サッカー現場の変革。子供達の笑顔のために。
私はサッカーの現場で指導に携わらせていただいてる一人です。今サッカーの現場では変革が起きています。むしろもう起きています。サッカー界全体の危機かもしれないし、大きく変わるチャンスなのかもしれません。
そんな中でも今できることを、多くのサッカーファミリーが模索しながら行なっています。身体がなまらないように自主トレをする人、指導の勉強をしている人、動画を配信して、みんなに共有している人。一人一人が自分で考えて活動している時間は有意義な時間かもしれません。
日本サッカー界の最高峰であるJリーグでは、メディアを通してサッカーを通して様々な形で私たちに元気を届けてくれています。YouTubeで試合の再放送をしてくれたり、インスタライブで自宅で出来るコンテンツを提供してくれたり、一緒にこの危機を乗り越えましょうと!熱いメッセージを届けてくれたり。とサッカーファンのみならず、多くの人たちを元気付けて楽しませるサービスを提供してくれています。とてもありがたいことです。
そしてこの瞬間にも医療の最前線で働いている医療従事者の人たちには感謝と尊敬の念しかありません。本当にありがとうございます。
私が肌感で感じること
今の現状を踏まえて、私が肌感で感じることを記していきます。私は大学生年代を含めたそれより下の指導に携わらせていただいてます。お陰様でいろんな機会をいただき、色んなチーム、色んな年代の子供たちと関わらせてもらってます。そこの現場にいる当事者として感じることです。まずは緊急事態宣言が発令されて、4月の上旬から5月6日まで全ての活動がストップしました。
グランドには多くの子供たちが集まり、コンタクトプレーが多く起こるサッカーにとって感染が起こりうる確率も決して低くないです。サッカー現場のみならず「日本の宝」である子供たちを守らなければいけないという責任を持ちながら多くの学校現場、クラブが自粛の選択を決心したと思います。
そして活動自粛も3週間が過ぎました。サッカーをやっている場合ではないのは重々承知ですが、やっぱり天気がいい日には外で思いっきりグランドでボールが蹴りたくなります。Jリーグの試合、海外の試合をみたくなるのがサッカーに関わる者として湧き出てしまう感情です。
子供たちはどうしているのかな?太っていないかな?ストレス溜まっていないのかな?子供たちもきっと仲間たちといつものようにボールを蹴りたいよな、と毎日そんなことを思い浮かべながら我慢をしています。何かしら我慢する気持ちを抱いている人は日本に、世界中に多くいると思います。
やっぱり寂しいですよ。ほぼ毎日グランドでサッカーボールに触れていた人間としては。ほぼ毎日子供たちと顔を合わせていた日常がパッとなくなれば寂しいです。
それでも今は、耐える時です。歯を食いしばって終わりの見えない日々を送るしか出来ないのです。私たちに今できることをやるしかないです。
街クラブの現状
今、私の知り合いの街クラブは先の見えない状況に迷い、苦しんでいます。私の知らない街クラブの多くもそんな状況なのかもしれません。こんな状況になり、色んな業種が経営面で苦しんでいます。それはサッカー界も同じです。
サッカークラブは子供たちが集まって、サッカーをする場を与えたり、サッカーを指導するサービスを提供します。そのサービスが今は出来ない状態です。サービスが提供できなければ、収入がなくなります。収入がなければ指導者にお金が支払えない。サッカーグランドを持っていればその支払いがあるかもしれません。バスの支払いもあるかもしれません。それが滞ってしまえばますます経営的に難しく、存続の危機が高まっていきます。
サッカークラブの多くは月謝制だと思います。もしかしたら1年や半年単位で集めているクラブはあるかもしれませんが、私の知っているクラブの多くは月謝制だと思います。今月は指導を受けてないので月謝払いません。という人も当然出てくるでしょう。それは厳しいかもしれませんが当たり前なことですよね。サービスにお金を払っていたので、そのサービスが提供されなければ当然お金を払いたくもないですよね。
クラブに愛着があって、あんまり今月は活動できなかったけど月謝払います!という人も中にはいると思います。それはクラブにとってはとてもありがたいことです。
街クラブもただこの状況がどうなるか指を加えて見ているだけではありません。自宅でできるようなリフティングやドリブルの動画をとってオンラインを通して課題を与えたり、新たなサービスとして提供している活動も目にしたり、伺っています。
それでも、この状況が長く続けば続くほど、街クラブに大きなダメージを与えるのは間違いありません。今まで通りのサービスが提供できなければ、今まで通りの対価を支払う人は減っていってしまうからです。
「今までのやり方」の多くがひっくり返されてしまいました。サッカーをする子供達の為に、クラブや学校は大切な場です。何としても守り抜きたいと必死にもがいて戦いっている大人達が多くいます。
これをどう脱却できるのか?どう耐え忍べばいいのかというハッキリとした解決策は私には正直なところ分からないです。
私も自分に何かできないかと日々考えています。
サッカー現場の変革
落胆しているだけではなく、前を向くことも大切です。まずは短期的なプランを考えて、中長期なプランも少しづつ考えています。
この状況を境に、
サッカーをやるチーム選びの基準も変わるかもしれません。
・衛生面は大丈夫か?トイレは綺麗か、水道はあるか?
