたんじゃないかなと思いますね、1試合を通して。

稲本 なるほど。

鈴木プロ だからうまく捨てれるというか。オッケーオッケーこのポイントいいよいいよとか、このゲームオッケーオッケーっていう割り切りをうまくつくって取るべきところを取りにいくっていう、ゲームの流れを読むっていうんですかね。

稲本 意外でした。めっちゃ反応良いんやと思ってました。

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鈴木プロ いや、僕はネットの近くにはあんまり立たないのはそれが一つなんですよ。ボレー、ネットプレーの所で、僕はベタ詰(ネットにものすごく近付くこと)をダブルスでもしないので。それをすると自分のボレーだったりスマッシュだったりっていうものが最大限生かせない。ちょっとネットから離れたぐらいの所のほうがいいボレー打てるしスマッシュも届くしっていうところなので。

稲本 なるほど。

鈴木プロ あとはサーブに関しては、エネルギーを伝えるとか自分が持ってる能力でいいモーションをつくるっていうところに関してかなり自信はありました。

稲本 ですよね。思いっきり振ってるような感じではなくて、振ってるんだけど、結構ストンっていう感じでリラックスして振ってる感じで210キロとか出てたイメージがあります。すごいバネとかすごいんかなって単純に思っていました。

鈴木プロ ジャンプ力だってそんなになかった。飛びぬけてたとは正直思わないし、デ杯合宿なんかでも例えば400メートルとかみんなでやったりとかしても全然負けていました。よくこんなんでテニスやってんなあとか思いながら走っていました。他の選手とかのほうが全然速いし、回復もするしと思いながら。トレーニングなんかも若い選手と一緒にやってても、杉田祐一とかあの辺なんかと比べたらこいつらバケモンだなって思って(笑) よく走るし元気だなって思いながら。まあ、年齢差もありますけど。手首の柔らかさや、運動連鎖とかボールを扱うっていうことは、もしかしたら他の選手よりは、特にネットプレーだったりサーブだったりスライスっていうところは持ってたかもしれないですね。

稲本 最後に、このインタビュー自体の題名を『伝承』にしたいと思っています。テニス界ってどちらかというと、指導とかレッスンとかバイオメカニクズとかそういうのが多くて、こう受け継がれてきているもの、言葉で受け継がれてきているものっていうのがちょっと弱くなってるなっていう気がします。鈴木貴男選手が伝承していかなくてはならないぐらいにまで思っていること。これはやっぱり絶やしてはいけないみたいな、そういう熱いものがあると教えてもらいたいなって思うんですけど。

鈴木プロ 今の時代っていうのはストロークがベースで、道具がすごい変わってきたことでそうなっちゃってるんですけど、それがもちろん自分がやりたいプレーだったり、やりたいショットであればそれは全然今の時代に沿ってやっていいとは思うんですけど、指導したり何か伝えるっていう意味では、僕はネットプレーっていうのがほんとに大きいです。僕自身は、ネットプレーをすることによってテニスの楽しさもそうだし、相手とのゲームの駆け引きっていうものがあるんだよっていうことを特にジュニアには言いたい。指導者の方にも、ほらっロブでどうせ抜かれるんだからとか、ほらっ決めれないんだからとかじゃなくてネットも練習させて欲しい。実際僕なんかそんなこと考えてネット出てなかったですね。

稲本 なるほど。

鈴木プロ 確かにジュニアの小学校の頃から他の子たちよりはちょっと背は大きいほうでしたけど、ロブなんていうのは上がったらスマッシュすればいいわけで。それは多分ロブが来ることをちゃんと見分けることができなかったり、ロブが来るだろうなっていう場面をちゃんと分からなくてそういうことをやっちゃうとロブで抜かれるわけで。パッシングショットを打つ状態からいきなりトップスピンロブ上げられたら誰でもそれは取れないですよね。今の選手だろうと昔の選手だろうとそれは取れないわけで。いかに相手と駆け引きをするかっていうことは、ストローク同士よりも明らかにネットプレーを多くやろうとしたときのほうが相手を観察しますよね。ここから何打ってくんの?とか、そこからそのストレートあるか?っていう驚きが合ったり。なんかストローク同士だとやっぱり自分でミスして終わることの方が多い気がします。エースを取ることは少ないじゃないですか。だったらそれ考えるとネット行ったほうが結構お互いエースが増えるから、ボレーのエースも意外と増えるし。だから僕はもうどんどんネットプレーっていうものを、子どものうちに体験するとか経験するっていうことは、大切だと思っています。サーブ&ボレーをするのが大変だったら、じゃあリターンダッシュすればいいんじゃないの?って。僕はなんで日本の中でサーブがあんまりいい選手がいないのかって言うと、それはリターンでプレッシャーをかけないからサーブが良くならないのであって……。

稲本 なるほど。

鈴木プロ じゃあ、錦織や西岡相手にあなたどうするの? 何、ストローク戦で勝負するの?っていう風になるので。僕としてはだったらもうもっともっと相手の、ファーストサーブは無理かもしれないけど、セカンドサーブを仕掛けるっていうことを、日本のジュニアはやるべきだし、一般の方もそうですね。リターンからの仕掛けっていうのが、プレッシャーの掛け方がなさすぎる。フォアで回り込むぐらいしか選択肢なくて、いやいやそんなんじゃなくてどうせ打ってくる所決まってるんだから、ボックス内しかないんだからって。で、それをすることによって、「ああ、そうか俺のセカンドサーブじゃリターンがこんなに打たれちゃうからもっといいサーブ打ってやろう」、「もっと回転かけてやろう」とか「よし、ボディーめがけてダブルファーストみたいに打ってやろう」とかっていうアイデアが出てくると思うので。ネットプレーもそうですけど、仕掛けるっていうことの楽しさを僕はもっと知ってほしいなっていうのがあります。アプローチを仕掛ける、ネットプレーを仕掛ける、いいドロップショットを仕掛けるっていう先手を打っていくっていう。なんでもかんでもやっていいっていうわけではなくて、ストローク戦はストローク戦で全然あってもいいけど、そこからどう展開を始めるの?っていう。

