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【きみがきみらしく生きるための子どもの権利】 書評#62

みなさん、いつもお世話になっております!
本日は、私の投稿の軸とする一つ「本」「読書」に関して書かせていただきます。

自己紹介に書いたマイルールを守りながら、私の大好きな本について書いていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします!

※書影(画像)は、版元ドットコム様から頂戴しています。いつも、ありがとうございます!


基本情報

甲斐田万智子(監修)
KADOKAWA 出版
2023年3月28日 第1刷発行

全143ページ
読書所要期間1日

私が本書に出会うきっかけ

私は仕事上、子どもの権利について考える機会がある。
マイルールでは、「あまりにも仕事に関わることは書かない」ということにしている。
だが、子どもの権利に関することが私の仕事にとって直接的でないと言ったら語弊であるが、これを基礎としてあらゆる仕事を実施しているということになる。

この業界では著名な監修者の本が出たということで、「何かを読んで勉強しよう」というよりは、「この本を読んで勉強しよう!」と購入したものである。

この本の本質・言いたいこと

子どもたちにもわかりやすく、子どもの権利条約を通じて子どもの権利とはいったいどういうものかを伝えようとするもの。

この条約に掲げられる様々な権利について解説することに加え、最近の日本社会の子どもの権利に関する動向についてもコラムでわかりやすくポイントを絞って伝えられている。

私が感じたこと

権利と義務

読んでいて、ふと自分が中学生の時のことを思い出した。
「自由になりたい」
と先生に言うクラスメイト。
これは恐らく、
「なぜ勉強しなければならないのか」
「学校に来るのがめんどくさい」
という意味合いが強いものと想像する。

これに対し先生が、自由になるために、
「子どものうちは、まずしっかりと学校に来る」
「授業を受ける必要がある」
ざっくりこんな趣旨のことを言っていたような気がする。

今思えば、
クラスメイトは『権利』を主張している。
一方で先生は要するに、「まずやるべきことをちゃんとやりなさい!」と言っている。つまり『責任や義務』を果たしなさいと言っているようにも聞こえる。

もう一つ、ふと思い出したことがある。
それは、私の職場で有給休暇に関する取得促進の議論をしている時のこと。
某先輩が、
「休んでばかりいては、仕事が進まなくて困る」
「ある程度は責任を果たして、はじめてそれなりに休むことが許される」
といった趣旨の発言をされた。
つまるところ、
『義務(責任)を果たしてはじめて権利行使できる』
という主張にも聞こえる。

この二つの事例。
みなさんは、いったいどうお考えになるだろうか??

私はこの二つの事例に共通すると感じることは、
『権利は義務の反対給付』
であると思ってらっしゃるのではないかということ。

思い返して欲しい!
ジャン・ジャック・ルソーやジョン・ロックは、いったい何と言っているか。
そして、日本国憲法には、いったい何が書いてあるのか。

人は”生まれながらにして”「人間が人間らしく生きる権利」
を有するということが、ルソーでいうところの自然権という考え方だったと記憶している。

先の事例で言えば、
・一生懸命授業や仕事をすること

・遊んだり休んだりして自由に過ごすこと
とは、全く別の問題ではないだろうか。
つまり、「反対給付ではない」というのが私の考え方である!

そして、だからといって授業や仕事を適当に済ませばいいかといえば、それもまた別問題である。

子どもたちは、生まれながらにして人権を持っている。
しかし、まだまだ大人に比べれば成長途上であることから、様々な権利、すなわち子どもの権利が、子ども時代の期間限定でオプションとして与えられ、強化されているというのが私の考え方のイメージである。

むすびに(まとめ)

子どもと大人は対等である。
子どもが劣っているから特別に権利が追加されているわけではない。
成長段階に合わせて、ちょっとしたアシストが必要なだけである。

このことを肝に銘じて、子どもたちと真正面から向き合っていきたい。
自分の子どもも、地域の子どもも。


以上です。

まだまだ書きたいことがありましたが、感じたこと1点だけで随分と文字数が多くなってしまいました。
恐らく今後もの子どもの権利に関しては、いろいろ読んでいくことでしょうから、次に譲りたいと思います!

本書は、いわゆる児童書です。
これま何冊も児童書について書いてきましてが、つくづく思うことがあります。

それは、
『児童書最強説!!』

児童書って、なんてわかりやすいんでしょう!!
大人にとっても最高なんです!!
もはや、世の中児童書オンリーでも良いのではないかと思うくらいw w

読書についても、子どもと大人は対等です!
児童書だからとって、ナメたらアカン・・・

そう思います。

この本は、子どもの権利の解説書としてマジでヤバいです!!
ちょー優れた一冊です!!

本日も、誠にありがとうございました!

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