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【読書感想文・複利効果の生活習慣 健康・収入・地位から、自由を得る(ダレン・ハーディ (著), 住友 進 (翻訳))】「予想外」で複利を加速する

Audibleで「複利効果の生活習慣 健康・収入・地位から、自由を得る」を聴きました。

「複利の効果」の偉大さを再確認した、そういう印象です。本書の答えは至ってシンプル。

成功に近道はない。負の複利を生み出す習慣を排除し、良い複利を生み出す習慣を取り入れる。

これだけです。インスタントな成功はあり得ないのだということ、これを肝に銘じなければなりません。

複利の重要性については色々なところから学び、自分は今実践中だと思います。最近、その成功に近づいているのでは?という感覚が芽生え、その成功を「早く」掴みたい気持ちに駆られることがあります。ですが、それと同時に、「そんなに早く掴めるものなのか?掴む時期なのか?」という気持ちがあります。おそらく後者の気持ちの方が自分にとっては正解で、前者の気持ちを制御している状態です。

今回学んだことは、まさにこの気持ちを自信に変えてくれるものでした。それは、「急がば回れ」です。

本書の第6章で「加速」について書かれています。この加速という意味は、複利効果を加速させるという意味ですが、その手法が、下調べをするとか、相手の好きなものを探してプレゼントする、とか、関係性を持ちたい人々がいる場所によく顔を出す、とかなんとなく消極的に聞こえたりすることなのです。

でも実は、解釈は加速とは異なる気がしますが、「欲する成功を確実に手に入れる」ための最後の仕上げとして必要なのがこれらの行動というのがなんとなくわかりました。これらの行動は、例えるなら「水攻め」「外堀を埋める」です。要は「成功の逃げ道を限りなく塞ぐ」ということです。

何かを達成する時、それが大きいほど、達成前のじれったさが大きいと経験しています。その反面、そのじれったさに負けて途中で「ここまでの成功にしよう」とすると、得られる成功や達成感はそれほど大きくありません。ここが、大きな成功と小さな成功の分かれ目なのだな、と本書を読んで直感しました。

達成直前の違和感を確実なものにするために、細かいところまで気を配る、他の人が見ていないところまで目をやる。おそらくそれらの労力はそこまで大きくはないのでしょう。ですが、その先の成功・達成を目の前にして、今得られる成功とその先の成功までの労力を間違った天秤にかけているのです。

この前上司から、「今はっていることの方向性はあっているだろう。おそらく結果も出ると思う。だけど産みの苦しみはあるよ。」と言われました。

まさにこのことなんだろうと思っています。本書を読んで、この覚悟がより鮮明になったように感じます。より大きなことが達成できるよう、サボらず外堀を埋めるような行動にも気を配りたいです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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