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僕は無職で夢男⑩~悟りの人~

僕はニートである。
(ニートとは34歳くらいまで、年齢制限があるようだ…。)

つまり仕事をしていない無職。

この世の中で生きて行くためには、働かなくてはならない。

ただ生きてるだけで、カネがかかるわけだ…。


僕は自分の今の現状をブログに書き始めていた。

ありのままの自分を書くことに、なんだかワクワクしながら…。

おそらくだが、僕のことをこう思っていたのではないだろうか。


『自由に好きなことをやれるだけのお金があるんだろうな』

『投資で稼ぐ方法をマスターし、お金には不自由ないのだろうな』


簡潔に言えば、お金に困ってない人って感じだろう。


しかし現実はそうではない。

僕は今、このブログを読んでくれている誰よりもお金を持っていないんだ。

『そんなバカな~?』って声が聞こえてきそうだが、これは真実だ。

だがもう一つの真実もある。

僕はお金に困っていない。

これも真実なんだ。

どちらかといえば、20代のバリバリ稼いでいた頃のほうが、お金の事ばかり考えていたと思う。


自己啓発的なことで説明させてもらうと、こうだ。

両手に荷物を持った状態では、新たに何かを持つことはできない。

しかし手ぶらな状態でいれれば、いつでも・なんでも手に入れることができる。


スピリチュアル的にも言わせてほしい。

つまり、
何もないということは、同時にすべてを得ていることになるんだ。


これは、頭で考えるレベルではなく、実体験でしか味わうことはできない。

僕は今、望むものを取りにいける状態にいる。

本当の自分を発信した今、このことを確信できた。

制限のカゴから、やっと外に出ることができたんだ。


これを書いているときに気が付いたことを付け加えたい。

困るという漢字。

木がカゴの中に閉じ込められている。

この状態を困ると書くようだ。

僕らの目的は、このカゴから出ることにある。

人間の本当の能力を使うには、このカゴから出ることが必要なのだと思う。


カゴにはいろんな種類のものがある。

ブライド・意地・恥・偏見・過去の記憶・自信・世間体・短所・コンプレックス…。

これらは自分にしか見えていない。

他人から見たら大したことでもないのだが。

このカゴの中にいる以上、本当の自由には出会えない。

お金を得ても、異性にモテても、マッチョになっても、くびれを手に入れても…。

ここを開放することこそが、人が求めている場所となる。

そしてその場所はすぐそこにある。

いつでも行くことができる。

しかし行くことを辞める自分がいるんだ。

もう一度言うが、他人からしたら大したことではないカゴなんだ。


僕は宇宙の法則を使って生きている。

スピリチュアルな思考で生きているんだ。

それは多くを所有する物質社会とは違う。

自分の”必要”を知り、自分の”十分”を知ることでもある。

するとエネルギーは解放され、同調するエネルギーを引き寄せることになる。

欲しいものが、欲しいタイミングで手に入ってくるんだ。

その方法を知る必要はないし、想像を遥かに超えた運ばれ方をしてやってくることがほとんどだ。

僕の仕事は信じることだけでいい。

眉間にシワを寄せて拝むこととは違う。

ゆとりを持って毎日を楽しむことなんだ。


そんなこんなで、この文章を書いている今、僕はハッキリと理解ができている。

ひとつしかない世界の中に、個人の精神的制限によって作られる、もうひとつの世界が存在することを。

この状態を”宇宙と分離している”と悟りの人は言っていたのだろう。

安心してほしい。

僕は高価な壺を売りつけたりはしないから…。


さて、次回は最終章。



つづく。

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