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抵抗者たちの映画『ドリーム』

長野ロキシーで映画『ドリーム』。
最高でした。

生きていると自分を苦しめる大きな障壁を突破できたときや、自分の大切なものが認められたときに「このために生きてきたんだ!」と思える瞬間が稀にある(こともある)のだけど、この映画はその輝きにあふれていて。目頭が何度も熱くなりました。

観終わると「いい映画を観たなあ」と満足感にあふれていて。普段はめったにしないのだけど、パンフレットとサントラCDも買ってしまうくらい(パンフって読んだ後の置場所に困る)。
音楽もぴったりよくて。いい娯楽映画ってこういうことだよなあと思いました。

邦題であれやこれやあった映画だけど、たしかに原題の『Hidden Figures(隠された姿)』の物語であるし、ドリームではないよなと思います。(アポロ計画は論外として)

描かれている彼女たちは夢を叶えるなんてふんわりしたものではなくて、もっと現場的な、不条理な状況の中で自己を掴みとろうとする抵抗者であって。敢えていうならドリームではなくレジスタンスだと思いました。

でも、普通に原題を尊重して『隠された人たち』や『知られざる人々』で全然いいじゃんと思います。

とにもかくにもとてもいい映画でした。

いい映画を好きな映画館である長野ロキシーで観れて嬉しかったです。ありがとう長野ロキシー。

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2017/10/28

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