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生まれ月を纏う

今月の頭から北欧に留学中の親友から、
『見て!すごくない?!』
というメッセージと共にオーロラの写真が送られてきたので、

「さっき、今年初の金木犀の匂いがした!えもくない?!」で対抗してみました。


完敗です。北欧羨ましすぎる。


9月は私の生まれた月で、私が1番好きな月。

月の最初と最後とで気温とか湿度とかがまるで違うから、空の色も日差しの入り方も日に日に変わっていく。

そして、今まではまるで考えもしていなかった"今年の終わり"が世間に急に浮かび始める。

そんな、音を立てずとも時間が忙しなく動いてる感じがたまらなく好きです。

多分、何かしていないと無性に焦ってしまう性格だからなんでしょうね。
季節と自分の時間軸がぴったり合わさる気がして、よくわからないけど"うわぁ〜、今すごく生きてる"って思うんです。(自分でも何言ってるかわからない汗)


親友と私はドライブの時いつも、"誰も得をしない、しょうもない話"を永遠にします。
それが私たちは大好きで。

その中の話題の一つで、
"どの月に生まれるのが最強か選手権"
というのがありました。

きっかけは、
『偏見だけど、早生まれってやっぱりハンデが大きいよね。でもその代わり、"コイツは天才だ"って思う人は割と3月の、それも後半生まれが多いんだよね。偏見だけど』
という会話。

そこから、"小学校時代に人気者だったのは大抵何月生まれの人だった"だとか、"何月生まれの人はこういう魅力がある"だとか、"何月生まれだと、クラスで祝ってもらえるよね"だとか
あーだ、こーだと自分達の偏見を話した。

この会話に結論だなんてないけれど、最終的な結論をあえていうのであれば
"生まれた月の雰囲気を持ってる人っているよね"
だった。
全員にあてはまる方式なわけでもない、本当に誰も得をしない結論です。

でも、全員には当てはまらなくても"生まれた月の雰囲気を持ってる人"はやっぱりいて、
コミュニケーションの中で『誕生日いつなの〜?うわー!確かに何月っぽいわー!』
的なお決まりの流れがあると思います。

とりあえず、そういう返しをするという時もあると思うけど、"この人雰囲気的に春生まれっぽいな〜、やっぱり春うまれなんだー!"みたいな。

そういう人って、意識的にか無意識的にか、自分の生まれ月の雰囲気を纏っているんだろうなと思うんです。

あとは、生まれた時に大人たちがその子に生まれ月を連想させる名前を授けたりもすると思います。
家によって、その理由は様々だけど、"生まれ月とその子を紐付けたいからその名前を授ける"という家も少なからずあるんじゃないかと思うんです。

この世にたった一つ、一度授かったら死ぬまでを共にする大切な名前の由来になることもできる生まれ月。


そう思った時、生まれ月っていうのは一つの重要なアイデンティティなんだなと感じました。


p.s.

(ちなみに、私達は大学でスポーツ教育を学んでいたからこそ、
『幼少期は運動神経が自己形成に大きく関わるから、少しでも周囲より優れた運動神経を獲得するべき。
だからこそ、同学年の中では身体の発達を早くするべき。
うん、年度の前半に生まれるのが最善だな。』
という結論もありました。)

どんな想いがあれ、自分の生まれ月はやっぱり特別ですね。

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