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SAKE DIPLOMA 2023 Third Editionのポイント!

2023年試験から教科書が2回目の更新!Third Editionへ!

前回のSecond Editionでは3章が10県 → 20県となったり、焼酎の章がアップデートされたりと大きな変更があり一時騒然となりましたが今回はどうだったのでしょうか?

結論から言うと、数値周りが2020~2022年対応になるマイナーチェンジ的な変更が多かったです。集計範囲が変わると米や酒の生産量で順位変動があるのでは?となりますが、あるにはありましたがそれほど多くはなかったのです。ですので安心してください!昨年の学習の延長でもちゃんと合格点に届く範囲で点数は取れると思われます。

ただし、より精度を上げたいのであれば、変更された箇所を押さえて毎年出現する新問題への対応をしておく必要があると思います。

逆に言えば、前回の改定では当然ですがページが増えた3章は爆発的に問題が増えましたし、焼酎もSSIに合わせてきたなという感触がありました。

今回もマイナーチェンジにはなるのですが、毎年新しい問題を出さなければならない出題者の気持ちになれば更新された箇所からは新問題を出しやすいだろうというのは想像にたやすいですよね?

ということで以降では、更新箇所の中で重要そうなところを列記してコメントを入れていきます。

あくまでも新問題になりそうな箇所のみです。すごい細かい言い回しの変更はありますがすべての変更箇所をまとめたものではないことはご了承ください。

(もし、誤植やそこは違うよという場所を見つけたらそっと教えてください!こっそり修正しますww)

変更箇所まとめ

■1章
P13 もともとあった(2)製造時期の記載が削除 →P14任意記載事項へ移動。必須と任意の表記は以前から出ている問題なので注意。

P17 【図表1】、【図表2】が2020年(令和2年)対応。特に図表1は2020年の具体的な数字も入っているため暗記が必要。ピークの1973 年の4分の1程度などの表現で出る可能性もある。

P17 日本酒免許場数が2020年(令和2年)対応。1550場へ変更。

P18 純米酒、純米吟醸酒の割合が大きくなった → 大きくなってきている へ変更。

P18 海外輸出量が2021年(令和3年)と2001年との比較に変更。数量4.5倍、金額12.6倍に変更。

P19 【図表3】が2020年(令和2年)対応。【図表4】が2021年(令和3年)対応。【図表4】はわざわざ2021年と比較していることから2020年のコロナによる落ち込みとその後の回復を比較する問題が出る可能性がある。

P25 農産物検査結果が令和2年対応。特上、特等、一等が減少し二等、三等が増加している。総計も減少。特上の県は兵庫、山口の順は変わらずだが、特等は3番手に山形、4番手に徳島と順位変動(岐阜は3番手だったが記載がなくなる)

P26 【図表7】が2022年(令和4年)対応。以下のような米が追加されている。

栃木「夢ささら」
新潟「楽風舞」
石川「石川酒68号」(百万石乃白のこと)
兵庫「HyogoSake85」
島根「縁の舞」
鳥取「鳥系酒105号」
宮城「吟のいろは」
福島「福乃香、フクノハナ」
千葉「山田錦」
埼玉「山田錦」
神奈川「雄町、楽風舞」
山梨「美山錦」
長野「三恵錦、山田錦」
静岡「令和富士」
岐阜「揖斐の誉」
高知「土佐麗」

P30 酒造好適米の主要産地の項が2022年(令和4年)対応。品種は107⇒125種へ。以前も品種数を問う問題が出題されている。

P31 【図表9】が2020年(令和2年)対応。生産数量順位が変動4位に秋田が入る。
⇒山田錦、五百万石、美山錦の上位3品種は変わらないが合計シェアが60%程度に減少。(設問の文章が変更になる可能性がる)

P32 【図表10】が2020年(令和2年)対応。4位に秋田酒こまちが入る(前回は雄町)。吟風も前回9位⇒7位にランクアップ。17位に彗星、20位にきたしずくがランクイン。※そのほか順位変動あり。
⇒秋田酒こまちは、雄町を抜いて4位になったことから要注意。2次試験も出る可能性が高い。また、北海道の酒米が軒並みランクアップしていることからこちらも要注意。(温暖化の影響で酒米が北へ北へと向かっている)

