還暦役員と田中泰延の『読みたいことを、書けばいい。』
出社したら、上司の塚原(還暦&役員)が朝から本を読んでいた。
田中泰延の『読みたいことを、書けばいい。』
「話題の本を読んでるじゃないですか」と冷やかし気味に言うと、「最初の二ページが秀逸でさあ。読んでみてよ」と嬉しそうに渡してくる。
最初の章は本屋で読んでいたけれど、改めて読む。
確かに秀逸。引きが強い。
「自分のための文章術という切り口が上手いですよね」と本を返すと、だよねえーと嬉しそうに受けとる六十歳。
この上司は美徳が二つある。
・自分の好奇心に素直なこと
・好奇心に行動力が付随していること
彼は面白そうと思ったら平気で長野から四国までほぼ日帰りで行ったりする。しかも軽トラで。
30キロ離れた自宅からママチャリで通勤してみたりする。しかも長野特有のけっこうな峠を越えて。訳がわからない。
訳がわからないけれど、一貫して好奇心をベースに行動しているから、いつも何かしらフレッシュな気配がある。澱んでいない。
こういう六十歳にならなってもいいかなあ…と思うし、そういう大人が身近にいることは貴重だ。大人には楽しそうでいてほしい。
ママチャリで峠を越えたくはないけれど。
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