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金融相場の長期化(米国株の見通し)

お疲れ様です。
雨の被害が凄いですが、雨といえば『雨上がり決死隊』が解散しましたね。
宮迫さん1人がこんなにも責任取らないければならないのはどうなのか?と個人的には思いますが、非常に残念なニュースでした。
これまでたくさんの笑いを提供してきて、騒動後もYouTuberとしてそこでも笑いを提供していたのに、我々にどれだけ笑いを届けてくれたのかと思うと尚悲しくなり、同時に「社長は辞めへんのかい!?」と思いますが、皆様はいかがお過ごしでしょうか?

さ〜てさて、今回はちょっと視点を変えて
『インフレ懸念が和らいだ事で早期利上げ懸念が後退した事』
『ワクチン株の暴落に伴ってテーパリングが早まる可能性』
について見ていこうと思います。

結論】
♦︎インフレは一時的で、FRBは急いで利上げする必要がなくなった。
♦︎その一方で、テーパリングの時期は早まる可能性がある。
♦︎早くて9月のFOMC,または9月分の雇用統計を基に11月のFOMCでテーパリングの計画が発表される可能性が高い。
♦︎9月頃に株式市場は調整局面を迎える可能性が大きいが、金融相場が長期化するのでまだまだ米国株式市場は強気相場が続く。

11日のダウ平均株価は前日比0.62%高の3万5485ドルと、史上最高値を更新したんですが、これは、この日発表された7月米CPI(消費者物価指数)が予想を下回った事で、早期利上げ懸念が後退したためです。
つまり、金融相場の長期化が示唆されたことで株が買われたという事ですね。

ただしその一方で、新型コロナウイルスのデルタ変異株の感染拡大を巡っては、感染者数がピークアウトした可能性が高まっていますから、テーパリングは早まるかもしれません。
これは足元で、新規感染者数が減少していますし、ワクチン株が軒並み暴落していることからも投資家達が感染危機の収束を織り込み始めている事がわかります



1・インフレは一時的で金融相場の長期化へ

米労働相が発表した『7月CPI(消費者物価指数)』は前年同月比で予想+5.3%に対して、結果+5.4%と予想を上回りました。
これは2008年以来の13年ぶりの高水準を記録した6月(+5.4%)と同じ水準です。
また価格変動の激しい食料品やエネルギーを除いたコアCPIは予想+4.3%に対して、結果+4.3%と予想に一致したほか、6月の+4.5%からは鈍化しました。
ただし、4%台の上昇率が連続するのは1991年以来の30年ぶりのことなんです。
ちょうどバブル崩壊あたりですね。

こうしたことから、インフレが加速しているかのようにも思えますが、コアCPIは前月比で予想+0.4%に対して、結果+0.3%と予想下回りました。

前月の+0.9%から大幅に減速していることを考えると、
インフレは加速しているのではなく、むしろ”鈍化”している
と言えるんです。

例えば、これまでインフレ加速の主な原因だった中古自動車価格が前月比で+0.2%と、6月の+10.5%から大幅に伸びが鈍化している事がわかります。
そもそも中古自動車価格が高騰していた原因は、自動車用半導体が不足するなどサプライチェーンのボトルネックが原因だったのですが、価格の伸びが前月から鈍化してということは、それが解消されつつあること、さらにそれはインフレの鈍化を意味していると言えるんです。

実際これまで、インフレの加速を受けて『FRBは利上げを早めるのでは?』という懸念が強まっていたんですが、米2年債利回りが0.22%と、前日の0.24%から下落(価格は高騰)しましたから、利上げ時期が遠のいたと言えます。

その一方で、テーパリングの時期が早まる可能性があります。

例えば、新型コロナウイルスの1日あたりの新規感染者数は10日が10万7,000人と、6日の13万8,000人から23%減少したことで、デルタ変異株の感染拡大がピークアウトした可能性が高まっています。

また、ワクチン株の『バイオテック』と『モデルナ』の株価がわずか2日で23%安と暴落していることも、感染拡大がピークアウトした可能性を示唆しています。

つまり、
”感染危機収束に伴う労働市場の回復がこれから期待出来る”というわけです。

例えば、米労働相が9日に発表した米雇用動態調査(JOLTS)によると、6月の求人数は1007万件と、4ヶ月連続で過去最高を更新しました。
しかしその一方で、採用数は671万件と求人数との乖離が大きいことから労働市場は依然として需給のミスマッチが続いている事がわかります。

