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趣味は「映画と読書と音楽」と言っても良いですか? vol.013 映画 アンソニー・マン「ウィンチェスター銃’73 」

カメラマンの稲垣です。

今日は映画アンソニー・マンの「ウィンチェスター銃’73 」についてです。

テレビ放送された映画を見るようになってから、昔の西部劇をよく見るようになりました。

多分著作権が切れてテレビ局にとってリーズナブルなんでしょう。

そして西部劇は歴史もあり、一生かかっても見切れないほど数があるので

映画で暇を潰す人間にとってもありがたいです。

それでもやはり暇を潰すなら、上質な暇の方が良いので、作品のセレクトはしっかりとやっています。



今作は監督は「グレンミラー物語」のアンソニー・マン、主演は「スミス都へ行く」「素晴らし哉、人生!」「裏窓」「めまい」のジェームズ・スチュアート。

アメリカの良心と言われるジェームズ・スチュアートが出演なら良い人が悪者をやっつける勧善懲悪の話かなと思いました。

しかし、この映画はちょっと違います。

あのジェームズ・スチュアートがもちろん悪い人ではないのですが、なんだか苦虫を噛んだような顔で追撃していく。

なんだかいつもの良い人感がない。

最後まで話を観れば、なぜ彼は楽しくないかわかります。

そして伝説の銃ウィンチェスター銃’73をめぐる話なのが面白い。

よく妖刀ものなどがあるがあれに似たような感じ。

もちろん西部劇なので呪いはないですが。

とにかく普通ではない、面白い脚本といつもと違う俳優、でも西部劇の全てが詰まっている傑作です。



物語は主人公はある街の射撃コンテストで優勝して伝説のライフル銃ウィンチェスター`73を手に入れる。

しかし仇敵にその銃を奪われてしまう。

その奪われた銃も、賭け事で譲ったり、インディアンに奪われたり、臆病な男に渡ったり、悪党に奪われたり、人から人へ渡っていく。

銃を中心に話は進んでいき、主人公は奪った仇敵を追っていく。

そしてまた仇敵の元へ銃は渡り、最後主人公と対決となる。

こんな構成の西部劇はあまり見たことがないです。



印象に残るシーンは結構ありますが、

やはり最後の岩山での対決のシーン。

2人は最初の射撃大会で競い合うほどどちらも凄腕のガンマン。

お互いにライフルで狙う、撃つ、隠れる。

ここで凄いのは戦い方。

二人とも岩山で隠れている相手を跳弾で倒そうとしているところです。

跳弾

壁や岩などに当たって跳ね返る現象

これにより、より緊迫感のある対決のシーンになりました。

最後に二人とも凄腕で、跳弾を使うなど戦い方もそっくり。

その意味は・・・。

ジェームズ・スチュアートの表情に苦味があることがわかります。

今日はここまで。


この作品のテイスト合う名言を探したのですがなかったので主演のジェームズ・スチュワートの言葉

幸せな人生の秘訣とは 変化を喜んで受け入れること/ジェームズ・スチュワート













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