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お子様の試合や練習後の対応どうしていますか?

お子様の試合や練習を見終えた後、何かしらテニスについて会話をするご家庭が多いのではないでしょうか?
特に、お子様のプレイに対してネガティブな感情を持ってしまった時にはなおさらだと思います。

言いたくなくてもついつい説教ぽくなってしまったり、もう古いと思っていても根性論っぽいことをクドクドと話してしまうことがあると思います。
それはコーチも同じです。言ってしまった後に、言い過ぎたかな?古い考えを押し付けたかな?結果論でプレイ内容を否定してしまって、努力を評価できなかったなと、反省することもしばしばです。

何かの記事で読みましたが、お子様がその日のプレイについてのネガティブな感想を聞くのが最も嫌な環境は、帰りの車中と夕食時だそうです。
なんとか堪えたいところですが、熱心にプレイを見ていると気付いてしまうこともあり、ついつい堪えきれずに。。。と言ったところでしょうか。

私が以前書いたブログ記事です。

そもそもの気質の違いなどもあると思いますが、ヨーロッパではうまくいかない時に、『そんな時もあるよね』『今日はBad Dayだったね』と言って慰めるというかあまり傷口に触れないような、便利な表現があります。テニスは所詮ゲームですから、上手くいかない日は当たり前にあります。ただ真面目な気質の日本人には、頭ではそう言わなきゃと思っていても、やっぱり難しい。ついつい、問題を解決したくなり口出ししてしまいますよね。

私は、お子様をねぎらう習慣があるヨーロッパと、勝っても負けてもアドバイスをする日本と比べて、どちらが良くてどちらが悪いなどは思いません。どちらも一長一短で、お互いがお互いから学べることがたくさんあると思います。

ヨーロッパから学びたいのは、頑張ったことを評価する労う文化です。選手が悪い試合をしても、態度が悪くても、強く叱責するというシーンを見たことがありません。低年齢のジュニアがテニスコートで一人で戦い抜くことは大変なことであるということを、理解しています。子供達は大人と同じようなメンタリティは持ち合わせていません。大人でも逃げ出したくなるのが、テニスの勝負です。頑張って最後まで戦ったことは評価に値します。そこで頑張りを認められたら、次も頑張ろうとか、次はもっとしっかりやろうとか思えるものです。

対して、試合の度に課題を見つけて改善しようとする日本。また試合中の態度や規律にも厳しいです。お子様の試合態度が良くないと、見ている保護者の方が申し訳ない気持ちになるというのはあるあるではないでしょうか?ですが、その分、技術の安定は早いし、試合態度や練習態度も海外に行くと褒められます。それは決してネガティブに捉える必要はなくて、自信を持って良い文化だと思います。

海外からコーチを招いてイベントをしたり、ジュニア選手を海外に連れて行ったりしていると、共通して評価されるのは日本選手の平均点の高さです。技術的にもメンタル的にも全員が一定水準を超えていることは素晴らしいと褒めてくれます。
ただそれは裏を返せば、飛び抜けて下手な子もいない変わりに、飛び抜けて上手い子もいないという意味にも聞こえます。実際にそうような評価をいただいたこともあります。

これを受けて皆さんはどう考えますか?

私は、確かに日本式だと平均点UPには繋がるけれども、ヨーロッパ式を取り入れたからといって、それだけで平均点を保ったまま上位選手だけでがずば抜けていくという最高の結果にはならないのではないか?と考えています。同時に、平均点が高いという現状は決してネガティブに考えることではなく、誇って良いことだと思っています。保護者の皆さん、コーチ、ジュニア選手がそれぞれしっかり頑張っている証だと思います。

確かに、技術的な観点でいうと、早期に固めてしまうとテニスが安定して強くなりますが、爆発力のある良いテニスを完成させるにはマイススに働くこともあります。
とはいえ、低年齢から勝っていかないと、良い経験ができないことも競技テニスの側面としてあります。

正解は存在するものではなく、追い求めるもの。
保護者の皆さん、今日も頑張っていきましょう!


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