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“You are not a good friend. ”と言われた話

ロンドンで買い物をしていた時、語学学校の友達からInstagramにメッセージが来た。

“You are not a good friend. ”


前提

これは私が大学時代、1ヶ月のイギリス語学留学に行ったときの話。
留学先はイーストボーンというイギリス南部海岸沿いの町。
ここに来ている留学生は、週末になると片道電車で1時間強でロンドンへ遊びにいくことが一つの楽しみであった。

イーストボーンの海岸で見かけるシャガール

なぜそうなったのか

私は入学してすぐに、ドイツ人の女性と友達になった。彼女は、法律関係の仕事をしている30代後半の女性で、ひとりで語学を学びに来ていた。
お互いひとりで来た同士、一緒にいると安心感があった。

彼女はノートいっぱいにイギリスでやりたいことをメモしており、私に見せてくれた。
そのメモの中に
London Tower
London Eye
と書かれていた。

いつかはロンドンへ行きたいという彼女に対し、私も!と共感して、その日は終わった。この共感がのちに拗れてしまう原因であったのだろう。

翌週末、私は別の友達とロンドンへ行った。その子とは、紅茶の趣味が合い一緒にFortnum & Masonまで買い物に行く約束であった。

私がInstagramにロンドンの写真を投稿した数分後、例の文章がドイツ人の友達から送られてきたのであった。

ロンドン 

思ったこと

メッセージを受け取った時、言葉がダイレクトすぎたからなのか、とても悲しい気持ちになったが、だんだん怒りがこみ上げてきた。
私としては、彼女とロンドンへ行く約束はしていなかったと認識していたからだ。

英語を学びに来ている留学先同士。
文化も育った環境も違うなか、英語でコミュニケーションを取るのは難しい。あの、メモを見せてくれた日、私もドイツ人の彼女も、お互いが違う解釈をしてしまっていたのだろう。

たった数週間でも留学生活はいろんなことが起こる。
一応誤解を解こうと、謝りはしたものの受け入れてもらえず気まずい感じのまま留学生活が終了した。当時は、誤解だと伝えたくても英語が伝わらずに理解してもらえずに、もどかしい思いをした。

この出来事は私の中で衝撃的であったので、今でもよく覚えている。
海外にいるということは、どんなことが起きるのか予想がつかず、日本的な感覚では理解できない、してもらえないことが多いということを実感した。そのことを教訓として心に留めておく良い思い出となっている。




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