Zweisamkeit

雨音がすべてをかき消している間に
ふたりきりで泣こう
グラスに涙を注ぎあって
朝になるまで飲み交すの

遠くの雷鳴が世界を寝かしつけている間に
ふたりきりで喘ごう
用もないのに名前を呼びあって
気がついたら眠っているの

吹きかかる生温かい寝息と
纏わりつく栗色の細い髪の

鬱陶しさと愛おしさ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?