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日本に足りない環境



数年前までテニススクールで働いていて、ちょうどいいレベルのクラスがないと言う保護者の皆様の声が多かったのを記憶しています。

①週一の習い事感覚クラス
②人生のほとんどの時間をかける育成クラス

この2つしかないと言うのです。①だとさすがに物足りないけど、②だとちょっと過剰でついていけない。この中間くらいのクラスがあればいいのにと言う声をよく聞いていました。

これはテニスのみならず、他の競技でも言えるのではないかと思います。テニスは反復練習や試合経験がものを言うので、テニスをやる時間が長ければ有利になります。ただ、周りも同じくらい練習するので、なかなかランキングには反映されません。

程よく週2くらいの練習で、しかも本格的に強くなれるようなカリキュラムで指導してくれるような環境ってなかなかないですよね。
週2なのでそれほど結果を求めていないんだけど、やるからにはしっかりと学びたい。そう言う環境がない。

こういう環境があらゆるスポーツであると、テニスとサッカーの両方を楽しむような選択もできる。勉強に重きを置きながら、スポーツもしっかり取り組むことができる。そういうニーズはかなりあるんだなと、保護者の皆様の声を聞いて感じていました。

競技スポーツは順番がつかざるを得ない世界で、スポーツを楽しむ、スポーツを人生に生かしていくと視点から見ると、まだ未完成な気がしています。

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勝利至上主義は決して悪いことではなく、そのスポーツを極めるためには必要なことなのですが、息苦しさを生んでいることも事実だと感じます。ランキングも上位10人くらいでいいのでは?なんて極論を感じたりしています。

テニスは補欠や控えがない競技で、全員が試合にチャレンジできます。①と②の間のクラスを作ることがゴールではなく、①と②にしかなくても、スポーツとしっかり向き合って、人生の糧とできる環境が求められていると感じます。



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