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映画「君たちはどう生きるか」は、なぜ難解なのか。

映画「君たちはどう生きるか」を観てきました。

宣伝がないうえに、観た人の感想も真っ二つに分かれているので、僕はどう観ることができるのかを楽しみに、劇場に足を運びました。

この作品のレビューを書いている人のほとんどは、流行を追うのが好きな人、ジブリ作品が好きな人、映画が好きな人が多いですが、僕はそのどれにも該当しません。

ただ、今回制作のきっかけになった小説『君たちはどう生きるか』(吉野源三郎著)に関しては、人生に迷ったときはこの本を読み返すぐらい、大好きな作品です。

なので、単純に「面白い」「面白くない」のレビューではなく、宮崎駿監督の人生に照らし合わせたレビューでもなく、演出や技術を評価するレビューでもありません。

ストーリーとしてどのような性質を持っているのか。

これを中心に書いていきます。

そのため、他の人が書くレビューとは少し違うかもしれませんが、最後まで読んでいただけると、何らかの新しい視点が獲得できると思います。

あまり偉そうなレビューを書くのは好きじゃないので、「こう観るのが正しい!」「こう思うのが正しい!」といった主張はせず、僕が素直に思ったことをそのまま言葉にしたいと思います。

ネタバレも含みますので、ご了承ください。

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