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南アフリカ旅 ⑦ ナミビアとの国境沿いの秘境



ナビを頼りに砂漠を引き返す。確かに交差点はあった。が、周りよりは砂の蓄積がそこまでないかなという場所を道と呼んでいるよう。こりゃわからんわーと思いながらも道を曲がり、SENDELINGSDRIFTへ。約50キロの道のり。

砂が深くなっている部分も増え、何度かタイヤがハマりそうになる。ここで止まったら大変だろうなと思いながらも、何とか先へ進む。次来る時の車は絶対に4✖️4にしよう。
レンタカーを返すのが申し訳ないくらい普通自動車を痛めつけている気もする。笑

岩場に入り、アロエの巨木が見えてきた。
やっと背の高い植物に会えた喜びを噛み締めながら、目的の植物との遭遇へ期待感を募らせる。

左手に見える荒野に一際大きなアロエを見つける。信じられないような大きさ。今までのアロエとは違う枝振り、短い葉。
リヒタスフェルトの北部にのみ存在すると言われる希少種「アロエ・ピランシー」の巨木だ。

昔ネットで調べた時に、8メートルを超える巨木の存在を知ったが、それに違いない。
だとすれば樹齢は約400年程か。

しかし日没までに砂漠を脱出したい我々は、帰りにピランシーを見ようと、Google map上にピンを立てて先へ進む。

あと20分ちょっと!

とそこで、目の前にSTOP!と書かれた、大きなゲートが見えた。

ここまで来たのに行けないのか…と一瞬ゾッとしました。

まだナミビアとの国境ではないはず…何故?
と思いつつも車を停める、得体の知れぬ絶望感。

話を聞くと、ここから先は植物の持ち出しなどが無いように厳重なチェックがあるそう。
何とか通れそうで一安心。ですが、この時間(15時頃)に入って戻ってくるのは難しい為、公園内の宿で一泊するようにとのこと。
その宿こそ、地図上にあった「SENDELINGSDRIF CAMP」でした。

ゲートを抜けてしばらく走ると、SENDELINGSDRIFに到着。オレンジ川沿いの美しいキャンプサイト。
宿泊客も限られている為、余裕でチェックイン。wi-fiは無いが、3Gは入る。たまに4Gをチラッと受信。
Latitiaに今夜は戻れない事を伝えた。

キャンプサイト内のロッジはとても綺麗で良い感じ。しかしナミビアの砂丘に夕日が落ちる前に、ナマクアナム探しの続きに戻る。
施設の人に聞けば、この先のオフロードを7キロほど行けば左手側に見えてくると。

かなり確実な情報のような気がする。
今度こそ見つけられるか…
日の傾き出した荒野の上に、僕らはもう一度、普通自動車を走らせた。

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