そのアドバイス、不安から言ってませんか?
お子様にしっかり努力して欲しいと考える保護者の方は多いと思います。
努力とはどういったことを指しますか?
昭和的に苦しいことを我慢して耐えるということも大切ですが、それも踏まえた上で、夢中で物事に取り組むことではないでしょうか?
現在のジュニアテニス保護者の皆様は、青春時代にこの漫画を読まれた方が多いはず。
コミック28巻より
いきなりの超有名シーンです。
今日はこのシーンから、お子様の応援をする時、お子様にアドバイスをする時の心構えについて考えてみようと思います。
このシーンは、山王工業の河田選手にどうしても勝てない赤木選手が、
自分が川田選手に勝てなくてもチームメイトを生かすことで、チームとして勝てることに気づいたシーンです。
それまでの赤木選手も試合の中で高いモチベーションを保って夢中にプレイしてきました。
でもその夢中は、河田選手の強いプレッシャーを感じて
恐れ、悲しみ、絶望とネガティブな感情に支配されていきます。
恐れを感じるけど、負けている場合じゃない。
絶望にも似た恐怖を感じるけど、キャプテンとして士気を下げる訳にはいかない。
そう自分を鼓舞して、騙して高い集中状態である夢中を保ってきました。
でもついにネガティブな感情に負けて動けなくなってしまいます。
ネガティブな考えを払拭する努力は、時に必要ですが、それだけでは昭和の根性努力のみに支配されて苦しくなってしまいます。
友人であり、ライバルでもあった魚住選手のメッセージによって、恐れ・悲しみ、恐怖絶望は期待に変わります。
期待や信頼というポジティブな感情に端を発する夢中によって、赤木選手は復活します。
お子様にアドバイスする時、応援する時、
「もしダブルフォルトが多かったら」
「もし相手の調子が良かったら」
「もしイライラで試合を台無しにしたら」
という不安や恐れというネガティブな感情に端を発するアドバイスになっていないか?チェックしてみましょう。
こうすればかっこいいショットが決まるかもしれない。
こうすれば今までできなかった集中力が保てるかもしれない。
ポジティブな感情から生まれるアドバイスは、お子様を夢中で動かすパワーになるかもしれません。
結果として勝たせるのは簡単ではありませんが、お子様が日々テニスコートで挑戦しているのと同じように、保護者の皆様もほんの少し何かを変えてチャレンジしてみましょう!
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