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「生き延びたぞ」という実感

「数か月ぶりの大学の対面授業に朝から緊張していた。4月中旬の朝、岐阜県の大学2年の男子学生は講義室に入った途端、周囲の楽しそうな声に呼吸が苦しくなった。翌日以降、通学できなくなった」

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40代だけど分かるわあ…と思いました。
ぼくは正にそういう大学生だったので。

周りの人はそう見えなかったかもしれないけれど、自分としては「騙し騙しでなんとか生き延びた大学時代」という気持ちが強いです。 前述にあった「周囲の楽しそうな声」で足がすくむんですよね。教室に入れないでUターンして家に帰ることも何度もあった。その挫折感がより自分を傷つけるんですけど。

「誰もお前のことなんか気にしていない/ただ教室に入って座ればいいんだ」と分かっているのだけど、当時の自分にはどうしようもできなかった。肥大した自我をいつも持て余していて、どうすればいいのか全然わからなかった。

だから、大学時代については「何とか生き延びた/潰れなかった」という感覚が今でも強い。楽しいキャンパスライフだった!なんて実感は1ミリもありません。でも、「生き延びたぞ」という実感だけは手に入れることができた。

今でもそういう人は一定数いると思うので、なんとか生き延びてほしいなあ…と思います。そのトンネルを過ぎれば何とかなったりしなくもないから。少なくともぼくは20代の自分より今の自分の方が何倍も気に入っています。少しはマシになれたと思う。

20年前の自分を思い出した記事でした。

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