見出し画像

「節約」しながら環境を守る!一石二鳥の生活術【田舎暮らし】

田舎で自然の恩恵を受けるなら、
私たち自身もきちんと
環境に配慮した生活を送る必要があります。


一般的に水質汚染は
工場などの産業排水が原因だと思われがちですが、

近年は産業排水の規制が厳しくなり
水質汚染の5〜7割を占める原因は
“生活排水”にある、
というデータが公表されています。


特に田舎では
下水道が整備されていない地域が多いので
生活排水の自然におよぼす影響は大きくなります。

もちろん下水道が整備されている地域でも
生活排水の改善は必須です。

これらの『生活排水が及ぼす影響』については
こちら↓↓の記事でも解説しているので是非ご覧ください。


個人宅の生活排水は規制することが難しく、
1人1人が意識的に改善するしかありません。

そこで今回は
「我が家でも実践している、生活排水改善法」を紹介します

環境保全だけでなく、
節約になることも多いので
採用できることはどんどん取り入れてみてください。


我が家でも取り組んでいる生活排水改善法


まず前提として、
生活排水が与える水質汚染の影響を減らすためには

・排水の洗剤や汚れを減らすこと
・使用する水を減らすこと

が非常に有効です。

そこで、
これらを改善していく方法を紹介していきます。

あなたの生活に合わせて
工夫しながらどんどん取り入れてみてください。


1.お洗濯のときの工夫


我が家では洗濯洗剤と柔軟剤は使っていません。

それらを使う代わりに
「洗濯マグちゃん」
というペレット状のマグネシウムを入れて洗濯しています。

マグネシウムと一緒に洗濯をすることで
水が弱アルカリ性になり
汚れや臭いを落としてくれます。


実はこの“マグちゃん”は
消費者庁から
「汚れ落ちなどの根拠がない」という理由で
再発防止措置命令が出されました。

その頃にはすでに
我が家ではマグちゃんを使っていたので驚きましたが、
洗剤を使わなくても洗濯できている実感があるので
ずっと使い続けています。

確かに公式サイトを調べると
汚れ落ちや防臭の根拠がわかりにくいので、
そのことが原因かと思われます。


ちなみに、
我が家では洗濯マグちゃんを手作りしています。

ネット通販でマグネシウムを購入して
100均の厚手のネットに入れて作っています。

マグネシウムが多いほど洗浄効果が高まるので
たくさん欲しい場合は手作りがオススメです。

手作りすれば数百円で半永久的に使えます。


さらに、我が家では
洗濯マグちゃんと一緒に、
洗濯機の給水ホースに取り付ける
マイクルバブル発生装置も併用しています。

「装置」と言っても
20センチほどの延長ホースみたいなものを
取り付けているだけです。

最近流行りの
「マイクロバブルシャワーヘッド」の洗濯機バージョン
と言うとイメージしやすいでしょうか。


これらを使って洗濯すると、
洗剤を入れていないので
服やタオルがガサガサにならないため
柔軟剤も使っていません。

「すすぎ」も1回で済みます。

環境にもお財布にも優しいお洗濯です。

【お洗濯のとき工夫】
・洗剤、柔軟剤を使わずに“マグネシウム効果”でお洗濯
・手作りマグちゃんなら数百円ほどで半永久的に使用可能
・洗浄力を上げたいならマイクロバブル発生ホースを併用

