見出し画像

僕は無職で夢男①

僕はニートである。
(ニートとは34歳くらいまで、年齢制限があるようだ…。)

つまり仕事をしていない無職。

この世の中で生きて行くためには、働かなくてはならない。

ただ生きてるだけで、カネがかかるわけだ。

20代の頃は仕事ができる人に憧れ、仕事を人生の中心においていた。

その頃に住んでいた家の本棚をみれば、僕がどういう人物だったかがわかるだろう。

今思い出しても、経営に関わったこの頃は楽しい経験だった。


30代の僕は、また違う人格に一転する。

仕事ではなく、時間を贅沢に使うことへ重きをおいた。

千葉の九十九里海岸に引っ越し、毎日サーフィンをして過ごす。

農業やウェットスーツ工場でバイトし、必要最低限の収入を得ていた。

同時にFXといわれる為替取引も独学で続けてきた。

どこにいても収入を得れる体制を模索しながら。

すべてのお金が無くなったことなど1、2回ではない。

でもそのどのときも切り抜けて今までやってきた。

僕は常に夢を見ている。

いや、見ているだけなら危険はないのかもしれない。

夢を生きている。

状況が万全に整わなくても、保険もかけずに行動を起こしてきた。

世の中では僕のような人をバカと呼ぶのかもしれない。

僕は思う。

人生の最後になったときに、今回の人生の採点をするのは他人ではない。

だとすれば自分自身の納得を一番に選んでいくべきなのだと。


41歳になった今、僕は結婚して島根県へ移住した。

妻の由香とは、キャンピングカーをローンで購入し、国内を旅する生活をしたことで結ばれた縁である。

そんな僕は1年以上、仕事をしていない。

どうしているかって?

妻に養ってもらっている。

僕が主夫となり、サロンを経営する妻が仕事をしてくれている。

僕ら夫婦にはまだ子供がいないため、主夫といっても昼間は何の世話もない。

僕は自由気ままに生活している。

【自分が望む人生になる。】

自己啓発やスピリチュアルの世界でも言われている思考。

世間的には働かない旦那としてカッコ悪く思われるかもしれないが、今の状況を僕が引き寄せたことに変わりはないのだ。

僕は自由な時間を、小説を書く作業に費やした。

僕のこれまでの記録を書いた自叙伝と、その経験を機に理解した宇宙の法則を伝える作品の2作が完成した。

同時にブログやSNSで宇宙の法則について発信を続けた。

この考え方を多くの人に広げたいと思ったからだ。


昨年から進めていることがもう一つある。

完成した作品を本にする計画だ。

出版社にコンタクトをとり、いくつかの会社からオファーを頂けた。

自分で費用を負担する自費出版から、費用全額負担をしていただける条件をくれた会社もある。

契約をした時点で、僕は作家となるのだ。

しかし先にも述べたように、僕は夢を生きている。

もっと面白い展開がないものかと考え始めた。

作家となって印税10%ほどをもらえるのもいいだろう。

でも製本・企画・編集・デザインも自分でやってしまってはどうだろうか。

各分野のプロに依頼して、僕が出版元となることはできないものだろうか?

こう考えた僕は、昨年末から情報を集めることを始めた。

そして現時点でひとつの結論がでている。

自分で書いた作品を、出版社登録をして、Amazonなどのネット販売や直販を行うことができるのだと。

一度販売してしまえば、永久的に本が売れるたびに売上となる。

そして印税ではなく、そのすべてが収益となるのだ。もちろん経費・税金はあるのだが。

あとは最初にかかる投資費用を用意できればいい。

大規模は戦略をとらなければ、150万円もあれば数千部の本を創刊することができる計算だ。

さてどうするか。

先にも述べたが、僕はニートだ。

妻に養ってもらっている主夫なのだ。

妻に頼むか?

いや、妻には散々助けてもらっている。お金の面ではとくに…。

クラウドファンディングで資金を募る方法もある。

もしくは将来性を買ってくれる人から融資を受けることもできるかもしれない。


芸人の又吉氏の『火花』。200万部超えのベストセラーだ。

200万部本が売れると、たとえば1000円の本なら20億円の売上だ。

10%の印税なら又吉氏には2億円支払われていることになる。

しかし僕が自分でやれば20億円の売上だ。

『ザ・シークレット』という引き寄せの法則の本がある。

2000万部以上の売上だ。

1000円の本なら200億円になる。

『ハリーポッター』はご存じだろう。

シングルマザーの著作が、仕事の合間に携帯で小説をかいた作品だという。

出版当初は、1000部だけの始まりだったようだ。

今では、全シリーズ累計5億部になる。

売上?上記から計算してみてほしい。もちろん映画の興行収入などは別となる。

ここまでの売上部数にならないにせよ、自分が出版元になるメリットのほうが断然良いことはお分かりだと思う。

この計画を妻にも話し、僕は資金を募る動きを進めようとしていた。

しかしその時、事件が起こる。

僕ら夫婦の離婚危機となる大喧嘩が勃発したのだ。

その原因は、働かない僕にあるのだが…。

宇宙には法則がある。

この人生で起こる出来事は少しのズレもなく、完璧に起こっている。

人間レベルでは失敗や遠回りに見えるものも、宇宙規模では最短の近道で進んでいるということだ。

そしてこの大喧嘩も、起こるべくして起きているのだろう。

絶妙なこのタイミングで…。


つづく。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?