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お父さんお母さんにしか見えないもの



お子様の練習や試合を見ていると、気づくこと感じることがたくさんあると思います。
でも自分はテニスのことを知らない、テニスの勉強はしているけどプレイした経験がないとか、
テニス経験はある程度あるけど、コーチ経験はないので考えていることが正しいかどうか自信がないなど思い悩むことも多いのではないでしょうか?

思い切って疑問をコーチに投げかけてみても、期待したような返事は返ってこずに、もやもやが募るばかり。。。
こんな経験はありませんか?

確かに、コーチとして保護者の皆様と会話をしていると、ちょっとピントがズレているなぁとか、今はそこ気をにする時ではないんだけどなぁと思うことがあります。

でもここで大切なことがあります。

私自身がいつも保護者の方と会話するときに気をつけていることなんですが、
お父さん・お母さんにしか見えないものがある
ということです。

(こちらの2017年の過去記事にも親の目にしか見えないものがあると書いてます。是非参考にどうぞ)

私はジュニアの練習や試合を観察する時、当たり前ですがコーチとして見ます。これまでの経験を生かし、的確なアドバイスと選手を良い方向に導いいていけるようなプランニングをして、打ち方や戦術を構築していきます。
それに対して、保護者の皆様は、これまた当たり前ですが、親として見ています。同じものを見ていても得ている情報が全く違うことがあります。

ここで重要なことは

コーチの気づき>保護者の気づき 
ではなく
コーチの気づき≠保護者の気づき
であると言うことです。

どういうことかと言うと、指導経験というメガネをかけて選手を見るのと、子育て経験というメガネをかけて選手を見るのとの違いです。
保護者の方の意見を聞いていると、よくそこまで細かい機微を観察しているなぁと感心することがあります。

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保護者の皆様の意見は、意味のない感覚的で重箱の隅をつつく様な内容に聞こえたりします。
ですが、それが問題解決の糸口になることもあります。選手たちはプラモデルではないので、同じ型にはめれば良くなっていくわけではありません。
コーチの考えだけでは(そうならないように努力していても)ついつい同じ型に押し込んでしまうようになりがちです。

保護者の方の観察眼は、それぞれ違うジュニア選手たちの細かい特徴に気づくとても良いきっかけになります。

ただコーチとコミュニケーションをとる時に、気をつけるといいかなと思うのは、
コーチにはプライドがある
ということを知っておくことです、笑

ちょっと誤解が生じないように説明すると、
日々、テニスに関して考えている時間はコーチの方が長いし、テニスに触れ合っている時間も長い。
さらにこれまでテニスに費やしてきた時間やお金もおそらく圧倒的に多いでしょう。
当然、テニスに関して自信があるし、日々研究しているという自負もあります。こういうプライドがないコーチは、どこか頼りなく感じるのではないでしょうか?

指導の部分をコーチにお任せしているのであれば、
「私はこういうことを子供に教えて欲しい」
と言うよりも
「私は子供についてこういうことに気付いた」
という感じでお話できると、コーチの観察眼との相乗効果が見込めると思います。

保護者の皆様の観察眼は、コーチもとても頼りにしています。
コーチは皆様のお子様の子育て経験というメガネをかけることはできません。
気付いたことに関しては、自信を持っていいと思います。

コーチの眼×保護者の眼
によってお子様の良い成長に繋がっていきます。

お父さん・お母さんにしか見えないものは、コーチのプライドを理解しながら共有していきましょう。


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