2.調理での工夫


調理くずや食べ残しを洗い流してしまうと
水質汚染の原因になります。

水切りネットや三角コーナーを活用して
排水に流れ込まないように注意します。

そして、
そこで残った調理くずは
コンポストなどで生ゴミを畑の栄養に変えることができます。

コンポストで畑の肥やしに。


お米の研ぎ汁はそのまま排水溝に流しがちですが、
栄養価が高く水質への負荷も高くなります。

せっかく栄養満点なものなので、
環境負荷に加担させるのではなく、
畑や庭木の水やりに使うと
肥料の代わりになり植物の生育に一役買ってくれます。


食器や鍋に残った汚れは
洗い流す前に
拭き取ったり、ヘラでこそぎ取るようにしましょう。

節水にも洗剤を減らすのにも役立ちます。

ヘラはお菓子のプラ容器などを切って活用しています。
あらかじめ余分な汚れを落としておくと洗うのも楽になります。


アクリルたわしを使うと
洗剤を使わなくても油や汚れを落とすことができます。

アクリルの細かい繊維が油汚れを吸着してくれます。

どうしても汚れが気になる場合は
アクリルたわしで予洗いした後に
少量の洗剤を含ませたスポンジで洗うと
少ない洗剤で食器洗いできます。


また、基本的なことではありますが、
揚げ物などで使った廃油は排水溝に流してはいけません。

自治体で指定された方法で処理してください。

少量ずつであれば、
生ゴミコンポストでも処理することができます。

【調理での工夫】
・水切りネットで排水に調理クズが混入を防ぐ
・お米の研ぎ汁は植物の成長のために活用
・洗い流す前に汚れを拭き取る
・アクリルたわしを使うと洗剤がなくても油汚れが落ちる
・廃油は排水溝に流さず、適切に処理

3.お風呂での工夫


髪の毛を洗うとき、
シャンプーを使わずに
“お湯だけ”でも洗うことができます。

通称 “湯シャン” と言います。


シャワーのお湯を頭皮に当てながら
マッサージするように洗うことで
頭皮の汚れを落とすことができます。

初めて湯シャンのことを聞いた人からは
ドン引きされてしまいそうな方法ですが、

芸能人でも多くの方が実践しており、
タモリさんや福山雅治さんも湯シャンをしています。


食器を洗うときにお湯を使うと
洗剤がなくても
ある程度の汚れが落ちることを
経験したことがあるのではないでしょうか?

実際に“お湯”の洗浄力は高く
洗剤を使わなくても十分に汚れを落とす効果があります。


シャンプーでは皮脂を落としすぎて
髪の毛のキシんでしまうため、
リンスやトリートメントで油分を補う必要があります。

湯シャンでは適度に皮脂を洗浄できるので
リンスやトリートメントも必要ありません。


生活排水の改善には打って付けの方法です。


浴槽の掃除では
食器洗いのときと同様に
アクリルたわしを使用すれば
洗剤を使わなくても掃除ができます。

【お風呂での工夫】
・湯シャンならお湯だけで頭が洗える
・マイクロバブルが発生するシャワーヘッドを使うのも効果的
・浴槽の掃除はアクリルたわしを使えば洗剤不要


生活排水を改善する方法のまとめ


生活排水を改善して
水質汚染対策するためには
◯排水の洗剤や汚れを減らすこと
◯使用する水を減らすこと
の2点が重要です。


【お洗濯のとき工夫】
・洗剤、柔軟剤を使わずに“マグネシウム効果”でお洗濯
・手作りマグちゃんなら1000円ほどで半永久的に使用可能
・洗浄力を上げたいならマイクロバブル発生ホースを併用

【調理での工夫】
・水切りネットで排水に調理クズが混入するのを防ぐ
・お米の研ぎ汁は植物の成長のために活用
・洗い流す前に汚れを拭き取る
・アクリルたわしを使うと洗剤がなくても油汚れが落ちる
・廃油は排水溝に流さず、適切に処理

【お風呂での工夫】
・湯シャンならお湯だけで頭が洗える
・マイクロバブルが発生するシャワーヘッドを使うと洗浄力UP
・浴槽の掃除はアクリルたわしを使えば洗剤不要

今回紹介した方法は
実際に我が家で実践している内容です。

他にもいろいろな方法があり
たくさん取り組めば、
それだけ水質汚染対策に貢献できます。


ですが、
無理をしてまでやることではない。
と私は思っています。


日常生活を大きく変えると
その分ストレスがかかります。

環境問題は一時的に無理をして取り組んだとしても
継続できないと意味がありません。


一気に頑張って継続できないくらいなら、
自分たちのできることから取り組んで
続けることが大切です。


人間が楽をしようとすると多くの場合、
“自然”が犠牲になってしまいます。

今回取り上げたこともそうです。

洗浄力の強い洗剤を使ったり、
汚れを拭き取らずにそのまま排水溝に流したりすると、
人間は楽できますが
環境はどんどん悪くなっていきます。

自分たちの我慢できる範囲の不便さを受け入れて、
小さな改善を続けていくことで
水質汚染はどんどん改善されていきます。

ここまで読み進めていただいたあなたは
環境問題への意識が非常に高いかただと思います。

是非あなたも一緒に
自分たちのできることから少しずつ改善に取り組んでいきましょう!


\\あわせて読んでほしい『生活排水の影響で生き物が死ぬ』//


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?