稲本 なるほど。仕掛けていくっていうことですね。

鈴木プロ 仕掛けるのは好きなんですよ(笑) 相手の裏をかきたいから。だからダブルスなんかでも相手がポーチに出るようになってからストレートを打つんじゃなくて、もう先にストレート打っちゃえばいいじゃんいう。先に仕掛ける、先にサーブ&ボレーを仕掛けたら相手はリターン短く打たなきゃって思うんだったら、次のときにステイバックしてアプローチにしたりフォアハンドで強打したりっていうことをすればある程度成功率は上がると思うんだけど、なんか(日本人は)後手後手に考えが回りやすい人種かなあなんて思いますね。

稲本 なるほど。それは鈴木さんが伝承していかなくてはならないことかもしれないですね。テレビでテニスを見ていても、なかなかそこは見えてこない。テレビで見てるラリー戦でも多分そういうのはあると思うんですね、ナダルとかフェデラーとか。でもそれを読み解くって一般の人は難しくて、その辺をやっぱり伝えていかなくてはならないっていう感じですよね。

鈴木プロ はい。今は多くのジュニアもそうですけど、かなりベースラインでも動けるといいますか、やっぱりラリーを多くやってるので、きちっとサイドまでスライドをしてスライスで返すとか、トップスピンを掛けてちょっと時間をつくるとかっていうことは結構小さい子たちでもできます。全国大会出てる子もしくは地域の大会でも上位に行く子なんかは、かなりストロークのレベルは高いんですよ。だからこそ練習でネットプレーを多く取り入れて、どうせ試合行ったらそんなにネットプレーしないんだから、だからこそ逆に練習ではやっとかないとって思います。

稲本 なるほど。

鈴木プロ 結局僕はストロークも、今かなり頭打ちになってると思うんです。プロの間でもそうだし、もちろんもっともっとすごいスピードが出たりもっとすごい回転が出るのは分かるけど、ネットプレーがある程度できないと、打破できないっていうんですかね。

稲本 なるほど。

鈴木プロ 自分よりやっぱり強い相手に必ず当たるわけで、地域の大会なんかをやってても、全国大会行きたいって思ったらストロークだけで粘ってるだけで全国大会の切符つかんでも、結局全国大会行ったら1回戦で第1シードに当たってボッコボコにされて、なんだったんだろう俺みたいな。逆に恥ずかしい思いをするようなことになるんだったら、やっぱり普段の練習から仕掛けるとか。指導者も、ときには無謀に見えるような仕掛けがあっても許せることも大切。「オッケーオッケー、そこまで打ちすぎたら、ミスるだろう。それは分かったよな」っていうことを伝えてあげたり、「そんな毎回毎回ネットに出てたら相手もやっぱり分かってくるからちゃんと駆け引きはしたほうがいいよ」とか。逆に自分が前に行くだけじゃなくて、短いボールをわざと打って、相手を前に引き出したりとか。ドロップショットだって別に全然決めなくていいと。相手を前に出して、体制崩れたところをパッシングショットなりロブで抜いたらどうだとかっていう。そういう自分も前後に動く動きっていうのもしっかり行って、ストロークでもそうですけど、下がるならしっかり下がる、前に入るならしっかり入るっていう決断をしっかりするっていうことがテニスには求められますね。みんな多分考えがあったり思いはあって、実際に決断する所までもできる選手はまあまあいると思います。でも決断した後にそれを行動に移してなおかつそれを成功させるっていうまでは、ほんと根気強くやっていかなきゃいけないんじゃないかなと思いますね。

稲本 なるほど。ありがとうございました。

編集後記

第2回のインタビューで引っかかった、「もっと勝ちに対して貪欲で良かったんじゃないかな」という言葉を掘り下げて再度お話を伺いました。

勝つ事に対して堅実なことをするから勝てるわけではないんです。
という言葉がとても重く響きました。一瞬の閃きや判断が勝敗に大きく作用する。だからこそ確率が高いことばかり選択することが正解ではない。言うのは簡単ですが、これを実行するのはかなり難しいと感じました。

確率が高い事プレイに気づけば、人は往々にしてそれを実行に移してしまうと思います。それに気づいた上で、裏切っていく判断力が必要だと言う事です。時には無謀なこともやっても良い。心が軽くなる言葉ですが、本番の試合でそうすることは、言うこと簡単なことではないと感じました。

それから今回は、仕掛けると言うキーワードが出ました。こちらも奥が深い言葉だと感じます。本番の試合の緊張した場面で、勇気を持って仕掛けていくことは簡単ではありません。また、それを楽しんで勝利に結びつけると言う鈴木貴男選手ならではのテニス感、テニス哲学からは、学べるところがたくさんあると思います。

低年齢から順位が付き、競争していく中では、ついつい自己肯定感は下がりがちになるはずです。自己を否定して弱点を補ってランキングを上げていくと言う事になりやすい。その中で今回の鈴木貴男選手のテニス哲学から、自己肯定感を高め、楽しく前向きにテニスに取り組むことを学んでもらえたらと思います。

また機会がれば、「伝承」シリーズ続けていきたいと思います。

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