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大雪と生活

1月6日70日目。

「去年少なかったぶん、今年はわやだ。」

町中で誰もが口を揃えて言う年。もともと、北海道内では積雪量がさほど多くない場所ではあるけれど、年末から年が明け、今日まで、休むことなく毎日雪が降り続けている。

町内で除雪サービスを行っている福祉団体や、行政のサービスはあるものの、そこで行うサービスは限られていて、屋根の雪下ろしや玄関以外、ベランダなどの場所はサービスの対象外で、請け負う民間の会社もない。そういう経緯もあり、地域おこし協力隊だった頃から数年前まで、町内の除雪サービスを行っていた。日に2時間程度〜長い時は一日いっぱい、除雪作業を行う日も。

除雪作業はめちゃめちゃきつい。できる限りやりたくない作業だ。その作業の間にやりたいこともたくさんある。この作業自体に喜びを感じる人がいるなら見てみたい。それでも必要な除雪作業。

昨年まで農村地区に住み込み、有害鳥獣駆除と除雪を行っていた集落支援員の方がいたということもあって、数年前から少しずつ手を離していた除雪サービス。今年になって要望が爆発している。それはそうだ。問題が解決したわけではなく、たまたま一手に引き受けてくれている方がいたこと、たまたま運よく雪が少なかっただけのことで、問題の根本は解決していないためだ。手を離した、のではなく見ないようにしていた、と言うのが正解。

「できる限り自分が動かなくても、どうにか対応できる仕組み」というのが全く思い浮かばない。なぜなら誰もが好き好んでやりたいと思えないことだから。ポジティブに除雪に向かえる仕組み、見つけたい。シンプルに作業報酬をあげるだけで解決できるのかな。そうなると今度は、除雪=お金がかかる民間サービス、という刷り込みが改めて必要そう。他の地域は、この問題にどうやって向き合っているんだろう。行政が解決してくれているのだろうか。

6年前の自分はそれなりに楽しんで除雪をやっていたような様子がわかる個人ブログの記事。

4年前くらいになると、すでにモチベーションが下がってそうだ。ベランダに積もる雪、どうすることもできず日の光が入らない居間で過ごすのはたしかに、良い環境ではないよな。「春待つしかあるめ」という言葉は深い哀愁が込められている。

今日の一枚は2021年の年明け、大雪の爪痕。

今週はまた、天候が荒れるみたい。今年はわやだ。今回30分くらいかかってしまった。

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