見出し画像

「今の自分」を始める勇気|『双亡亭壊すべし』と『ハイキュー‼︎』

こちらのツイートを見て、ズキィッ…としました。

カウンセリングを始めてから気付いたことは「自己肯定感の低い人は自分を低く評価する」というのが誤解だったこと。むしろ、彼らは自分を過大評価し、素晴らしい人間だという幻想を持っている。そして幻想と現実の差に苦しんでいる様に見える。ダメな自分を認めると自己肯定感は自然と高まっていくはず

とってもよく分かります…ぼくの20代はその幻想からの脱却に費やされました。なかなか大変でした。たまに幻想が蘇るけど、対処法が分かったので何とかやれてます。ぼくにとって、生きていくのに大切な暮らしの知恵です。

認めたくない自分を赦す『双亡亭壊すべし』

上記のツイートに対して、「ダメな自分を認めると自己肯定感が高まるのか?」というツイートを見かけました。その気持ちもよく分かります。
「ダメな自分」の定義によるかと思いますが、ぼくは藤田和日郎『双亡亭壊すべし』が描こうとしているテーマに感覚が近いです。

画像1

画像2

「ゼンブ引き受けて そいで 自分をゆるしてやんな 大きな声で」

「ダメな自分」とは少しニュアンスが違うかもしれません。「認めたくない自分」「責め続けてしまう自分」が近いかもです。そして、そこからじゃなきゃ始まらないこともある。とぼくは思っています。

終わりがあるから終わらない物語『ハイキュー!!』

この感覚は漫画『ハイキュー!!』で描かれていたテーマにも近いと思っています。キョトンとされるかもですが。

ハイキュー!!は「終わる物語」の物語であり、その連続性だからこそ「終わらない物語」になっている。とぼくは感じました。

『ハイキュー!!』の台詞から
「俺は 俺が弱い事を とうの昔にしっている」
「昨日の敗者たち。今日のお前は何者だ?」

「全てには終わりがある」と知っているから、その次を始められるし、終わらない。きちんとした「終わり」は次を生む。何度も終わり、何度も始まる。

「ちゃんと始める」ためには「ちゃんと終わらせる」ことがとても大切なんだ。と全編を通して語っている漫画だとぼくは思いました。

「今の自分」を始めること

『双亡亭壊すべし』も『ハイキュー!!』も、ぼくにとっては、「自分を誤魔化さない。これまでの自分を認める。そして、次に行く。今の自分を始める」という漫画でした。

もちろん、これまでの自分を認めることは怖いし、痛みも伴うのですが、「その勇気はとても価値がある」と大人が言ってくれることがぼくはとても大切だと思ったのです。

「勇気」は24時間いつでも必要な心ではないですが、「必要なときにこそ、怖いけど、だからこそ勇気を」と言える大人になりたいです。

そんなことを思った酒井俊さんのツイートでした。


稲田英資について

株式会社JBNで戦略策定とWebマーケティング支援を担当しています。
BtoB企業の成果に貢献するWeb活用について、Twitterで日々ツイートしていますので、よかったらご覧ください。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?