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【狩猟免許】銃猟デビューへの道#11【射撃教習】

ハンターを目指す経営戦略コンサルタントのちょーすです。

いよいよいよいよ射撃教習を向かえました。これをクリアすれば最終関門である「銃砲所持許可申請」がいよいよ目前です。

世界で一番銃を持つことが難しい国、ここ日本で、遂に銃を撃つ日が来ました。

海外で拳銃や散弾銃等を撃ったこともある人もいらっしゃるかと思いますが、私は正真正銘の銃砲童貞でした。そんな私を射撃場のある山奥でやさしく受け止めてくれて、大人の男にしてくれた教官に感謝です。

射撃教習

以前の記事でも書いたことがありますが、射撃教習は運転免許で言う教習所です。一発試験に該当するのが「技能検定」になりますが、こちらは自衛隊等で銃砲の扱いに慣れている方や海外での射撃経験が長けている方等でなければ、かなり難しいようです。

私は教習所コースの射撃教習を受けることにしました。

射撃教習と技能検定はどちらが安いのか

ちなみにちょっとだけ経営戦略コンサルタントらしく、何回以内で合格すれば技能検定の方が安いのかを調べてみました。

まずは技能検定の価格です。

技能検定では「猟銃技能検定手数料」は22,000円となっています。同時に「猟銃用火薬類等譲受許可」に2,400円が必要ですが、これは射撃教習でも必要です。合わせて24,400円です。

次に射撃教習の価格です。

射撃教習では「教習資格認定」に8,900円と技能検定でも支払う「猟銃用火薬類等譲受許可」に2,400円が都道府県に支払う手数料として必要で、更に教習射撃場へ支払う教習費用が別途となります。前回の記事にも書きましたが、教習費用は教習射撃場によって異なるため、一例ですが、山口県では他県より若干高く35,000円~42,000円となっており、その他の手数料を足すと、46,300円~53,300円となります。

そのため、教習射撃場の値段次第ですが、技能検定で2回で合格出来るのであれば、射撃教習と同じくらい、技能検定で合格までに3回以上掛かってしまうと間違いなく、射撃教習の方が安く済むということになります。

あとは、その人が何回で合格するかでしょうか。運転免許の場合、教習所と一発試験では、概ね10倍以上の価格差があるので、言い方を替えると、10回落ちてもまだ一発試験の方が安い状況で、かつ自動車は身の回りにあるので何となく感覚が分かりますが、これまで触ったことのない銃の取り扱いとなると、個人的には技能検定の2回以内で合格というのはかなり厳しいように感じます。

警察庁のホームページに射撃教習と技能検定のフローを簡単にまとまっているページがありましたので、リンクを貼っておきます。

当日のスケジュール

話が逸れてしまったので、射撃教習に話を戻します。

射撃教習の予約の連絡をした際に、当日は10時に来て下さいと言われていたので、間に合うように家を出ます。大体、一通りが10時から15時までなので、昼食も持って来て下さいとのことでした。

近くに食事ができる場所やコンビニもないので、持参が原則のようです。射撃場にも依ると思いますが、電気ポットや電子レンジは備え付けられているようです。

昼食は忘れても良いですが、「教習資格認定証」と「猟銃用火薬類譲受許可証」も忘れずに持っていきます。これを忘れてしまうと、実包が撃てないので、当日に教習を受けられずに別日でやり直しになると思います。

特に明確なスケジュールはないですが、ざっくりとしたスケジュールは以下です。教習射撃場によっても異なる可能性がありますので、あくまで目安程度で見て頂ければと思いますが、5時間は時間を掛けないといけないそうです。

1000:受付・講義
1200:休憩
1300:練習射撃
1430:考査
1500:片付け・手入

今回は私以外に参加者はおらず、指導官の方と一対一で進めて頂きました。

講義

講義は2種類の教本を用いて、銃の取扱と射撃の基本についての説明がありました。

講義終了後に座学で学んだことの簡単な試験が15問くらいでありましたが、ここまで来ている方であれば、以前学んだことも含まれているので、心配はないかと思います。

射撃教習

射撃場に備え付けている銃を使用して「銃の操作」、「射撃」の講習を受けます。
射撃では25発以上の練習射撃後に、25発の考査が行われます。

射撃教習ではトラップ・スキートのいずれかで練習し、考査を実施します。山口県では、構えの姿勢や目標物の動きが銃猟により近いと言われるスキートが指定されているそうです。

