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なぜ、田舎に移住するとご近所トラブルが起こるのか

田舎暮らしに憧れて、調べていると
「田舎の人間関係」
について不安に感じたことはないでしょうか。

私も実際に田舎暮らしを始めるまでは
不安で仕方がありませんでした。


結果的にはそんなに深く悩む必要もなく、
特に問題なく日常を過ごせています。


では、なぜここまで
「田舎の人間関係」について問題視されているのでしょう。

田舎でご近所の方との関係がこじれる原因を私なりに考察してみました。

田舎暮らしの人間関係について
不安に感じている方は是非ご覧ください。


田舎暮らしのご近所付き合いについて
私の経験談と気になる点について書いた記事もありますので、
そちら↓↓も合わせてご覧ください。



無意識で出ていないか?!
都会と田舎の上下関係


田舎でご近所さんから敬遠される原因として
“無意識のうちに上から目線”になっている可能性があります。


その上から目線になっている2つの実例を紹介します。


田舎暮らしといえば、
「田舎に移住すると、野菜や魚を食べきれないくらいもらって困っちゃう」
みたいなイメージありますよね?

実際にそういう方はいます。

ただ、あまりにもSNSやブログでこの手の話を見かけるので、
無意識のうちに「田舎の人は野菜をくれるもの」だと
勘違いしてないか考えてみてください。


田舎の人であっても野菜を作っている人は
自分たちで食べるか、売ってお金にするのが目的です。

そして、野菜をお裾分けする本来の理由は
「野菜が出来すぎてしまい食べきれなくて処理してほしいから」です。

もしくは、田舎の助け合いの精神で
「いつか困った時はよろしくね」という意味がこもっています。

それに対して「田舎の人は野菜をあげたいんでしょ?」みたいなものが無意識に出てしまうと、
関係がこじれていくのも無理はありません。


もう一つの上から目線の原因に
「田舎に引っ越して“あげた”」と思ってしまってることが挙げられます。

「田舎では人口減少が問題になっていて、人に入ってきてほしい」
というのは事実ですが、
そのイメージが原因で「田舎に引っ越してきて“あげた”」という態度に無意識でなってしまう人がいるようです。


あくまでも田舎に引っ越してきてほしいのは行政であって、
住民にとってはどうでもいい話だったりします。

引っ越してきた人がいきなり上からの態度だったら、
誰でも嫌がりますよね。


都会で暮らしていたら違和感でしかない
田舎の“自治体活動”



「自分は自分、他人は他人」と考えていると
田舎では仲間外れになってしまうかもしれません。


都会に住んでいたら理解できないような地域の活動が田舎にはたくさんあります。

効率やコスパを考慮して仕事や日常生活を送っていた都会の頃では
考えられないような活動ばかりです。


それでも積極的に地域活動へ参加しないといけないのも田舎暮らしなのです。


「忙しい」「活動の意義が見出せない」と断ってしまうと、
仲間外れの原因になってしまいます。

地域住民、誰でもみんな「忙しい」と思いながらも参加して活動しているのに
新しく来た人に「意味がない」と否定されてしまっては、
誰だって嫌になります。


田舎は住民同士で助け合わないと成り立たない地域なのです。

都会のように人が多ければ、
行政はお金を確保できますし、自治会費も安く済みます。

しかし、田舎の場合
都会と同じように、道路脇や公園の整備などを業者に委託していては
住民が負担する費用がどんどん増えてしまいます。

そうならないためにも
自分たちで出来ることは住民同士で助け合いながらやっていくしかないのです。


“自治体”というボランティアグループに所属するのも田舎暮らしの宿命です。



他人でありながら他人ではない。
田舎のご近所付き合い


田舎の人間関係は「人同士の関わりが強い」という特徴があります。

隣家との物理的距離は離れていても、
住民の心の距離は田舎の方が圧倒的に近くにあります。


自分たちと気が合う人もそうでない人も色々な方が住んでいます。
そこは都会も田舎も変わりません。

ですが、
都会では関わりたくないご近所さんは
そっとしておけばよかったものの
田舎ではそういう訳にはいきません。

そのため、トラブルに発展するケースも多くなるのです。



まとめ


田舎での人間関係トラブルは
「田舎に対する勝手な思い込み」
が原因と言えるのではないでしょうか。


「田舎暮らしをする」ということは
「その地域の“自治体”というボランティアグループに所属すること」です。

この組織の中では一定の決まりがあり、
みんなで協力することで規律を守っています。


前から住んでいる人たちは
今までの暮らしを変えたくない人がほとんどです。

突然引っ越してきた人がいきなり革命児のように
「田舎を発展させるぜ!」
と今までとは違うことを始めたり、

憧れの田舎暮らしを実現させるために
地域性を無視した行動をし始めたら、
除け者にされてしまうのも仕方がないのかな。と思います。


結局は田舎だろうと、都会だろうと「人対人」なので、
「相手が嫌がることをしない!」
という当たり前のことができれば
どこの町であろうと問題はないかと思います。



「ボランティアなんて非生産的なことは自分にはできない!」という方は
地方都市のように自治体が自立している地域がいいのかもしれませんね。

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