【CBA展 解説 vol.2】本物でありながら、どこまでもカジュアル。日本を「+UP」する抽象絵画。
CBAの作品はとても音楽的だ。鮮やかに躍動する筆致から即興性の強い作品に感じられるが、確かなビートを刻むように、その根底には理性によって導き出されたコンポジション(構成)が存在する。
普遍の美学に裏打ちされたコンポジション20年以上グラフィックデザイナーとして活躍してきた彼にとって、構成の重要性は改めて論じるまでもないことだった。ワシリー・カンディンスキーが名著「点と線から面へ」で徹底して追い求めたコンポジションはCBAに多大な影響を与え、さらにサム・フランシスやヘレン・フ