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趣味は「映画と読書と音楽」と言っても良いですか? vol.073 映画 山田洋次「家族はつらいよ2」

こんにちは、カメラマンの稲垣です。

今日は映画 山田洋次の「家族はつらいよ2」(2017/日)についてです。

山田洋次の「家族はつらいよ」の続編。

山田洋次といえば寅さん「男はつらいよ」シリーズが有名ですね。

実はこんなに映画が好きなのについ機会がなく最近まで寅さんを観ていなかったんです。

ある日「男はつらいよ」が大好きなモデルさんを撮影とインタビューしたら、すごく気になってちょうどテレビ放送されていたので一気に20本ぐらい観ました。

いや〜面白い。昭和な下町の家族の喜劇。

そんなシリーズを作った山田洋次さんの新たな家族モノのシリーズ。

前回は熟年離婚がテーマ、今回は高齢者の危険運転、孤独死がテーマ。

あまりにも今時なブラックなテーマをサラリと描ける老監督の手腕に感心。

これは若い監督だと気合が入ってしまう内容ですが、

こんなに笑える楽しい話になるとは。死体が出てくるのにw

お年を召していますが山田さんにぜひこのシリーズ続けてほしいです。



高齢者の主人公(橋爪功)のマイカーはいろいろなところにぶつけて傷だらけ。

家族は高齢者の危険運転を心配し、運転免許を返上させようと家族で相談するが

頑固親父の主人公は激怒してしまう。

ある日主人公の奥さんがオーロラを観に海外旅行へ行き、

チャンスとばかり行きつけの飲み屋のママとランチを食べにドライブする。

道路工事現場で偶然、旧友(小林稔侍)が道路工事で誘導をしているのを見かける。

嬉しくなって声をかけたが、友達はあまり嬉しそうではない。

その後にボーッと考え事をしていたらトラックと軽い衝突事故を起こしてしまう。

その後、その誘導員をしていた旧友を探し出し、同級生の仲間と共に

飲み屋のママの店で、再会を祝ってひたすら飲むが・・・。



本当に普通の話、免許返上で家族が画策する話が、ものすごく老練の腕で楽しく描かれていく、

まあ、そこまでなら嗚呼、面白かったねと終わるところが、

急に小林稔侍が出てきてから、この映画はギアチェンジしてより面白くなる。

家族もいなく、たった一人で生活し、誘導員をしている小林稔侍。

家族と喧嘩しながらも奥さんも息子も娘も孫もいる大家族で家もあり車もある主人公。

この対比がなんとも言えない。

久々に飲んで酔っ払って昔の話を聞き、主人公の家に来て泊まる。

次の朝・・・。

もうここから山田洋次の本領発揮。

超絶ブラックな展開で唖然としながら、笑ってしまいました。

いや〜最高。


やはり人間最後は家族がいるのってどんなに幸せかと思いました。

今日はここまで



「(離婚した彼女の両親は)もう一度やり直せないかのか?」
「無理ね、きちんと結んであった糸がほぐれたなら、
もう一度結び合わせることもできるかもしれないけど、
お父さんとお母さんの場合は複雑に絡み合ってしまって
切り離すしかなかったんだよ、きっと」
/「家族はつらいよ2」より











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