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趣味はと聞かれ「映画と読書と音楽です」と言うのが躊躇してしまう。映画編その5

こんにちはカメラマンの稲垣です。


先日まで4回に分けて映画の趣味についてお話ししました。

第一回 中学の頃の小型テレビで深夜テレビ映画を見ていたこと。

第二回 高校時代の映画研究部に遊びに行ったこと。

第三回 浪人時代のガイド本片手に名画座に通ったこと。

第四回 大学時代の映画研究部に入部したことついて話しました。


段々映画も娯楽から部活になり、見る側から作る側に移ってきました。

大学の映画研究部でどんな自主映画を作ったのかお話ししようと思います。



時代は90年代。

自主映画も電化の波が来て、8mmフィルムからビデオカメラへ移ってきた頃でした。

8mmフィルムはよく古いドラマや映画でカタカタと暗い部屋でスクリーンに映写するものです。

味わい深く良いのですが、8mmフィルムのカメラ、スーパエイトは一本3分ぐらいしか撮影できなかったと記憶しています。

撮ったらカメラ屋さんに現像も出して何日か待ちます。

編集の時は専用の器具でフィルムを切ってテープで貼り付けてしなくてはいけません。

すごく手間だったんです。お金も時間もかかる!



それがビデオカメラは自宅でテレビと簡単な編集機があれば映画が作れるんです。

これは画期的でした。

最初は編集機もなかったので、ビデオデッキを2台組み合わせて、ダビングする要領で編集していました。



さて映画研究部にも入り、仲間たちもいて、ビデオカメラで簡単に映画が作れる。

もう散々映画は見てきたので、頭の中は撮りたい撮りたいと言う感情で爆発しそうでした。

最初の作品は「蝉」

せみ?

夏、暇を弄んでいる青年が鎌倉の街を歩いて、踏切を渡り、蝉の死骸を見て、海へ行くと言う、台詞もない数分の短編。

今思い出しましたが恥ずかしい。

何なんでしょう。青春時代の若者の青臭い感んじがプンプンします。

セリフなんていらない、物語もいらない、映像だけで勝負するとかそんなことを思っていました。


結局部活動なので1年生の自分は監督ができず、監督は先輩がやり、自分は手伝い全般と脚本と主演することに。

なんで僕が出るんだw

もう自主映画感満載です。

今でもVHSで残っていますがデッキがないので見れませんが永遠に封印した方が良いと思います。

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ただ、人生2作目の自主映画!それも単に雪の日に回した記録じゃなく、ちゃんと編集して作った作品!

もうもう、こんなに嬉しかったことはありません。

家に遊びにきた友達には必ず見せて、学校祭では毎年上映していました。

友達の反応は毎回、あ、まあ、良いんじゃない・・・w でした。

あとは自分が深刻な顔で演じていたので大爆笑でしたw

これが大学映画研究部の第1作目を作った話です。

今30年経って思いますが、本当に恥ずかしいことを堂々と作って見せていたなと思います。

若さって怖い。

ただ内容やクオリティはともかく”作る喜び”は本当に素晴らしいことですね。

あの喜びを味わいたくて、今の仕事にやっているかもしれません。

今回はここまで。

さよなら、さよなら、さよなら。

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