トラップ(TRAP)競技
遠くに飛び去るクレー(標的)を追い討ちします。3方向および高低ランダムに放出され、出てから狙うようになります。トラップは1枚のクレーしか放出されません。発射できる弾はクレー1枚につき弾2発までです。
スキート(SKEET)競技
左右に飛び交うクレー(標的)を撃ち落します。クレーは左側、又は右側から1枚ずつの時があれば、同時に2枚(左右各方向から1枚ずつ)出るパターンがあり、それぞれを狙い撃ちます。発射できる弾はクレー1枚につき弾1発です。

射撃教習の際には鼓膜が破れたり、将来的に聴力が落ちる可能性が高いので、耳栓やイヤーマフは必須です。

簡易な耳栓であれば、大体射撃場で数百円で販売していますが、今後も射撃を続ける予定であれば、イヤーマフを購入した方が良いです。

イヤーマフは居銃の邪魔になるので、顎下にバンドがくるネックバンド式は避けた方が良いです。

イヤーマフにスピーカーの機能も付いた商品もあるようです。

話が逸れてしまいましたが、私が受けた射撃場では、50発分の射撃練習と25発分の考査の合計75発分の実包が教習費用に含まれていました。

私はこれまで団体競技や格闘技しか取り組んだことがなく、個人競技は全く初めてでした。

飛んでいるクレーを目掛けて、引金を引いて、散弾銃を撃つだけと言ってしまえばそうなのですが、その一連の流れの奥深さを垣間見ることが出来ました。

目は視野を広く取るため、両目を開けて撃つ。(両目が開いていると、照星が2つに見える。)
頬付けが甘く、右目が照星・リブの延長線上に来ない。
クレーを見過ぎてしまうと、照星が合わない。
クレーが移動する距離・時間に対して、目が情報を取り込み、脳が計算・予測し、指が引金を引くまでの時間が掛かり過ぎる。
引金を引く瞬間に、無意識のうちにスイングが止まってしまい、クレーの後ろを撃ってしまう。(無意識の癖を有意識化して、改善しなければならない。)

私は練習射撃の際には、最初の25発は7番プールで3発のみ、次の25発も1番マークと2番マークで1発ずつしか当たりませんでした。ただ、教官を信頼し、慌てずに、基本姿勢をしっかりと自分のフォームにするように練習していました。

自分のイメージ通りで撃った散弾がクレーに命中し、砕けるのを見ると、かなり気持ちが良かったです。

考査

合格基準:トラップ競技で2/25点以上かスキート競技で3/25点以上どちらかを満たし、「銃器の安全な取扱い」で減点が20点以内

トラップかスキートから選択した競技を1回行います。チャンスは25発あり、そのうち2発もしくは3発命中させれば良いので、難易度は低いかと思います。

前述の通り、山口県の場合は、スキート一択で3発命中が合格条件です。射台は「1番マーク」「2番マーク」「3番マーク」「6番プール」「7番プール」が各4発、「7番マーク」が5発の合計25発でした。

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銃器の安全な取扱いで致命的な減点をされないように注意します。

私は25発中9発で合格しました。

教習資格認定証

無事に考査を合格すると、教習修了証明書を交付してもらいます。

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この教習修了証明書と譲渡等承諾書を持って、再度、最寄りの警察署へ行けば、銃砲所持許可申請へと進みます。

尚、射撃教習受講後に不要になった猟銃用火薬類等譲受許可証は遅滞なく返納しなければなりません。その際には警察署に持参することになるので、可能であれば、それまでに猟銃の購入手続きを済ませ、同時に銃砲所持許可申請を行えれば一度の訪問で済みます。

地区猟友会へ相談

無事に教習修了証明書も受け取れたので、いよいよ銃砲所持許可申請へ進みますが、その申請時には実際に銃砲所持許可申請する猟銃(現物は許可が下りてからですが、購入に向けた手続きは先に進めます。)の譲渡等承諾書やガンロッカー等の設置が必要なります。

私は今ガンロッカー・装弾ロッカーは入手したので、以前連絡をもらっていた地区猟友会の方へ、余っている猟銃等はないかを確認して、もしあれば安く譲ってもらえないか相談をしてみようと思います。タイミング的に無いようであれば、銃砲店で中古銃を購入しようと思います。

今回で必要となった費用・書類

教習費用:35,000円

ここまでの手続で必要となった費用(書類取得費・切手等は除く):97,300円

つづく(ついに猟銃の購入へ)