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「嫌いだけど得意なこと」に注目した方がいい理由。

「好き/嫌い」「得意/不得意」で仕事のスキルを自己分析してみるマトリクスがあります。言語化=得意、スケジュール管理=苦手、ファシリテーション=嫌いとかです。


当たり前の話ですが、分析してみるにしてもやったことがないと表に置けないんですよね。自分が得意なのか苦手なのか、好きなのか嫌いなのかも分からない。そうすると真ん中でスキルが渋滞している表ができあがります。それは自分を自分がよく分かってあげられていない状態です。だから、二十代のうちは何でもやってみるのがいいと思っています。やってみたらできた、自分でも意外だったなんてことが往々にしてあります。それくらいぼくたちは自分のことが分かってない。やってみて苦手だったり嫌いだったりしたらそれはひとつの成果です。新たに自分を知ることがひとつできたんだから。

注目すべきは「嫌い/得意」のエリア

これをやるとみんな「好き/得意」のエリアに目が行きがちですがちょっと勿体ないと思います。注目すべきは「嫌い/得意」です。それって自分にその気がなくても「できちゃうこと」ことだから。仕事で武器になるのは何かできちゃうことです。他の人がうんうん唸ってやっているのに何かできちゃう。時間も労力も半分以下なのに早いし質もいい。つまりパフォーマンスがいい。仕事においてこれはめちゃくちゃ武器です。自分のことを例に出すのは恥ずかしいですが、ぼくの場合は合意形成を目的としたコミュニケーションやファシリテーションです。基本的に人見知りだしあれこれ言うのは好きじゃないのですが、できちゃう。そんなに苦労しなくてもやれちゃう。そしたら活かした方がいいですよね。好きじゃないけど役に立つ。

「好き」は要素のひとつに過ぎない

もちろん「好き/得意」も武器になりますが、それは言われなくてもやるやつで。「嫌い/得意」は自覚しないと放置しがちです。そんなに苦労しなくてもなぜかできちゃうという部分は才能が眠っている可能性かあります。好き/嫌いだけでジャッジすると自分の才能に気付けないかもしれません。「好きを仕事に」というコマーシャル的なフレーズがぼくはあまり好きではありません。あれは呪いに近い。もちろんあってもいいけれど、好きは要素のひとつに過ぎない。好きひとつで自分自身を判断できるほどぼくたちは単純でないし、ぼくたちは自分自身のことを知りません。嫌いの中にだって才能は眠っているし、好きじゃないけどできることは仕事に活かしていい。基本的にぼくたちは自分自身のことを分かっていないのだから、まずは何でもやってみて自分を知るところから…と思っています。

仕事において最強のエンジンは興味関心

あと、このマトリクスは要素が足りないんですよね。「好き/嫌い」「得意/不得意」のひとつ上のレイヤーに「興味」があります。やったことはないけれど興味がある。Aさんがやっているのを見て面白そうだった。やってないけれどやった方がいいんだろうなと思い始めている。こういった「心の動き」が好き/嫌い/得意/不得意をジャッジする前にあります。でも意外と見過ごされがちなんですよね。それはとてももったいないことです。仕事において最強のエンジンは興味関心だと思っています。自分は何に興味を持ちやすいのか、興味関心にどんな傾向があるのかを知ることは仕事においてすごく役に立つし実践に繋げやすい要素です。よかったらお試しください。

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