この労働市場のミスマッチの要因は2つ考えられ、
♦︎コロナ禍で遠隔授業となった子供の世話をする主夫or主婦の方大勢が職場に復帰できないでいる。
♦︎バイデン政権による手厚い失業保険の給付によって職場の給料よりも多い給付金を貰っている人達が大勢いる。
です。

とはいえ、失業保険の上乗せ給付は既に半数の州で前倒しで打ち切られていますし、9月上旬にも全ての州で打ち切られますから、秋以降は復職が進むことが予想されます。

また、感染危機が収束に向かっているということは、学校再開に伴う先程の主夫or主婦の職場復帰も進みますから、労働市場におけるミスマッチは新学期が始まる8月以降には解消する可能性が高まっています。

なので、
早ければ9月のFOMCで8月分の雇用統計を基か、
遅くても11月のFOMCで9・10月分の雇用統計を基にテーパリングの計画が発表される可能性が高いとです。

ただし、テーパリングというのは量的緩和の段階的に縮小していくというものですから、何もFRBのバランスシートを縮小させるわけではありません。
つまり、FRBのバランスシートはこの先も緩やかに膨張する事が予想されます。

例えば、2003年以降のS&P500種指数FRBのバランスシートの推移を表したチャートを見ると、FRBのバランスシートが膨張するにつれて、S&P500が大きく上昇してきた事がわかります。

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これはFRBが民間経済に大量のマネーを供給した結果、その一部が株式市場に流入して株価を押し上げたからです。
ちなみに、FRBはドルの発行権を持っていますから、バランスシートがどれだけ膨張しても破綻することはありません。

なので、
テーパリングの計画発表によって、短期的な調整局面を迎える可能性がありますが、バランスシートが縮小しないということは、
”株式市場はこの先も底堅く推移する可能性が高い”です。

また、インフレの加速は一時的である可能性が高いので、FRBは利上げを急ぐ必要がありませんので、ゼロ金利政策を背景とした金融相場はしばらく続く事が予想されます。



2・インフラ投資法案の上院可決

バイデン政権が1兆ドル(約110兆円)規模のインフラ投資法案を上院で可決したことも株式市場の追い風となっています。
これは、法案の成立には下院で審議する必要があり、まだ数ヶ月かかりますが、成立するとの楽観的な見通しが広がったからです。

ちなみに、『インフラ投資法案』というのは、老朽化した道路や橋、電力網、鉄道、高速通信網、水道網などへの投資ですから、これらによって雇用が拡大するほか、コモディティ価格の値上がりも予想されます。

なので、インフラセクターのインデックスファンドが注目されていますし、さらに早期利上げ観測が後退したことで『金融株』も大きく上昇しています。

『金融株』が上昇しているわけは、
”早期利上げ観測が後退して、短期金利が急落したことによって長短金利差が拡大した”ことによって追い風になったとです。

銀行は短期金利が下落すると『儲けが多くなる』と覚えていれば大丈夫です。

ただし、
インフラ投資法案の可決によるコモディティ価格の上昇は”インフラ法案が成立すれば、材料出尽くしから調整局面を迎える可能性”がありますから短期トレードがオススメです。

最後にもう一度まとめを載せますね。

【結論】
♦︎インフレは一時的で、FRBは急いで利上げする必要がなくなった。
♦︎その一方で、テーパリングの時期は早まる可能性がある。
♦︎早くて9月のFOMC,または9・10月分の雇用統計を基に11月のFOMCでテーパリングの計画が発表される可能性が高い。
♦︎9月頃に株式市場は調整局面を迎える可能性が大きいが、金融相場が長期化するのでまだまだ米国株式市場は強気相場が続く。

こうやって知っていくとで稼げるチャンスは頭で見る事ができるようになりますね。
小・中・高・大学ではこういうことを「必修科目にすればいいのに」と思いますが、もしや大人達もこのことを知らないのか?と優越に浸る夕方でした。
私の性根は腐ってますね。w

それでは、今週残りも適当に頑張りましょう。

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最後まで御拝読ありがとうございます。
皆様の何かのキッカケにでもなれば幸いです。
🐶ここでは『お金』『投資』『マインド』などを書いています。
『お金』は人生の全てに関わってきますので、そこの問題を解決すれば自分も周りの人も自分の望んだ人生が送れると思いのもと書いています。
気張らず『へぇー』くらいで見て頂けたら幸いです。

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