■2章
変更箇所なさそう

■3章
P106 ランキングが2020年(令和2年)対応。特定名称酒、清酒全体ともに各県減少(30~40%程度減)特に兵庫の減少が顕著。特定名称酒では福島が前回8位⇒6位へ浮上。清酒全体で山口が9位へ浮上。

P110以降については、各県の数値が2020年(令和2年)対応。また、気象庁のデータも1991~2020年の平均に変更になっているが変更の詳細は以下にも重要箇所以外は記載しない。また、テストに関連しそうにない細かい言い回しも多数省略。

P110 酒米 「豊杯」の誤植が修正⇒「豊盃」。

P110 プロフィール文中の酒造場数6位、製造量5位と記載が追加。(青森は今まで東北で両方とも最下位だったが製造量が5位になった。)

P112 歴史の最後に記載のあった「これからもみやぎ・純米酒の県」宣言をしている。以降の宣言の活動と特定名称酒96%の結びつきを言及する文章が削除。

P113 最後のブロック、宮城県の三陸・金華山沖~以降については今回新たに酒質として記載されている。土地と酒質を表す文章のため要注意。

P118 プロフィール文中の金賞受賞回数が9年連続に更新。

P120 プロフィールに夢ささら、ひとごこちが追加。特に夢ささらは出題が増える可能性あり。

P122 プロフィールに山恵錦追加。注目の酒米のため要確認。

P122 その土地土地に残っている地酒蔵~の一文がニュアンス変更。

P123 歴史の最後にGI長野の記載が追記。(要注意)

P125 歴史の最後にGI新潟の記載が追記。(要注意)

P128 プロフィールに百万石乃白追加。(P26 石川酒68号のこと)

P128 歴史の最後にGI白山の記載が追記。(要注意)

P129 生産量と酒質の項の特定名称酒比率が6位にランクアップ。

P129 生産量と酒質の最後に百万石乃白の記載追加。

P131 歴史の最後に静系酒97号の記載追加。

P132 プロフィールの知多地区は別名「醸造半島」~の一文が追加。

P137 歴史の最後にGIはりまの記載が追記。(要注意)

P144 特定名称酒比率が95%(+5%)と2位。1位の宮城に肉薄。順位問題で2位が聞かれる可能性も。

P144 プロフィールの純米酒系の生産比率が93%で1位の文が加わる(獺祭を匂わせる文章は削除)

P146 プロフィールに土佐麗追加。

p150 【図表1】が2020年(令和2年)対応。日本酒、単式蒸溜焼酎、連続式蒸溜焼酎、沖縄県焼酎の棒グラフ追加。全国平均4.0Lも新記載。順位に大きな変動なし。

■4章
変更箇所なさそう

■5章
変更箇所なさそう

■6章
変更箇所なさそう

■7章
P224 【図表13】、【図表14】が2020年(令和2年)対応。大きな変更なし。

P229 【図表16】が2020年(令和2年)対応。大きな変更なし。

P232 単式蒸溜焼酎の地理的表示まとめ表追記。(登録年次要注意)

P232 【図表18】直近のGI追加分まで反映。登録年次追記。(登録年次要注意)

P234 旧表示基準で指定されたものも、新表示基準に沿って、酒類の特性などが明確化された。

■8章
変更箇所なさそう

まとめ

①大きな変更箇所は1章、3章、7章。
②図表が2020、2022年対応になっており、順位変動などが起こっている。また、図表に数値が追加されている箇所もあり覚えておく必要がある。
③新しい酒米が多数掲載。もともと、酒米について出題が多い試験のため新問題として出題される可能性があるので要注意。
④秋田酒こまちが雄町を抜いて生産量4位になった。過去にあまり問題になっていない品種だが今年は2次試験を含めて、関連する問題が増える可能性がある。
⑤近年増加したGIに対応。3章と7章に取得年数入りで掲載。また旧制度のものも新制度対応しているとの記載も追記。

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