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趣味は「映画と読書と音楽」と言っても良いですか? vol.304 映画 ジョン・ダール「ラウンダーズ 」

こんにちは、カメラマンの稲垣です。

今日は映画 ジョン・ダールの「ラウンダーズ 」 (1998/米)についてです。


マット・デイモン主演のギャンブラー青春映画。友人役にエドワード・ノートン、敵役にジョン・マルコビッチ。

数あるギャンブル映画の中でも、大学生が主人公なので少し爽やかな雰囲気がする。

マット・デイモンってこの後、オーシャンズ11やボーンシリーズに出ますが、まだ普通の青年を演じさせたらピッタリな感じですね。

エドワード・ノートンはクズな役をやらせたらピカイチ。手堅い主人公をズルズルとギャンブルの世界に。

そして怪優のジョン・マルコビッチ。もう敵役にこの人が一番。今回もオレオを半分に分けて食べるシーンが実物です。

演出も手堅く、物語も定番のギャンブル(ポーカー)もの、俳優もピッタリの役。

”安心”してスリリングな博打の展開を見られます。

ポーカーって自分はルールを知りませんが、本当に映画でよく見る。

日本ではあまり見ないが、麻雀のようにポピュラーなものでしょうか。

まあカジノや、会員制の場所や、ギャングが部屋でやっているイメージなので
まあ普通の場所でやるのは合法ではなさそうですが。

こういう賭博もの見ると、なぜそこで欲張るんだ、なぜやめない、と思いますが
まあ人間の弱さってそう言うものなんでしょうね。

近寄らないのが一番、映画で見るのが安全ですね。



物語は、舞台はニューヨーク、主人公の青年マイク(マット・デイモン)は法科の大学生でポーカーで生計を立てる「ラウンダー」。

マイクは生活のためのギャンブルなので、冒険はせず手堅くコツコツと勝っていくことをポリシーにしている。

頭も良いので、相手の手札を読み、勝てる時だけ賭け、負けそうになったら降りる。

ただそれでは何か物足りなさを感じていた。

ある夜、ロシアマフィアが運営する闇賭博に行き、コツコツ貯めた3万ドルをかけて大勝負に出ました。

プロの友達はここでは勝負せず安全な賭博場に行けと忠告しますが耳を貸しません。

その賭博場の支配人(ジョン・マルコビッチ)と一対一の勝負。

マイクの手はフルハウスで勝負あったと全財産をかけました。

でも相手の手はそれより上のエースのフルハウスでした。

マイクは全財産を一瞬で失い、これに懲りてポーカーを辞めることにしました。

その後マイクは肉体労働のバイトをしながら法科大学へ通いました。

ある日大学教授たちがポーカーをやっているところに出会し、彼から見たら全員素人で、教授たちの手を全部当てて見せ、教授の助手になる約束をつけました。

同じ法科大学へ通う恋人にその話をすると、もうポーカーはしないと約束をしたのを破ったと喧嘩になります。もうしないとすぐに仲直りに。

ある日マイクの友人(エドワード・ノートン)が出所するので、迎えに行きました。

彼はあだ名をワーム(みみず)。幼い頃からの付き合いで、一緒の学校へ行き、ある日バスケの八百長試合をバレてしまい、彼一人罪を被って刑務所へ行ったので、借りがあります。

ワームは1万ドルの借金を抱えていて、出所したばかりなのにお金が必要で、お金持ちの坊ちゃんから巻き上げようと誘いました。刑務所でイカサマの腕を磨いたと。

マイクは彼に借りがあるので、送るだけだといい、見ているだけといい、結局約束を破って再びポーカーの世界へ入ってしまいました。

ワームは1万ドル稼ぐために、もっとレートの高い賭博場を紹介しろと言ってきます。

マイクは知り合いの女性が経営している場所へ案内しました。そこはマフィアの組員もいるのでイカサマはするなと忠告します。

それでも忠告は聞かず、イカサマはバレませんでしたが、マイクのツケでギャンブルをします。

ある日ギャングが来て、ワームの借金を自分が建て替えたので、1万5千ドル払えと暴力で脅してきました。期限は5日間。

マイクは友人のために保証人になり、二人で5日間で1万5千ドル稼がなくてはいけません。

もうイカサマはしないと約束させたので、ワームが賭博場を探し、マイクがプレーして稼ぐ方法に。

二人は協力して各地の賭博場でどんどん稼いでいきます。

後2日で7000ドル、半分しか稼いでいません。

ワームは片道5時間の場所に公務員がポーカーをやっている場所があり、そこは狙い目だと言います。

なんとそこは警察官がポーカーをやっています。絶対ワームは入るなと釘を指しますが、後から入ってきてイカサマをしてそれがバレてボコボコにされ全財産を募集されます。

返済期限まで1日になり、ワームは逃げようと言いますが、マイクは恩師の教授のところへ行き、人のための施しは良いことだと1万ドル借ります。

マイクはそのお金を持って以前全財産を取られたロシアマフィアのところへ向かいます。

一対一の勝負を挑みます。

果たして勝負の行方は。



もうベーシック。

挫折、悪友の誘いでまたギャンブルの世界へ、恋人との別れ、保証人になり期限以内にお金を稼がなくては、最後の勝負。

教科書通り。

ズルズルとギャンブルの世界へ引きずり込まれるところが面白い。

どんな人間でも必ず欲が出てしまい、そこから逃れられない。

最初お金を稼ぐために、ルールを決めてコツコツとギャンブルしていたのに。

やはりどこかで大勝負をやりたいと思ってしまう。

破滅を伴うスリリングな快感。

まあこう言う人間の性(さが)を見れるのは映画や小説の面白さですね。

ただ主人公のマット・デイモンが法科大学生役なのでインテリで爽やかな感じが
このドロドロとしたギャンブルの世界を、青春物語にしてしまったのは罪深いかもしれません。

ポーカーの世界へ数人連れこんだかもw

まあとにかく、麻雀でも競馬でもポーカーでも、ギャンブル映画はだいたい面白いです!それは間違いない。

けど保証人は絶対なってはいけません。

今日はここまで。



賭けなければ負けることもない・・でも、それじゃ勝ちはない
/ラウンダーズ










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