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次の日本人横綱

息子「琴裕将」の十両昇進に伴い千葉から佐渡が嶽親方、女将さん、そして琴裕将と付け人の琴大進さんの4人が奈良まで「関取昇進の報告」におみえになられた

県庁への訪問

近鉄奈良駅で待ち合わせたご一行を車で奈良県庁までお送りした
近鉄奈良駅から県庁までは歩いても10分かかるかどうかの近距離ではあるが
ここは車で訪庁するのが礼儀らしく県庁職員の担当の方が「くれぐれも奈良駅前出発時にはお電話ください」とのこと、ご一行を車に案内してわずか数分の道のりを走った先の信号を左折して庁舎に入るように指示されたが、恐らくそこには駐車場はないはず・・・
それもそのはずで、門から案内されて止まった地点は庁舎にベタ付け・・・
「こんなとこに止められるのは天皇くらいやで」
同行した義理の姉ちゃんは感動していた。
わたしはそんなことよりも、マイカーがこんないい場所に止めるのにふさわしい車ではないことに大きな恥じらいを感じた
それにもうひとつ姉ちゃんに突っ込むとしたら
「天皇は奈良県庁にはこんやろ」と言いたかった
車から降りると多くの人がこちらに注目しているのがわかる
普段からこんな状況は慣れていない私はどんな顔をしていいかわからない

荒井知事とは15分程度の面会が許され、その場面はNHK放送でも放映された

翌日の奈良新聞はじめ読売、毎日の各社が写真付きで報じて下さった
とてもありがたいことで感謝しかないのだが、一緒に移った私の不慣れで不細工な顔での写真が恥ずかしくてならない

その後同様に橿原市役所でも亀田市長にお時間をいただき面会をゆるされた

ライバルとの格差

まだ関取として活躍もしていない力士に対して余りあるもてなしと感謝する一方、大変恐縮ながら同時に十両昇進を決めた「北の若関」の地元、山形県酒田市の歓迎ぶりを動画付きでYahoo!ニュースで拝見した。

市役所前には大弾幕
着物姿の女性3名から花束の贈呈
市長からは山形牛、米、酒の贈呈があった

一緒に列席した相撲協会理事長の八角親方も
「十両昇進力士に対してこんな歓迎ぶりは初めて」
と驚きの声をあげていたほど

わたしは奈良県ならびに橿原市での表敬訪問では皆様にとても歓迎をいただき、余りある待遇と思っていただけに・・・

この山形県酒田市の反応はこれは正常なのか?

むしろ疑問に感じた

相撲通の後援会事務局に冗談交じりでこの件について聞いてみると回答はこうだった

「山形県は横綱「柏戸」の出身地で相撲熱が高い地域だから、有名力士がなかなか生まれない奈良とは相撲に対する関心が違う」(ちなみに山形県は佐渡ケ嶽親方の出身地でもあり、親方が現役時代は勝ち星が上がるたびに花火が上がっていたという)

それともう一つとても気になる情報を事務局は付け加えた

「何といっても「北の若関」は次の日本人横綱との呼び声高い期待の力士だからこればっかりは仕方ないですね」

という話だった。

わたしも苦笑いを浮かべながら
「それは仕方ないですね・・・」
と相槌をした。

たまたまその夜、琴裕将から久しぶりに電話があって

「今日、力士会があって初めて横綱や大関の前で挨拶させられてメッチャ緊張した」

という話だった

わたしは思わずこう言った

そんなことよりも「北の若には負けるな


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