【短歌】二十三
※この記事は2013年8月にアメブロで書いたものです。noteに一本化したいので転載しました。
この胸が暖かくなるなんて嘘あなたの声は今日も冷たい
亡霊に苦しめられるよりはまし誕生日終わるまでに告げるか
いないよりいる方がましの私かも枝豆同じ皿で食べつつ
言う前に失恋中の歳月を誇れるふるまい見つからなくて
触れた背はポロシャツの生地錆びついた空で再び会えた気がした
知り合いと口にするたび異性かを気にしてくれたこと忘れない
いつだって質問しては自らの気持ちがぶれて言えなくなった
題名の語尾を「したい」に書き換えて落ち着く部屋の向かいには川
ましだって言葉で始まる二十三眩しい歌が全部痛いよ
優しさが保険に思える今でさえパスワードまだ忘れられない
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