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初めまして。いなりです①ーMy Missionー
みんなさん初めまして!
現在22才、新卒1年目、表参道にあるベンチャー企業で働いている「いなり」と申します。
今回の記事ではみなさんに、私について少しでも深く知ってもらうため、自己紹介をさせていただきます。
My Mission
今回は、私の人生におけるMissionについてお話させていただきます。
個人のMissionは、いろんなきっかけで変わりゆくものだと思っています。
ただ、今回紹介させていただくものは、ここ数年間掲げてきたものであり、しばらくは掲げている気がするので、ぜひ紹介させてください。
それは、
「誇りを胸に働く人を1人でも多く増やす」
というものです。
こう思っている理由を原体験を中心にお話します。
父親の存在
実は、私の両親は私が大学に入る前に離婚しています。
大きな理由になったものが「父親の鬱」です。
私の父は小売業で働くサラリーマンでした。
家で仕事について話してる時も、特にいつも会社の愚痴を漏らしており、私が小学校3年生から、定期的に自宅休養をするようになり、お休みの期間が半年以上続いていたこともあります。
私は父親のその姿を見て、幼いながら、
「仕事は苦しいものである」と感じていました。
鬱病は人から正常な判断力を奪います。
私の父親は、私が高校にあがる頃、詐欺に引っかかりました。
家にあった少ない貯蓄の多くをドブに捨ててしまったのです。
その結果、完全に私たち家族からの信頼を失ってしまいました。
私は小学生くらいまで、いわゆる"マザコン"と親族に言われていたほど母親が好きでした。
そのため、完全に母親側についており、この事件から6年間ほど父親のことを「大切な母親を傷つけ、さらには家族の仲をも引き裂いた人」と、認知しておりました。
これ以降、私は母親の実家に転居したこともあり、自然と父親との接触を避けるようになりました。
しかし、
大学生になり、転機が訪れます。
とある家族映画に出会ったのです。
ディズニー映画「リメンバー・ミー」です。
私の考え方を変えてくれた「リメンバー・ミー」
ご存知の方もいらっしゃると思いますが、簡単に物語の概要を説明します。
メキシコの小さな村に住む12才の少年が祖先を祀る「死者の日」に、生者の世界から死者の世界に移動してしまい、そこで少年の家族に隠された真実を知るという物語です。
残された遺族の"思い込み"により引き裂かれていた家族の絆が、少年の勇気ある行動によって、本来あるべき姿に戻るのです。
この映画で私の胸に痛烈に刺さったセリフがこちら。
「人は2度死ぬ」
1度目は、普段よく使われる"死"
「肉体的に限界が来て、死者の世界に行く」というもの。
大事なのが2度目。
「生きている家族に忘れられると、死者の国からも存在が消え、本当の意味で"死ぬ"」というものです。
このストーリーでは、本当は誰よりも家族想いであったある男が、家族から勘違いにより見捨てられ「最悪の男」として先祖代々語り継がれていました。
この男が、私の父親像と完全に重なったのです。
そしてこう思いました。
「今、父親は生きているけど、自分の中では死んでいる(存在をないことにしている)=殺してしまっているのではないか?」と。
そしてさらなる問いにぶつかります。
「あれ、父親って本当に悪者だったっけ?」
……。
今振り返ってみると、この時の父親の状態は以下の通りです。
・職場環境や、仕事内容が悪かった(可能性がある)。
・目の前の仕事を楽しめていなかった。
・家族からの理解が得られていなかった(可能性がある)。
こう整理してみると、必ずしも父親が悪かったとは言い切れないな、と。
私の父親だって、鬱になりたくてなったわけじゃないんです。
「鬱病は立派な病気です。」
当たり前ですけど、いざ当事者になると、
この考えがすっぽり抜けてしまうんですね。
この映画を機に、私は父親に連絡を取り、約6年ぶりに再会し、初めて2人でお酒を飲みながら語り合いました。
(時期的に、最初の別居が始まったのが高校1年の頃、この映画に出会ったのが大学生活後半でした。)
「普段はどんなお酒を飲むの?俺と同じでアルコールには弱いの?」
「大学ではどんなことをしているの?」
実の親子でありながら、こんなぎこちない会話から始まりました。
そして、私は、
・これまで父親を完全に悪者と思い込んでしまっていたこと
・今はそうではなかったのかもしれない、と思っていること
を素直に話しました。
それを聞いている父親は、なんだか本当に、救われたような表情をしていました。
普段はお酒を1杯飲むだけで寝てしまうような父親が、
気づいたら2杯、3杯とお酒を飲んでいました。
よっぽど嬉しかったんだと思います。
私も、そんな父親の姿を見て、なんだかあったかい気持ちになっていました。
「あぁ、勇気を振り絞って連絡を取ってよかった。」と。
長年、喉につっかがっていたものが、すっと溶けてなくなったような感覚でした。
「仕事」は人生に大きな影響を及ぼす
私は、上記の経験を元に、こう強く感じました。
人生の2~3割を占めると言われる「仕事」
この時間をどう過ごせるかで、人生は大きく変わると思います。
その人だけではありません。
その人の周りにいる人たちも、多かれ少なかれ、影響を受けます。
私みたく、「仕事=苦痛」と勘違いをしてしまう子供がいたり。
父親みたく、大切な家族との縁が切れてしまったり。
逆に、ポジティヴな影響を受けている人たちもいるかもしれませんね。
私は、1人でも多くの人が、前向きに仕事ができる世界になって欲しいと思っています。
苦しんでいる人には手を差し伸べたいし、頑張っている人にはその努力が報われるよう、サポートがしたい。
理想は「自分の仕事に誇りを持ってイキイキ語れる状態」
(綺麗事ですかね?でも、私は本当にそう思っています。)
実際に、身近にそんな人がいます。
私の母方の祖父は、アパレル職人の道を60年以上(80歳を超えた今もなお)歩んでいる人間です。
その結果、アパレル業界では有名人で、天皇から賞をもらった実績もあります。
(カナダで自撮りをする、祖父と私)
こう考えると、「誇りを持って働く」って最強だな、と。
強いやりがいを感じつつのめり込むために、成果が出る可能性も高まるんです。
以上のような理由で、
私は「誇りを胸に働く人を1人でも増やしたい。」と考えています。
だから、私はファーストキャリアで人材業界を選びました。
…と、なりそうな雰囲気を醸し出しつつ、実は、そうではありません。
私はこの春、ITベンチャーに就職しました。
これは、決して、気まぐれなどではなく、強い意志と意図があっての選択です。
ここらへんはまた、別の記事で紹介できたらと思います。
今回は、私のMissionに関する原体験をお話しました。
ここまで付き合ってくださった方々、本当にありがとうございます。
引き続き、noteやtwitter(こっちがメイン)で発信をしていこうと思います😊
もしよろしかったらお付き合いくださいませ。
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それでは、また。
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