・体温や体調の確認の義務化。
・「三密」の揃うバスの送迎は避けたい。
・自転車や歩いていける距離のクラブ。
・オンライン指導や動画コンテンツの提供。
こんな新しい選び方の基準ができるかもしれない。サッカーは密集するし、接触も多いから子供にはやらせないという考えも少なからず出てくるでしょう。そうなった時にサッカーはやらずに他の選択をする可能性だって出てきます。
たとえ今の状況が収束したとしても、今まで普通だったものは普通ではなくなると思っています。だからこそ変革が必要だと思います。
またサッカークラブもサッカーの場所の提供だったり、指導といった今まで通りのサービス以外のサービスを提供しなければいけないかもしれません。今多くのクラブがやっているオンライン上での指導だったり、動画コンテツの制作も一つ。違う業種を掛け持つことも一つ。午前中は違う業種の仕事で、午後はサッカーの指導みたいな働き方の改革も一つ。とにかく今までとは違う試み、変革が必要な時代になってきます。
こんな中長期なプランを少しでも持つことができれば、今やるべきことが見えてモチベーションになったりします。
今やるべきこと
今やるべきことは、「三密」を避けることと家で勉強するしかないです。普段読まない本を読んだり、普段目にしない分野の動画を見てみたりとにかく勉強ですね。私自身、緊急事態宣言が発令されてから、毎日のようにみていたサッカーの試合はほとんど見なくなりました。サッカーの試合がやっていないというのも理由の一つですが、普段触れない知識に触れる時間が増え、色んな学びもありました。
色々ストレスになることもたくさんありますが、愚痴を言ったり、文句を言っても変わらないことばかりです。それだったら、勉強して、自分に投資する時間に当てようと私は思っています。もがき、考え、勉強することで何か見えてくるかもしれません。
最後に
今、日本中が大変な時期です。そしてこれが私の肌感で感じるサッカー現場の現状です。まだ私の知らない現状もきっとあるはずです。Twitteでこんな投稿を見つけました。
一人で出来ることは限られているかもしれませんが、みんなで何かできれば大きな力になるかもしれません。
とにかく、日本のサッカー界を守りたいです。
子供達からサッカーを奪いたくないです。
最後に、今、様々なサッカーの大会が中止となっています。中止になるのは重々承知なのですが、やっぱり歯痒い気持ちになります。分かっていても悔しいし、虚しいです。この大会が最後になる子供達もきっといたでしょう。この大会に夢を掛けていた子供達もいるでしょう。そんな気持ちを考えるとやりきれません。そんな悲しい子供達の顔を見ない為にもこれからでも出来ることありますよね。この状況が1日でも早く収束すればまた私たちの未来である子供達の笑顔が見れます。
そしてこの瞬間にも医療の最前線で働いている医療従事者の人たちの為にも、私たちが出来ることがあります。
みんなで乗り切りましょう!
ここまで読んでいただきありがとうございます。よろしければサポートお願いします。嬉しい気持ちと、これからのやる気になります!