【どうしても頑張れない人たち ケーキの切れない非行少年たち2】 書評#12
みなさん、いつもお世話になっております!
本日も、私の投稿の軸とする一つ「本」に関する第12弾を書かせていただきます。
自己紹介に書いたマイルールを守りながら、私の大好きな本について書いていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします!
こちらの作品は、#8で書いた第2弾、いわゆる「two:ツー」ですね!
今日も楽しく書かせていただきたいと思います。
※書影(画像)は、版元ドットコム様から頂戴しています。ありがとうございます!
基本情報
宮口幸治 著
新潮社 出版
2021年4月20日 第1刷発行
私が本書に出会うきっかけ
#8のいわゆる「one:ワン」の方を、妻が先に読んだ。
とても面白い(興味深い)ということだった。
そんな時に、続編があることを知り、購入したというのが経緯である。
2冊一気に読めて良かった!
この本の本質・言いたいこと
こちらは、「非行少年」を含む、どうしても『頑張れない』人たちがそもそもいるということにフォーカスし、その人たちにどのように接すればいいのかを考えるものである。
もう少しえ言えば、
支援する側が支援される側の気持ちを理解することの重要性を説いているということである。
そして、本書から私が与えられた重要な視点がある。
それは『支援者の支援』という考え方である。
今現在、誰かを支援している側の方・されていた方には、この言葉だけで琴線に触れるのではないだろうか。
きっと多くの発見または再認識ができると思う。
ぜひ一読いただき、本書から読み取ったことを意識して日々を過ごしていただきたいと思う。
間違いなく、あなたの周りの人々が支え合い、そして幸せになれる。
私も例外なく、これに努めてきたいと思っている。
私が感じたこと
いつも2・3点で分類して書くのだが、私はこの1点に尽きる気がする。
それほどまでに強烈で、目から鱗だった。
『支援者の支援』
この考え方が、日々の生活のあらゆる領域における「how-to(ハウツー)本」であるということ。
そこで、どういう視点でのhow-toなのかを分類してみる。
分類1 〜人間関係
相手を理解し、人と人がつながるということの本質を理解できる。
「被支援者と支援者」は「あなたと私」に置き換えることができる。
また、「支援者の支援者」は「第三者」として客観的に困っている方をサポートするためのヒントともなるだろう。
非行などの特殊事情にかかわらず、日々の人との関係性に応用可能である。
分類2 〜子育て
上記より少し狭義だが、非行少年などをベースに書いているため、自分や他者の子どもとの向き合い方を見つめ直すことができる。
「あなたと私」のあなたとしての「子ども」と、親としての「私」。
幸せなことばかりでなく、辛いことも当然あるだろう。
そんな時は、「私を支援しくれる人」を頼る。
そして時には「子育てする誰かを支援する人」になる。
こうして苦しいときを乗り越え合うこともできるのではないだろうか。
分類3 〜仕事/チームビルディング
「支援者の支援」という考え方から、チームでプロジェクトにあたる際や、上司部下としての関係など、同じ目的に向かって最大限のパフォーマンスを発揮するにはどうしたらいいのかということにも大きな示唆を与えてくれる。
言い換えれば、組織を円滑に回すには「支え合い」が欠かせないということが再確認できるし、そのためにどうするかという具体を学ぶことができると感じている。
分類4 〜ケースワーク
3点目のチームビルディングに考え方が近いかもしれないが、医療・介護・福祉・教育などに携わる方に、必ずと言っていいほど難題が降りかかる「ケースワーク」。
支援者としての心構えを十分得ることができるだけでなく、「支援者の支援」の考え方は、明日への活力を与えてくれると私は強く思う。
むすびに
一見タイトルからすれば、支援”される”者にフォーカスされているようであるが、その焦点はあまりにも深く、支援”する”者を通り越し、”支援する者を支援する者”へも当てられている。
『支援者にエールを!』
そういうメッセージを最も強く受け取った気がした。
支援の連鎖が、きっとこの社会をもっと良くする。
そう信じて、日々をコツコツと励みたい。
余談
だんだんと、書く時間が短くなってきました。
少しずつ慣れてきたのかなぁと実感します。
その分、文字量も比例して少なくなっているということもあるのですが。
多くても少なくてもダメなんでしょうか?
どのくらいが良いんでしょうか?
これからも考え続けよう!そう思います。
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